進化するネットギアReadyNASシリーズ─その機能と使いどころ

パワフル&ハイレスポンス! ビジネスシーンをリードするプロフェッショナル・ネットワークストレージ――ネットギア「ReadyNAS 4200」

クアッドコアCPUを搭載した10GbEポート対応モデル

クラウドで提供されるアプリケーションやストリーミング配信など、ビジネスシーンの拡大に伴い、ストレージのレスポンスへのニーズが高まっています。これまで以上に、大量のデータを高速で転送することが、ビジネスの成否を分けるといっても過言ではありません。すでに新しいビジネスへ取り組み、その必要性を痛感している企業にとって、最新のスペックを搭載したストレージは非常に魅力です。

ネットギア「ReadyNAS 4200」は、インテル製のクアッドコアCPU(3GHz⁠⁠、超高速転送を可能にする10GbEthernet、大容量8Gバイトメモリなど、ハイスペックを搭載した2Uラックマウントタイプのネットワークストレージ(NAS)です。スペックからも伺えるように、⁠ファイルサーバ⁠としても群を抜いた高いハイパフォーマンスで、複雑化するビジネスシーンにおいても頼りがいのある製品です。今回は、ReadyNAS 4200の特長をご紹介しましょう。

図1 ネットギア ReadyNAS 4200
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最大24TB搭載可能! 2Uラックのメリットを活かしきるハイパフォーマンス

ReadyNAS 4200の10GbEtherは、CX4もしくはSFP+(それぞれ2ポート)を追加することが可能です。10Gbpsに対応できるため、VMware等の仮想化をはじめとしたネットワーク負荷の高いサービスにも余裕で対応できます。

図2 ReadyNAS 4200の背面
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図3 SFP+ユニットと別売りのモジュール
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図4 CX4ユニットと専用ケーブル(ケーブルは別途※)
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※ ネットギアでは未販売

高速処理を支える心臓部にはインテル クアッドコアCPU(3GHz)が採用され、メモリも大容量8GBが搭載されています。10GbEの高速転送を余すことなく処理できる高いスペックは、あらゆる可能性を実現してくれる仕様です。

図5 ReadyNAS 4200の内部
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また、効率的に配列されたディスクスペースは12基用意され、ホットスワップで追加できるハードディスクは2TB×12と、これまでにない大容量を確保できます。もちろん、ネットギアの独自規格「X-RAID2」に加えて、RAID0、1、5および6も選択できるので、冗長性の高いシステムにも、アクセススピード重視のシステムにも対応します。

図6 ホットスワップ可能なハードディスクユニットは簡単に抜き差しできます
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見落としがちだが意外に重要! 電源ユニット/ファンの冗長化

さらにReadyNAS 4200では、ハードウェアトラブルの原因となることが多い電源ユニットを2重化することにより、安定稼働を続けられる工夫がなされています。これはReadyNAS3100のレビューで詳しくお伝えしていますが、ふたつの電源ユニットが通常時には電力を50%ずつで供給し、どちらかにトラブルが発生した場合は、生きている方が100%の電力を供給するという仕組みです。電源ユニットはホットスワップで簡単に取り替えられるので、万が一のときにも安心です。このように、ReadyNAS 4200は高い冗長性を保つための仕様を備えています。

図7 電源ユニットが通常稼働している場合はグリーンランプが点灯
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図8 電源ユニットに異常が発生するとオレンジランプが点灯し警告ブザーが鳴ります
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図9 電源ユニットもホットスワップ対応で簡単に交換できます
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ハードウェア的な冗長性という面でいうと、本体の排熱をするクーリングファンがホットスワップに対応しているのも大きな特長でしょう。12基のハードドライブが発する熱や、高負荷時のCPUの熱は、内部に大きな負担を与えます。

通常は3基のファンで安定した排熱を行っていますが、どれかが1つストップしてしまえば、内部の温度は急上昇します。ReadyNAS 4200のクーリングファンは、ひとつがストップしたら、残りの2個のファンがその分フィンの回転速度を上げることで、冷却機能を保持し続けます。もちろん、警告音や警告メールがすぐさま異常を知らせるので、管理者は迅速に予備のファンを付け替えられるという仕組みです。

高速接続や高い処理能力を発揮しつつ、トラブルに備えた数々の仕様によって、安心して運用できるのがReadyNAS 4200最大の特長でもあるのです。

図10 ホットスワップで交換可能なクーリングファン
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容易な管理性がコスト削減を生む

