理系なおねえさんはアリですか?―内田麻理香が聞いた理系な女性の理系な人生―

第8回 新年&ご無沙汰特別編 サイエンスコミュニケーター 内田麻理香さん

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長い間お休みをいただいていた本連載ですが,久しぶりに再開します!

今回は,今更ながらの新春&ご無沙汰スペシャル編です。

内田:2011年,明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いしま……と言いつつも,既に1月後半にさしかかっているわけですが(汗)⁠本年もよろしくお願いします。

編:それよりもっと重大な事実が……なんと,このWeb連載,昨年の4月から更新していません!

内田:ひいいいいい!!

編:ご無沙汰してしまってすみません!本連載,終わったわけではないのですよ~。

さて今回は,今更ながらの新春&ご無沙汰スペシャル編ということで,内田さんの歩んできた道についてお聞きしたいと思います。

内田:えっ。

そうはいっても,フツーですよ。本当にフツーな人生です。

編:いや,これまで取材を通じて色々な理系女性を見てきましたが,内田さんからも何か特有のものを感じるんですよね。

内田:いえいえ,照れます,そんな……はっ! 実は単に「他のかたのインタビューネタを大事にとっておいて,場つなぎとしてとりあえず内田を使っておこう作戦」ではないですか? ね,そうですよね?

編:ま,まああまり細かいことは気になさらず。ではいきますよ!

内田:……むう。

内田麻理香(うちだまりか)学生時代の専攻:応用科学。1975年千葉県生まれ。サイエンスライター,科学技術コミュニケーター(サイエンスコミュニケーター)⁠東京大学大学院学際情報学府 文化人間情報学コース 博士課程在籍。

内田麻理香(うちだまりか)

きっかけはガンダム…ではなく大元はTM Network

編:まず,内田さんが理系に目覚めたきっかけは何ですか?

内田:(いつも質問者の立場だから変な気分……)そうですねえ,色んなところでも言っているのですが,ガンダムにはまったことが大きいです。ネタですか? と言われますが,このガンダムっていうのはホントなんですよね。もともと科学自体は好きだったのですが,ガンダムが決定的でした。

編:そのときのこと,覚えています?

内田:中学のころ,⁠逆襲のシャア』という映画がありまして。もともとTM Networkのファンで,彼らがその映画の主題歌を提供しているから,という理由で行きました。

編:なになに,TM Networkのファンだったと。

内田:……私,なんだか余計な過去の恥部までさらしてませんか?

まあ,とにかく,そこがガンダムとの初めての出会いだったんですが,その映画をきっかけに,いわゆるファーストガンダムのテレビ放映や映画をさかのぼって見るようになったんです。

編:なるほど。不純(?)な動機で見てみたら,物凄くその世界にハマッたんですね。

内田:はい,素直にガンダムの世界観に感動してしまって。⁠宇宙に人が住めるなんてすごい!」⁠それを可能にするスペースコロニーって素晴らしい!」と。そこで,スペースコロニーを実現させたいと夢を膨らませて。あんなに大きいものを作るには,やっぱり国の機関に入らないといけないかな,すると官僚か。官僚になるには東大か……と,中学生の安易な発想のままで東大理科1類に入学したんです。

編:スペースコロニーってなんですか? コロニーと言いますと,私はこんなのしか浮かばないんですが…

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内田:え,ガンダムご存知ないんですか,一応ガンダムは一般教養ですから抑えておかないと……はぁ。

編:(!)

内田:それにしても,コロニーと聞いてそちらを思いつくのは編さんの出身が生物系だからでしょうか。確かに,広義の意味は同じです。

スペースコロニーは宇宙空間に巨大な人口の居住地を作るというSFのアイディアで,提唱者はジェラルド・オニール博士らです。デザインとしては,シリンダー型・ベルナール球・小型惑星型などありまして……(以下略)

編:あーあーあーありがとうございます,だいたいわかりました。

で,そういったことの研究に一番近かったという理由で,工学部応用化学科に進学したと。飽きっぽい私からしてみたら,入学当時の志望動機をそこまで持ち続けていることがすごいなと。途中で他の分野に惹かれたりしなかったんですか?

内田:確かに入学までその妄想を維持していたのはアホですね……でも,その学科を選択した時点でもそうですが,その後は将来何をやりたいかどうかわからず迷走することになって。科学行政として宇宙開発の仕事に関わりたいというのも選択肢としてありました。

編:でもそこで化学を選んだわけですよね。

内田:はい。化学を選んだのは,高校の時に化学にはまったから,そして工学部にしたのは,世の中と接しているほうが楽しいかな,と考えたというその程度の理由です。

編:ところで妹さんはバリバリの文系だとお聞きしたことがあるのですが,そっち方面への憧れとかは。

内田:彼女は社会人になってからニューヨークにも留学して美容の勉強をして,今も美容の業界の人なので,私とはまったく違う道ですね。彼女のやっていることも素直に楽しそうだな,いいなーと思います。

世のガンダムファンは厳しい

世のガンダムファンは厳しい

著者プロフィール

内田麻理香(うちだまりか)

サイエンスコミュニケーター。東京大学工学部広報室特任研究員/東京大学大学院情報学環・学際情報学府博士課程1年。身近な科学を伝えるために各種媒体で活動中。

URLhttp://www.kasoken.com/

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