レポート

「ワンランク上のクリエイティブを実現するポイント~アイデア×インフラの可能性~」,名古屋・広島にて開催―これからのコンテンツとインフラについて考える

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「ワンランク上のクリエイティブを実現するポイント~アイデア×インフラの可能性~」,名古屋・広島にて開催―これからのコンテンツとインフラについて考える

株式会社技術評論社は2014年3月12,14日に,それぞれ名古屋,広島において「ワンランク上のクリエイティブを実現するポイント~アイデア×インフラの可能性~」と題したセミナーを開催した。

本セミナーは,⁠次の10年に向けた企業のWeb戦略のポイントはなにか」をテーマに,インターネットおよびWeb,それを取り巻く技術やトレンドの変化をふまえながら,展望することを目的に,多彩なスピーカーを招いて開催された。

今回は,写真とともに速報レポートをお届けする。

コンテンツを“つくる”人を増やしたい(LINE 谷口マサト氏・名古屋/広島)

名古屋・広島,両都市でトップバッターを務めたのは,LINE株式会社広告事業部チーフプロデューサーの谷口マサト氏。同氏は,個人・企業人両方の側面で,さまざまなコンテンツの企画・制作・プロデュースを行ってきており,自身が経験したことから,⁠ネットでウケるコンテンツの特徴~「見せる」から「使う」へ~」と題したセッションを行った。

写真1 LINE株式会社広告事業部チーフプロデューサー谷口マサト氏

写真1 LINE株式会社広告事業部チーフプロデューサー 谷口マサト氏

谷口氏のセッションから強く伝わってきたのは,⁠コンテンツをつくる人を増やしたい」という思い。⁠今はコンテンツを配信する環境は整った。これからはコンテンツをつくる環境が求められていくはず。そのためにコンテンツを⁠つくる⁠人をもっともっと増やしたい」⁠谷口氏)と述べるように,自身が過去さまざまなコンテンツをつくるうえで課題だった,コンテンツを伝える部分が,今の時代は効率的に行えるようになってきており,だからこそ,自発的なコンテンツづくりが必要であり,それができる人材が求められるという見解だ。さらに「広告とコンテンツの垣根はなくなってきた。そこにビジネスチャンスがある」と,これからコンテンツをつくっていきたい人材に向け,強いメッセージを残し,セッションを締めくくった。

ソーシャルネットが変えたコミュニケーション(技術評論社 馮富久・名古屋)

2つ目のセッションはそれぞれの地域で異なるスピーカーが担当した。まず,名古屋を担当したのは,私,馮富久。

今回のセッションでは,⁠ソーシャルネット時代のオウンドメディアを考える」と題して,この10年間のインターネット,とくにソーシャルネット(SNS)にフォーカスを当てて振り返りながら,そこで起こりうるコミュニケーション,そこから生まれるメディア,そして,今,企業や組織が生み出していくオウンドメディアについて話を展開した。

写真2 株式会社技術評論社クロスメディア事業部電子出版推進室室長 馮富久

写真2 株式会社技術評論社クロスメディア事業部電子出版推進室室長 馮富久

とくに伝えたいポイントとして,今までの一方向の発信だったWebメディアが,ソーシャルネットにより双方向,しかも,ばらつきがあるという点。これが標準になった今,Webメディアの運営方法は,今まで以上に⁠想定外の状況(≒予測できないこと)⁠と上手に付き合っていく必要性があると,私自身は感じている。

一方で,先の谷口氏が述べたように,⁠ソーシャルネットの普及により)コンテンツをつくるのではなく,使う・消費するシーンが増えた結果,自前のコンテンツづくりの重要性はますます高くなっていくと感じており,さらに,ソーシャルネットによる突発的なトラフィック増が起こりうるために,インフラの整備を再検討する時代になったとして,締めくくった。

トリプルメディアの活用こそが成功の鍵(アント 田中千晶氏・広島)

広島の2つ目のセッションでは,株式会社アント企画営業部田中千晶氏が「多様化する消費者心理に響く,オウンドメディアとは?」と題したセッションを行った。

写真3 株式会社アント企画営業部 田中千晶氏

写真3 株式会社アント企画営業部 田中千晶氏

田中氏のセッションでは,自身がこれまで行ってきた企業サイトのコンサルティング経験談をもとに,FacebookやTwitter,LINEなど,実際のソーシャルネット・コミュニケーションツールを使ったマーケティングに関して,より実践的な話題が話された。

とくに印象的だったのが,⁠オウンドメディアを最大限に活用するには,それ以外のソーシャルメディア,ペイドメディアへの理解を高めることが重要」というメッセージ。つまり,オウンドメディアそのものだけでは,その価値は半減してしまい,オウンドメディアをより効果的に活用するには,ソーシャルメディアとペイドメディアを組み合わせることが大事ということである。

いずれにしても,変化する消費者に常に向き合うこと,また,コンサルタントの立場としては,消費者のタッチポイントとなる企業サイト運営者としっかりとコミュニケーションを取り,そこからきちんと戦略を取ることが大事という,基本的かつ重要な内容でまとめられたセッションとなった。

コンテンツを支えるインフラの活用ポイント(NTTスマートコネクト 幸村輝昭氏・名古屋/広島)

名古屋・広島ともに最後のセッションをつとめたのは,エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社クラウドビジネス部シニアマネージャーの幸村輝昭氏。

写真4 エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社クラウドビジネス部シニアマネージャー 幸村輝昭

写真4 エヌ・ティ・ティ・スマートコネクト株式会社クラウドビジネス部シニアマネージャー 幸村輝昭

⁠NTTスマートコネクトにおけるビジネスパートナー様との協業スキームについて」と題して,同社が展開する各種クラウド・ホスティングサービスの特徴,また,そのメリットについて説明が行われた。

とくに,サイトやメディアを運営する立場およびそれをサポートする受託系パートナーに向けて,NTTスマートコネクトが提供するサービスの種類について詳細な説明がなされた他,たとえば,パートナーメリットとしてテスト環境が提供されることや,パートナーロゴの提供によるブランディング向上といった,機能以外でのポイントが詳しく解説された。こちらについては,後日レポートを行うほか,個別のインタビューにて詳しく紹介する予定である。

以上,各セッションについて簡単に紹介した。従来,コンテンツとインフラというのは切り離した形で紹介されるケースが多い中,これからのインターネット/Web時代,それをセットに考え,どのように運営すればよいか,再考できた一日となったのではないだろうか。

写真5 会場風景(名古屋)

写真5 会場風景(名古屋)

~パソナテックさんのブログでも紹介されました~

■エンジニアカフェブログ ソーシャルネットの時代に⁠ウケる⁠コンテンツマーケティング手法

URL:http://engineer-cafe.tumblr.com/post/80141013328

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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