ReadyNAS 4200は、ネットギアの製品群で採用されている、検出・監視エージェントの「RAIDar」を使用して、柔軟でわかりやすい管理が行えるのが魅力です。

図13 検出・監視エージェント「RAIDar」
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RAIDarでは、ネットワーク上のReadyNAS 4200を自動検出し、運用時には状態が一目でわかるので効率的な監視が行えます。NASへのアクセスもこのコンソール上から行えますが、基本的にネットギアの製品群はすべて同じ概念を持つ、GUIツールをブラウザから操作することで各種設定を行います。管理ツールで行える設定項目も、全製品共通となっているため、コンシューマモデルを扱うような手軽さで、日常の運用管理が行えるのは大変魅力です(管理ツールの基本概要は3100の記事をご覧ください⁠⁠。

図14 ReadyNAS 4200の管理画面。各種設定の操作はブラウザ経由のGUIにて行います
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豊富な設定が行えるReadyNAS 4200ですが、アドオンソフトウェアをインストールし、さらに機能を追加することも可能です。プリインストールされているネットギアのアドオンソフトウェア「ReadyNAS Remote」を使えば、簡単に外出先からあらかじめ指定したフォルダへアクセスが行えます。不意に見積もり作成やプレゼンテーション資料が必要になるようなシーンで大きな効果があるはずです。もちろん、サードパーティーのアドオンもインストールできるので、ニーズに合わせて欲しい機能を追加していけます。

サードパーティー製のアドオンはサポート対象外です。
図15 ReadyNAS RemoteをインストールしたクライアントPCからインターネット経由でReadyNAS 4200にアクセスできます
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図16 少しわかりづらいですが、ReadyNAS Remoteクライアントはタスクトレイに常駐しています
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図17 クライアントツールを開くとアクセスが許可されているNASが表示されます。権限にしたがい、外出先からでもデータ操作が自在に行えます
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このほか、運用ログをワンボタンでダウンロードすることもできます。多彩なバックアップ方法をはじめ、各種通知機能など、管理者への負担を大きく減らしてくれる機能が満載です。通常のファイルサーバとは違い、容易な管理と高機能が両立しているReadyNAS 4200なら、一般的に必要とされるサーバ管理へのコストは大幅に軽減できるといってよいでしょう。

図18 12基のディスクの状態も一目で監視できます(画像はテスト環境のため6基表示⁠⁠。ファン回転数や電源ユニットの状態、本体内部の温度表示も確認できます
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図19 ログの監視とダウンロードが可能
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「隠れた魅力」にも注目したい! NAS選びのポイント

Active Directoryに対応することによるWindowsシステムへの高い親和性は、柔軟なユーザ管理を可能にしています。また、iSCSIサポートにより、既存システムとの連携を更に効率的に行うための共有機能など、ReadyNAS 4200の機能をフルに活用する設定のほぼすべてはチェックボタンのオンオフや、簡単な入力を行うだけで実現可能です。

また、ReadyNAS 4200は、VMware社からVMware Readyとして認定されている製品です。今後、ますますニーズが拡大してゆくことが予想される仮想マシンのストレージとしても期待に応える働きをしてくれるでしょう。

これだけの製品でありながら、無償保証期間が5年間(出荷時搭載のHDDを含む)と非常に長いことも魅力です。過酷な運用が運命付けられているファイルサーバでありながら長期保証が受けられます。

現在、ReadyNAS 4200のラインアップは、1TB×12のディスクを搭載した「RN12T1210-100AJS⁠⁠、2TB×12のディスクを採用する「RN12T1220-100AJS」をベースに、10GbE CX4×2を標準で搭載する「RN12G1220-100AJS⁠⁠、SFP+スロット×2(SFP+モジュール別売り)を標準搭載する「RN12S1220-100AJS」の4種類となっています。

もちろん、10G CX4デュアルポートアダプタ、10G SFP+デュアルスロットアダプタ(SFP+モジュール別売り⁠⁠、PCIデュアルギガポート追加オプション等、オプションも豊富に用意されています。

クアッドコアCPU、大容量メモリがもたらすハイパフォーマンス、最大24TBの大容量ディスクを10GbEther環境で扱える広帯域、2重化された電源ユニットやホットスワップで交換できるクーリングファンによるこれまでにない高い冗長性。ReadyNAS 4200には、先進技術とネットギアの豊富なノウハウに裏付けされた、未来のビジネスシーンを牽引する要素が詰まっています。あらゆる企業にとって、ますます重要になるネットワークストレージ。ぜひ注目していただきたい製品です。

協力/ネットギアジャパン株式会社

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