レポート

日本をはじめ各国のスピーカーが語るPythonのいま ―「PyCon Thailand 2019」レポート

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会場の様子とランチ

会場となったTrue Digital Parkは,タイの通信会社trueが運営するスタートアップのインキュベートオフィスのようです。広々とした会場に,あちこちにいろんな形のイスがあって休憩もしやすくて,過ごしやすい場所でした。企業ブースも結構賑わっており,抽選で賞品が当たるAWSのブースは気合いも入っており,かなりの人だかりでした。

AWSの企業ブース

AWSの企業ブース

ランチは2日間とも5種類の中から選ぶスタイルです。開けてみてびっくりしたんですが,ご飯の色がすごいです。このご飯,バタフライピーというタイでは一般的な食用の花を使って色をつけているそうです。あとは普通っぽく見えるおかずが結構辛かったりして,タイは侮れないなと感じました。

ご飯の色がすごい

ご飯の色がすごい

Python EDのブースを設置

寺田学@terapyon

Python ED(一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会)はPyCon Thailandのシルバースポンサーとなり,日本で行っているPython認定試験の紹介をブースで行いました。当協会は,日本国内のみでサービスを行っておりますが,アジア圏への展開やニーズを探るためにブースを設置しました。

来場者からは,以下のような質問を受けました。

  • 英語版の試験提供予定はあるのか?
  • 日本以外で試験を受けられないのか?
  • 教育プログラムは提供しているのか?

現状は,いずれもNoと答えるしかないのですが,興味を持っている人が多いことは間違いなさそうです。

ブースで説明している様子

ブースで説明している様子

また,マスコットの人形がすごく人気があり,どうやったら手に入るのかと聞かれました。なお,このマスコットは最終日のクロージングで参加者に景品としてプレゼントしました。

クロージングでぬいぐるみが当たった参加者と

クロージングでぬいぐるみが当たった参加者と

「E-commerce for Django」 ―Jonghwa Seo

Jonghwa Seo氏の講演

Jonghwa Seo氏の講演

午後は,こちらも前日のパーティーで知り合ったJonghwa Seo氏による発表を見に行きました。韓国からの参加で,PyCon KRの立ち上げメンバーの一人であるKwon-Han Bae氏は同じ大学出身の友達だそうです。この発表では会社で開発しているDjango製のE-commerceサイトについて発表していたようです。

「ようです」と書いたのは,この発表がタイ語だったためです。Jonghwa氏はタイに4年ほど住んでいたことがあり,奥さんがタイ人だそうで,タイ語での発表にチャレンジしていました。おそらくPyCon Thailand全体で唯一のタイ語の発表(LTを除く)が,韓国人によって行われるという,不思議な空間でした。

1日目ライトニングトーク

1日目のライトニングトークです。印象に残ったトークを紹介します。

1つ目はNoah氏によるPythonコミュニティとアジアのPyConの紹介です。Noah氏は台湾在住ですが,フィリピンのPyCon APACや今回のタイなど世界中でPyConスタッフとして活動しています。5月に開催されたPyCon Kyushu in Okinawaなども含めて,アジア圏のさまざまなPyConなどのイベントを紹介していました。Noah氏はいったいいくつのPyConに参加するのでしょう,そして私と会うのでしょう。

Noah氏

Noah氏

2つ目は写真を撮影すると,ディープラーニングで絵画っぽい感じに変換してプリントするカメラの紹介です。日本のMaker Faireなどでも出展していて人気があったようです。内部的にTensorFlowを使って画像処理を行っているそうですが,驚きなのはネットワークを使っておらず,すべてこのカメラの中で処理をしているそうです。

ディープラーニングで画像を変換するカメラ

ディープラーニングで画像を変換するカメラ

無茶振りされたライトニングトーク

寺田学@terapyon

PyCon ThailandのリーダーであるDylanから,14:30頃(LT開始の2時間半前)「今日のLTで枠がまだ余っているあるから,何かお願い」と無茶ぶりされました。そのリーダーとは古い友人なので,一言で「OK」と回答して,LTをすることにしました。その後の2時間は,LTのネタを考え,スライドを作り,無事にLTを行うことができました。

スライドは非公開ですが,以下のような内容で発表しました。

  • 日本から来ました
  • 10年前のイベントで(PyCon Thailand 2019)リーダーのDylanと出会ったので,その時の写真を紹介
  • PyCon Thailandはすばらしいイベントですね
  • PyCon JPは2019年9月に開催予定だよ
  • SciPy Tokyo 2019を開催しました。2020も春に実施予定です
  • 毎月Python mini Hack-a-thonというイベントを東京でやっているので,遊びに来てください

無事にLTを終え,日本のコミュニティの紹介ができて良かったです。ライトニングトークに登壇すると,その後に声を掛けてくれる人が多くなりパーティーがより楽しくなりました。

LTの様子

LTの様子

著者プロフィール

鈴木たかのり(すずきたかのり)

一般社団法人PyCon JP,副代表理事,株式会社ビープラウド所属。

部内のサイトを作るためにZope/Ploneと出会い,その後必要にかられてPythonを使い始める。PyCon JPでは2011年1月のPyCon mini JPからスタッフとして活動し,2014年-2016年のPyCon JP座長。他の主な活動は,Pythonボルダリング部(#kabepy)部長,Python mini Hack-a-thon(#pyhack)主催など。

共著書に『Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書(2018 翔泳社刊)』『Pythonプロフェッショナルプログラミング 第3版(2018 秀和システム刊)』『Pythonエンジニア ファーストブック(2017 技術評論社刊)』『いちばんやさしいPythonの教本(2017 インプレス刊)』などがある。

最近の楽しみはPython Boot Campの講師で訪れた土地で,現地のクラフトビールを飲むこと。2019年は世界各国のPyConでの発表に挑戦している。趣味は吹奏楽とボルダリングとレゴとペンシルパズル。

Facebook:takanory.net

Twitter:@takanory

Github:takanory

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