レポート

災害救助に求められる総合技術を競う「レスキューロボットコンテスト」が神戸で開催

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全国から選ばれた14チームが参加

レスコン参加は,工業高校や高専,大学で構成されたチームが多く,今年は全国から応募があった25チーム中,書類選考された22チームが神戸と東京で予選を行い,14チームが本選に参加しています。毎回,様々なアイデアを凝らした様々なタイプのロボットが出場し,今年はドローンや自律型,VRといった最新技術を導入し,実際に競技に活用していたチームもありました。また,審査は2月の書類選考から行われ,チームワークやアピールシートなど,競技とは別の部分も評価しており,実行委員長の横小路泰義博士も「これほどきめ細かい審査を行っているロボコンはないと自負している」と言います。

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今回,最優秀チームの「レスキュー工学大賞」に選ばれたのは「MCT(松江高専機械工学科)⁠で,総合得点の最も高いベストパフォーマンス賞とスポンサー賞のinrevium杯もあわせて受賞。ピンク色に統一したロボット3台というシンプルな構成で,ガレキ撤去とベルトコンベアを備えた2台で救助活動を行い,パンタグラフの上に高画質なビデオカメラを備えたサポートロボットが,高い位置から全体を把握し迅速な救助活動につなげたことが評価されました。

活動中

活動中

特徴

特徴

MCT(松江高専機械工学科)

MCT(松江高専機械工学科)

質の高いレスキュー活動を行っていたチームに贈られる「ベストチームワーク賞(消防防災ロボット技術ネットワーク賞)⁠「長湫ボーダーズ(愛知工業大学 レスキューロボット研究会)⁠が受賞。ロボットをキャラクター化し,表情を付けることで要救助者の気持ちを落ち着かせるというアイデアや,トリアージの情報共有,相手チームとの情報共有などが評価されていました。

活動中

活動中

長湫ボーダーズ
(愛知工業大学
レスキューロボット研究会)

長湫ボーダーズ(愛知工業大学 レスキューロボット研究会)

「ベストテレオペレーション賞(サンリツオートメイション賞)⁠を受賞した「とくふぁい!(徳島大学 ロボコンプロジェクト)⁠は,エアロスミスと名付けられたマルチコプター(ドローン)を搭載したロボットで,注目を集めていました。ミッション中の状況確認にも使われ,偵察を含む,支援,救助という5台のロボットを駆使して活動を行っていた技術力が評価されていました。

外観

外観

ドローンからの視野

ドローンからの視野

とくふぁい!(徳島大学 ロボコンプロジェクト)

とくふぁい!(徳島大学 ロボコンプロジェクト)

「ベストプレゼンテーション賞」を受賞した「メヒャ!(岡山県立大学 ロボット研究サークル)⁠は,最初のミッションはトラブルで最低点だったのが,敗者復活戦で調子を取り戻し,ファイナルでは最高得点を出すというパフォーマンスが評価されました。驚くほど高速なのにダミヤンにダメージを与えずに搬送できるロボットや,360度カメラで状況を把握するなど,昨年のレスキュー工学大賞受賞チームならではの技術力を見せていました。

活動中

活動中

メヒャ!
(岡山県立大学 ロボット研究サークル)

メヒャ!(岡山県立大学 ロボット研究サークル)

「ベストロボット賞」に選ばれた「都工機械電気(大阪市立都島工業高校 機械電気科)⁠の3号機「ヨコタンカ」は,その名の通り,伸縮性のある布製ベッドを備えたロボットで,多軸アームでガレキを除去し,屋根で要救助者を守りながら搬送するという,多機能さが評価されました。

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著者プロフィール

野々下裕子(ののしたゆうこ)

フリーランスジャーナリスト。大阪のマーケティング会社勤務を経て独立。主にデジタル業界を中心に国内外イベント取材やインタビュー記事の執筆を行うほか,本の企画編集や執筆なども手掛ける。掲載媒体は「@DIME」「CNET Japan」「WIRED Japan」などのほか,著書に『ロンドンオリンピックでソーシャルメディアはどう使われたのか』などがある。

Twitter:@younos

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