レポート

災害救助に求められる総合技術を競う「レスキューロボットコンテスト」が神戸で開催

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「消防庁長官賞」を受賞した「大工大エンジュニア(大阪工業大学 モノラボロボットプロジェクト)⁠は,リーダーだけでなく操縦者全員が状況を把握し,救助活動を行える情報伝達システムを開発。さらに,自律誘導,搬送ロボットによる救助も成功させ,高い技術力を見せていました。

活動中

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大工大エンジュニア(大阪工業大学 モノラボロボットプロジェクト)

大工大エンジュニア(大阪工業大学 モノラボロボットプロジェクト)

「日本消防検定協会理事長賞(自治体消防制度70周年記念賞)⁠に選ばれた「なだよりあいをこめて(神戸市立科学技術高校 科学技術研究会)⁠は,津波を想定して被災者が避難できるハシゴをかけたり,現状を知らせるサイネージを備え,さらに,簡易待避所になるなど,レスキューに注目したロボット開発で,こうした観点は消防の現場でも見習いたいとコメントされていました。

活動中

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なだよりあいをこめて
(神戸市立科学技術高校
科学技術研究会)

なだよりあいをこめて(神戸市立科学技術高校 科学技術研究会)

ファイナルには出場できなかった「レスキューHOT君(近畿大学 ロボット工作研究会)⁠は,VRを活用して現場状況を立体的に可視化するという挑戦が評価され,⁠第13回竸基弘賞2017年レスキューロボットコンテスト奨励賞(特定非営利活動法人 国際レスキューシステム研究機構」を受賞しています。

近畿大学 ロボット工作研究会

近畿大学 ロボット工作研究会

展示会や特別講演も開催。国際化を目指す

本イベントは,フィールド内を駆け巡るさまざまなタイプのロボットを見るだけでも十分に楽しめますが,活動の実況中継やインジケーターの画面表示など,イベントが楽しめるよう運営側が工夫されているのがよくわかります。夏休み中で子どもたちもたくさん参加していて,フィールドに釘付けになっていました。

イベントの様子

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また,会場ではこうした子どもたちやレスコンに興味を持った人たちへ,ロボット技術や救助活動を紹介する展示会も併催。子ども向けのロボットコンテストのデモも行われていました。

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「韓国におけるロボットコンテストを活用した人材育成」と題した特別講演では,韓国が力を入れているロボット教育や小学生向けコンテストなどの状況をデータで紹介。あわせて人気が高まっているという,二足歩行型ロボットの格闘技大会「R0BO-ONE」の対戦デモと,K-POPで踊るロボットのパフォーマンスも披露されました。来年は韓国チームもレスコンへの参加を計画しており,それにあわせてレスコン側も英語版ページを用意するなど,国際化を目指していくとしています。

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最後に審査員から本コンテストについて,自律やAI化といった最新技術を,人間と機械の役割バランスを考えながら取り入れたり,種類の災害に対応できるレスキューのあり方を考える機会にしていきたい,とのコメントも寄せられていました。

レスコンは来年も開催予定で,参加要項や応募方法,コンテストの詳しいルール,過去の競技結果などの情報は公式サイトで公開されています。

第17回 レスキューロボットコンテスト
https://www.rescue-robot-contest.org/17th-contest/

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著者プロフィール

野々下裕子(ののしたゆうこ)

フリーランスジャーナリスト。大阪のマーケティング会社勤務を経て独立。主にデジタル業界を中心に国内外イベント取材やインタビュー記事の執筆を行うほか,本の企画編集や執筆なども手掛ける。掲載媒体は「@DIME」「CNET Japan」「WIRED Japan」などのほか,著書に『ロンドンオリンピックでソーシャルメディアはどう使われたのか』などがある。

Twitter:@younos

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2017年

  • 災害救助に求められる総合技術を競う「レスキューロボットコンテスト」が神戸で開催

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