レポート

奈良県立磯城野高校にて実践型体験ワークショップ「つくりかたの未来講座」開催~アドビ・慶應SFC研究所・県教委による産学官一体となった未来の教育への取り組み

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午後:プロトタイピング&ファブ実践,プレゼンテーション

昼休みをはさみ,午後には各チーム午前中にまとめたアイデアを形にするための作業を行った。

このタイミングで,まず,チームを「プログラミング」⁠デザイン」⁠プレゼンテーション」の3つに分けた。プログラミングチームは,MESHを使ってどのように実現するか,自分たちのアイデアを形にする担当。デザインチームは,自分たちのアイデアのビジュアルイメージなどを担当。そして,プレゼンテーションチームは,自分たちのアイデアと形にしたものをどのように発表するか,プレゼンテーションの内容を担当するもの。

とくに,プレゼンテーションチームを準備し,プレゼンテーションそのものではなく,自分たちが行ってきたワークの内容を含め,アイデアを説明する部分を言語化するチームが用意されたのが印象的だった。

(左)MESHの動きをプログラミングするプログラミングチーム
⁠中)Fabbleを使い,発表のストーリーと資料を作るプレゼンテーションチーム
⁠右)MESHの外装やアイデアのビジュアルを考えるデザインチーム

(左)MESHの動きをプログラミングするプログラミングチーム (中)Fabbleを使い,発表のストーリーと資料を作るプレゼンテーションチーム (右)MESHの外装やアイデアのビジュアルを考えるデザインチーム

プロトタイピング&ファブ実践では,Illustratorによるプロトタイピング(2Dデータデザイン・制作)⁠そのデータをもとにしたファブ(レーザーカッターによる)⁠また,MESHプログラミングなどを,実際に試しながら行っていた。各チームとも,アイデアを形にするというプロセスに悩んでいる様子もあったが,取材している観点からは,⁠ものづくり」をチームで体験することを,生徒たちが皆,楽しんでいるように感じた。

トロテック社のレーザーカッター(左)

担当が制作したデータをつかってカッティングする手順を説明する(中)
手前の6つのケースはレーザーカッターでつくられたMESHの外観(右)⁠

トロテック社のレーザーカッター(左) 担当が制作したデータをつかってカッティングする手順を説明する(中) 手前の6つのケースはレーザーカッターでつくられたMESHの外観

Fabbleを活用したプレゼンテーション

最後に,各チーム発表を行った。発表にあたっては先ほど紹介したFabbleを使い,ここに各チームのプレゼンテーション内容がまとめられ,チーム内はもちろん,チーム外全員に共有形で発表資料が制作された。

Fabble
http://fabble.cc/

各チーム,自分たちのアイデアについて,自分たちの言葉で発表を行った。アイデアを考えること・アイデアを形にすること・アイデアを伝えること,それぞれの違い,難しさ,何より楽しさを体験できたのではないだろうか

各チーム,自分たちのアイデアについて,自分たちの言葉で発表を行った。アイデアを考えること・アイデアを形にすること・アイデアを伝えること,それぞれの違い,難しさ,何より楽しさを体験できたのではないだろうか 画像

今回のワークでは発表の仕方について伝える時間があまりなかったこともあり,生徒一人ひとりの個性による発表が多かったが,皆,自分たちのチームが目指したアイデアを形にし,それを人に伝えるという「創造的」な活動を,学びの場で体験できた半日となったのではないだろうか。

ICTを中心に新技術活用し,チームで行うものづくりを体験できた時間となった

ICTを中心に新技術活用し,チームで行うものづくりを体験できた時間となった

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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