at+linkの魅力を探る

第2回 ついに登場した「at+link アプリプラットフォーム」の魅力を探る

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700MB/秒を超える性能を持つストレージを搭載

ioDriveはFusion-ioが開発したフラッシュメモリ搭載ストレージであり,インターフェイスにPCI Expressを利用することなどで,700MB/秒を超えるシーケンシャルリード/ライトを実現しています。通常のSAS接続のHDDが50~60MB/秒程度であることを考えると,いかに高速かが分かるでしょう。160GBの容量を持つioDriveにより,データベースサーバにおいて圧倒的なパフォーマンスを実現していると前佛氏は語ります。

  • 「ソーシャルアプリではデータベースサーバのディスクI/Oがボトルネックとなることが多いのですが,高速なioDriveを搭載したデータベースサーバは,3台から10台分くらいのパフォーマンスを1台で実現しているところがポイントです。コストパフォーマンスの点でも,管理の手間を省ける点でも大きなアドバンテージになると考えています(前佛氏⁠⁠」

圧倒的なパフォーマンスを持つioDrive。その詳細については,本連載の第3回で詳しく解説する予定です。

Fusion-ioの「ioDrive」

Fusion-ioの「ioDrive」

このようにat+link アプリプラットフォームは,高性能なサーバを複数台提供することにより,ユーザ数の多いソーシャルアプリの運用にも十分対応できる性能を誇っていますが,これに加えてソーシャルアプリのプラットフォームとして利用することを念頭に置いたさまざまな特徴が付加されています。

at+link アプリプラットフォームのサービス概要

at+link アプリプラットフォームのサービス概要

コストを抑えてソーシャルアプリを提供可能

at+linkアプリプラットフォームは,専用サーバながら初期費用が無料であり,月間利用料は固定,データ転送量による従量課金がないことに加えて,さらに注目したいのが,運用スタート月は無償ということと,利用拘束期間が1ヵ月であるという点です。特に利用拘束期間がわずか1ヵ月というのは,大きな魅力でしょう。たとえば6ヵ月は最低利用しなければならないといった場合,月額必要×6ヵ月分のコストが確実に発生することになります。しかし利用拘束期間が1ヵ月であれば,何らかのトラブルが生じた,あるいはもっと規模の小さいサーバで十分だったと判断した場合,最小限のコストで切り換えられます。

ソーシャルアプリに特化した手厚いサポート

ソーシャルアプリ向けに細やかなサービスも用意されています。その中でも注目したいのは,ソーシャルアプリのサービス開始から5日間,契約している台数に加えて最大で5台のWebサーバが無償で提供されるというものです。つまり基本構成の場合であれば,通常の5台にさらに5台まで追加でき,最初の5日間は計10台で運用できることになります。

これについて文屋氏は「ソーシャルアプリはどれくらいアクセスがあるのかを予測するのが大変。at+link アプリプラットフォームであれば,アクセスが落ち着くまでの5日間で必要な台数を判断できるため,ユーザの方にとっては安心ではないでしょうか」と自信を見せます。また,リリース当日は通常のメールでの対応に加え,電話でのサポートも行うとのこと。この辺りの細やかな配慮も嬉しい部分でしょう。

サービス監視についても,ソーシャルアプリ向けの工夫が盛り込まれています。ソーシャルアプリが運営されているサーバへのリクエストに対して一定時間内にレスポンスがない場合,SNS提供事業者側によりアプリメニューの一覧から削除されてしまうと言われています。こうした機会損失をできるだけ防ぐために,監視対象となるURLをユーザが設定できるほか,同時セッション数や監視間隔も指定することが可能です。これによりレスポンスの低下を事前に察知することが可能になるというわけです。

ハードウェアトラブルなどが生じた場合にも,迅速に対応する体制が整えられています。

  • 「従来のサービスであれば,たとえば再起動が繰り返されるといったときにOSにログインして調査を行い,それで原因が掴めなければハードウェアを調べるといったことを行います。しかし,このサービスはソーシャルアプリ向けということで,特に迅速に対応することが重要だと考えています。そこでトラブルが発生した場合,原因を追及する前にまず予備機を使って復旧していただき,その後でじっくり原因を調べるといった形に変えています(前佛氏⁠⁠」

運用しているサーバの1台にトラブルが生じ,それによってパフォーマンスが低下,復旧に時間がかかったことでSNS提供事業者からペナルティを受けるというのは,ソーシャルアプリベンダにとってもっとも考えたくないシナリオでしょう。しかしat+link アプリプラットフォームであれば,迅速な復旧を実現することで影響を最小限に抑えられます。

キーバリューストア型のデータベースも提供予定

最後にサービス提供に向けての意気込みを伺いました。

  • 「at+linkの特徴はユーザとの距離が近いところです。今回サービス開始にあたって多くの方々の意見を参考にさせていただきました。今後はキーバリューストア型のデータベースの提供も計画しておりますが,同様に,ユーザの声を可能な限りサービスに反映していきたいと考えています(文屋氏⁠⁠」

  • 「一般的なサービスの場合,運用マニュアルに沿った対応しか行わないというケースが多いと思います。しかし,at+linkではマニュアルにないことでも『これが問題じゃないか』ということがあれば突っ込んで対応してきました。at+link アプリプラットフォームでも,箱だけを提供して終わりというのではなく,ユーザの成功を支援できるようなサポートを提供できればと考えています(前佛氏⁠⁠」

2人の話に共通して感じたのは,ユーザサイドに立ってサービスを提供するという強い思いです。単に高性能なサーバを利用できるというだけでなく,使い勝手を高める改善が行われたり,一歩進んだサポートが受けられたりするのは,at+linkのサービスを使う大きな魅力でしょう。

著者プロフィール

川添貴生(かわぞえたかお)

株式会社インサイトイメージ代表取締役。企業サイトの構築及び運用支援のほか、エンタープライズ領域を中心に執筆活動を展開している。

メール:mail@insightimage.jp