小型Linuxサーバの最高峰 OpenBlockS 600活用指南

第6回 オリジナルファームウェアの作成(Part2)

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変更個所を加えたファームウェアの構築

前回では,OS全体の構築を行っていますので,同様の環境であることを前提に本稿の話を進めます。今回は変更を加えた追加ソフトウェアとカーネル部分だけコンパイルを行い,ファームウェアを再構築しています(図3⁠⁠。

以上の手順でオリジナルファームウェアの作成は完了です。細かな解説は省いていますが,作業の全体像をつかめたのではないかと思います。ぷらっとホームから提供する公式ファームウェアを利用した場合でも,十分に汎用的なサーバとして利用できますが,今回紹介したようなオリジナルファームウェアを作成することで,より活用の幅が広がってきます。ぜひ試してみてください。

図3 変更個所のコンパイル

# cd mkdist/lighttpd
# bmake
……(省略)……
# cd contrib/lighttpd
# bmake
……(省略)……
# cd /usr/src
# bmake build_kernel -DNOCLEAN
……(省略)……
# cd distrib/powerpc-obs600/custom0
# bmake clean && bmake
……(省略)……

あとがき

これまで6回にわたり,⁠OpenBlockS 600活用指南」と題して連載をさせていただきましたが,今回で終了となります。 6回にわたる連載となりましたが,本稿を読み返しながらOpenBlockS 600を存分に活用ください!

Column「OpenBlockSの歴史」

およそ10 年にわたる熟成と発展

2009年9月28日に発売となったOpenBlockSシリーズには,10年近い歴史があります。2000年7月に発売したOpenBlockSは手のひらサイズのコンパクトマシンでした。2001年10月にはトランスルーセント(半透明)筐体のOpenBlockS Sを発表し,同年12月に青い筐体のOpenBlockS Rを発売しました。そして皆さんおなじみのOpenBlockS 266を2003年4月にリリースしました。このモデルは,定番モデルとして企業向けマイクロサーバのスタンダードモデルになりました。新製品のOpenBlockS 600は,従来のOpenBlockSよりも大幅な機能の向上を達成しました。仕様の変化を次の表にしてみました。

OpenBlockS

画像

CPUMotorola PowerPC 860T 50MHz
Flash ROM(NOR)4Mバイト
メモリ16M バイト(オンボード,拡張不可)
シリアルインターフェースRS-232C×1
LANインターフェース10/100Base-T×1,10Base-T×1
拡張インターフェース2.5インチHDDインターフェース×1,CFインターフェース×1
外形寸法118(W)×84(D)×52(H)mm

OpenBlockS S

画像

CPUIBM PowerPC 405GP 200MHz
Flash ROM(NOR)8Mバイト
メモリ64Mバイト(オンボード,拡張不可)
シリアルインターフェースRS-232C×1
LANインターフェース10/100Base-T×2
拡張インターフェースIDEブリッジ×1
外形寸法118(W)×84(D)×52(H)mm

OpenBlockS R

画像

CPUIBM PowerPC 405GP 200MHz
Flash ROM(NOR)8Mバイト
メモリ64Mバイト(オンボード,拡張不可)
シリアルインターフェースRS-232C×1
LANインターフェース10/100Base-T×2
拡張インターフェースIDEブリッジ×1
外形寸法114(W)×80(D)×40(H)mm

OpenBlockS 266

画像

CPUIBM PowerPC 405GPr 266MHz
メモリ128Mバイト(PC133 SDRAM)
Flash ROM(NOR)16Mバイト(ユーザエリア約3.6Mバイト)
LANインターフェース10/100Base-TX×2
シリアルインターフェースRJ-45×1 ポート(FULL結線×1)
内蔵ストレージCF TYPE-1,IDE2.5インチHDD(UDMA100)
外形寸法81(W)×114.5(D)×38(H)mm ※ゴム足0.5mm

OpenBlockS 600

画像

CPUAMCC PowerPC 405EX 600MHz
メモリ1Gバイト(DDR2 SDRAM)
Flash ROM(NOR)128Mバイト(ユーザエリア約64Mバイト)
ストレージCF(1Gバイト標準添付)
LANインターフェース1000Base-T×2
シリアルインターフェース5芯結線×2,コンソール及び外部機器用
USBUSB 2.0(外部×2,内部×1)
JTAG2×8ピンヘッダ(2.54mmピッチ)×1
外形寸法81(W)×133(D)×31.8(H)mm ※ゴム足0.5mm

組込みJava対応

Java SE for Embedded 5.0を搭載し,ついにOpenBlockS 600上でJavaアプリケーションソフトウェアを稼動できるようになりました。ネットワークインターフェースの充実だけでなく,ソフトウェアの面でもユーザニーズに合わせ,実に細かいところまで進化させました。OpenBlockS 600で,インターネットにかかわるビジネスを発展させてください。

図1 Java 対応のロゴマークが付いた製品販売パッケージ

図1 Java 対応のロゴマークが付いた製品販売パッケージ