レポート

技術評論社テクニカルセミナー「クラウド時代のサーバ/インフラ運用術」Review

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震災を経験した日本における仮想化&クラウド化時代の統合監視システムの構築の仕方,運用の仕方

「想定外」の出来ごとへの対応,ディザスタリカバリ対策,消費電力対策などの要望に対し,新統合監視システムの技術と,構築・運用の仕方が紹介されました。

真の「統合監視システム」とは? そして今後のクラウドはどうなる?

最後のセッションは,株式会社クラウド・スコープ・テクノロジーズの技術部部長である林經正氏による「震災を経験した日本における仮想化&クラウド化時代の統合監視システムの構築の仕方,運用の仕方」でした。

林氏は2005年にNTTにおいて,ネットワークセキュリティの研究開発,また米国でベンチャー企業や新規事業の立ち上げに従事しました。その後ベンチャー企業でモバイルWebマーケティングの世界を開拓,そこで「ノンシフト24時間365日運用」を2年間経験し,運用の大変さと大切さを身をもって知ったといいます。2008年からは現会社において,仮想化システムやクラウドシステムの監視システム ⁠MoonWalker」などの開発,DC事業や通信事業会社のBPRを担当していると,プロフィールを紹介しました。

クラウド・スコープ・テクノロジーズ 林經正氏

クラウド・スコープ・テクノロジーズ 林經正氏

まず,統合監視についての質問を参加者に投げかけ,その解として,統合監視は「サービス ⁠アプリケーション)監視」⁠サーバ監視」⁠ネットワーク監視」の3つを行うことが大切であると述べました。その理由は,それぞれ利用する技術が異なるためで,多くの企業では監視対象ごとに管理者が異なり,インシデント発生時の原因究明に時間がかかっています。しかし,これらを統合化することによって,障害復旧までの時間を最大3分の1まで短縮できるといいます。

また,仮想化技術は「あたかもリソースをユーザが専有しているかのように見せる技術」⁠クラウド技術は「ネットワーク上で利用するリソースを点在させる技術」であるとし,ユーザとプロバイダが監視する対象にも違いがあると説明しました。

さらに,クラウドサービスの種類(SaaS,PaaS,IaaS)によっても監視対象が変わってくるほか,サービス,仮想リソース,物理リソースの関連性を構成情報として管理・監視することも必要であると強調しました。

そして今回の震災を機に,本当のクラウド化が始まったと語り,⁠落ちないシステム,サービス」⁠⁠広域ネットワーク分散の利用(構築)⁠⁠監視拠点の分散化」をポイントに挙げ,特に広域ネットワーク分散でいかに運用コストを低く抑えるかを課題に挙げました。

今後,ビジネスに勝つために重要な点について,林氏は「運用費の削減」⁠特にSpoofing対策を含む「セキュリティ対策の強化」⁠⁠都市から離れた地方の地理を利用したクラウドビジネス」⁠2011年度中に「特損」を活用したインフラ強化など「社会情勢の利用」⁠ と指摘。また,最新技術と今後の統合監視では,クラウドにもSLAが要求される時代になる点や,クラウドとクラウドを結びつける「インタークラウド技術」⁠ の確立,ネットワークの仮想化技術,クラウド化技術の確立,HTML5上のサービス開発の促進をポイントに挙げ,仮想化&クラウド化時代の統合監視システムのセッションを締めくくりました。

Column 柔軟性,可用性に高い評価,安定運用を支える充実したサービスを提供

セッション終了後,登壇されたNTTスマートコネクトの四方直樹氏とシステム担当の原田真治氏に,エンタープライズ型クラウドホスティング ⁠SmartFLEX」の強み,導入効果,今後の展望などを伺いました。

─⁠─「SmartFLEX」の強み,差別化ポイントを教えてください

四方直樹氏

四方直樹氏

NTTスマートコネクト(以下NTTsmc)⁠
特に意識しているのは運用面です。たとえば,これまではデータセンタに出向いて作業を行う必要のあったサーバの電源オン/オフやインストール作業等を,⁠運用・作業代行メニュー」としてサービス化することで,運用者の方が会社にいながらにして満足のいく運用ができるよう,サービスの充実を図っております。

また,障害を検知してお知らせする監視機能 を標準で提供するほか,お客様側でメンテナンスを行うときにBフレッツなど外部の専用線を直結できる ⁠お客さま回線接続オプション」も提供しています。さらに,任意のポート監視や24時間365日の受付窓口などのオプションも充実しているため,サーバを構築しやすいだけでなく,安定した運用のために気を配ったサービスが充実しています。

─⁠─実際に導入したお客様の反応はいかがですか?

原田真治氏

原田真治氏

NTTsmc:
高仮想システムへの高負荷時や障害発生時にサービスが継続出来る仕組みが整っているため,あらかじめ負荷が予測できないシステム等を構築するケースなどでは好評です。また,お客様自身でリソースの範囲で自由にサーバの拡張,増設が可能な点にくわえ,物理サーバの追加によるさらなる拡張性も評価されています。

─⁠─今後のサービス展開について教えてください

NTTsmc:
そうですね。いろいろと構想はあります。たとえば,データセンタをつないで ⁠SmartFLEX」を提供する,またパブリック型サービスも提供したいと考えています。いずれも具体的なロードマップは決まっていない状況ですが,今後のサービス化にぜひ期待してほしいと思います。

─⁠─ありがとうございました

仮想サーバホスティング「Smart FLEX」3 つの特長

仮想サーバホスティング「Smart FLEX」3 つの特長

問い合わせ先

NTTスマートコネクト株式会社
URL:http://www.smartflex.ne.jp/

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