レポート

「WACATE2013 冬」参加レポート ─それにしても,WACATEは広大だわ

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さまざまな“品質”とは何かを探る!~だけじゃない!TEST~

藤原洋平さんが担当されたセッションです。品質と一言に言っても,会社や業種によって定義は異なります。先人たちの品質に対する考えを聞くことが出来ました。その中で,私が一番心に残ったのは『品質とは誰かにとっての価値である(Weinberg⁠⁠』という言葉でした。

またISOの品質特性についての説明を聞きました。藤原さんが「WACATEは⁠ソフトウェアテスト⁠のワークショップですが,⁠ソフトウェアテストだけ⁠に着目せず,品質を高めるためにどうすればよいか考えていきましょう。」とまとめていたのが印象的でした。

藤原さんのセッション

藤原さんのセッション

YWTで再考する~そのテスト,再考R~

実行委員が担当される最後のセッションです。中野さやかさんによる,WACATE2013夏に続いて「再考」をテーマにしたセッションでした。本セッションでは「YWT」を使ってワークを行いました。⁠YWT」とは「Y(やったこと⁠⁠W(わかったこと⁠⁠T(次にやること⁠⁠」を書いていくという方法です。

今回はWACATEでの2日間のYWTを個人,それからグループで書いて数名の参加者が発表しました。私のグループの方はセッションの内容について書いている方が多かったのですが,私は2日間過ごすことについて,参加前にやりたいと思ったことをYWTに書きました(表1⁠⁠。

表1 私が作成したYWT

表1 私が作成したYWT

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知識体系を知る!~ソフトウェア品質の知識体系とオープン・クローズ化に向けて~

WACATE2013冬のクロージングセッションは,早稲田大学の鷲崎弘宜氏による知識体系とSEMATについてのセッションを聴講しました。

鷲崎弘宜氏

鷲崎弘宜氏

私は今までSQuBOKのみ知っていたのですが,いろいろな知識の体系が「BOK」としてまとめられていることを初めて知りました。⁠BOK」はあくまでも知識体系へのガイドであり,分類整理やアクセスを簡単にするためのものであることがわかりました。自社でも技術や知識の整理が必要だと試行錯誤しているところでしたので,⁠BOK」を使うことにより,漏れのない整理ができると感じました。

ポジションペーパー賞

最後にWACATE実行委員長の澤田悠介さんより,ポジションペーパー3賞の発表がありました。

  • 実行委員が最も加速していると認定したMost Accelerationg Paper賞
  • 招待講演者が独断で決めるBiased Favorite Paper賞
  • 参加者の投票で決めるBest Position Paper賞

Biased Favorite Paper賞を決めていただいた鷲崎先生は「GQM」を用いてポジションペーパーをメトリクス化して評価する方法を紹介してくださいました。私はメトリクス計測の実例を初めて見たので,ポジションペーパーについても計測できることに驚き,最後までとても勉強になりました。

おしまいに―今すぐ何かをはじめてみよう―

WACATEに参加することで私自身「すぐに何か始めなくては!」と毎回強く感じます。講演者からだけでなく,実行委員からも参加者からも元気とやる気を貰える素晴らしいワークショップです。もし,少しでもWACATEが気になった方はぜひ参加してみてください。私は次回のBPPセッションを担当させていただきます。WACATE2014夏でお会いできることを楽しみにしています。

著者プロフィール

フクダリナ

JaSST九州実行委員/九州ソフトウェアテスト勉強会(仮)運営

WACATEはWACATE2013夏に続き2回目の参加。ITベンチャー企業で主にWebシステムのソフトウェアテストを行う。契約社員,一児の母,地方在住などの事情のため,ソフトウェアテストの勉強をする仲間に出会う機会がなかったが,TEFの勉強会をキッカケにJaSST,WACATEの存在を知る。初めてのWACATE参加後,Facebookで『九州ソフトウェアテスト勉強会(仮)』というグループを運営,現在の登録者は100名を超える。同グループより『SoftwareTesting "ManiaX" vol.8』へ寄稿。