ソロソロ来るゾ! Google Cloud Platform!

第2回 Google Compute Engineを使ってみる

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シンプルなインスタンスタイプと料金体系

2015年2月12日時点で選択可能なスペックは以下のとおりです。GCEUとはGoogle Compute Engine Unitsの略です。インスタンスのCPUパワーを示すGoogle独自の単位で,2.75GCEUがSandy BridgeかIvy Bridge 1コア分程度です。highcpuとhighmemはCPUパワーが同型なら同じなので注意してください。f1-microはCPU共有タイプのためGCEU保証はありません。

タイプ vCPU数 GCEU メモリ 料金(アジア)
f1-micro 1 - 0.6GB $0.013/時間
g1-small 1 1.38 1.7GB $0.0347/時間
n1-standard-1 1 2.75 3.8GB $0.069/時間
n1-standard-2 2 5.50 7.5GB $0.138/時間
n1-standard-4 4 11.00 15.0GB $0.276/時間
n1-standard-8 8 22.00 30.0GB $0.552/時間
n1-standard-16 16 44.00 60.0GB $1.104/時間
n1-highcpu-2 2 5.50 1.8GB $0.086/時間
n1-highcpu-4 4 11.00 3.6GB $0.172/時間
n1-highcpu-8 8 22.00 7.2GB $0.344/時間
n1-highcpu-16 16 44.00 14.4GB $0.688/時間
n1-highmem-2 2 5.50 13.0GB $0.162/時間
n1-highmem-4 4 11.00 26.0GB $0.324/時間
n1-highmem-8 8 22.00 52.0GB $0.648/時間
n1-highmem-16 16 44.00 104.0GB $1.296/時間

料金は最初利用期間10分(2分しか使っていなくても10分ぶん)課金され,以降は1分単位です。割引が特徴的で,長期間利用していると勝手に割引が適用され,月額換算で考えると単位時間当たりの料金から約30%オフになります。料金はWebで試算できます。

ひととおり揃ったOSイメージ

GCEにはOSイメージ機能があります。公式で以下のイメージが提供されています。

  • CentOS 6
  • CentOS 7
  • Debian 7 Wheezy
  • Debian 7 Wheezy Backports
  • Red Hat Enterprise Linux 6
  • Red Hat Enterprise Linux 7
  • SUSE 11 sp3
  • Ubuntu 12.04
  • Ubuntu 14.04
  • Ubuntu 14.10
  • Windows Server 2008 R2

またGoogleのサポートではないものの,以下のイメージも利用可能です。

  • CoreOS stable
  • CoreOS alpha
  • CoreOS beta
  • openSUSE 13-1

その他に独自イメージを作成することもできます。

強力・高速な永続化ディスク

GCEではルートディスクのほかに外付けの永続化ディスクをインスタンスあたり16個まで(ただしインスタンスがf1-microかg1-smallの場合は4個まで)アタッチできます。

標準ディスクかSSDが選択できます。いずれもGCP側の機能で自動的に冗長化・暗号化されます。永続化ディスクはスナップショット取得が可能です。なお永続化ディスクとは別のLocal SSDと言うものもあります。Local SSDは暗号化されますがスナップショットは取得できません。

ディスクの最大容量は1つ10TB(ただしインスタンスがf1-microかg1-smallの場合は3TB)です。ディスクは容量に応じて性能が向上します。

各ディスクの持続的な最大性能は以下のとおりです。

持続的なランダムIOPS上限

タイプ Read Write
標準 300IOPS 1,500IOPS
SSD 10,000IOPS 15,000IOPS

持続的なスループット上限

タイプ Read Write
標準 120MB/s 90MB/s
SSD 240MB/s 240MB/s

なおLocal SSDはSCSIとNVMeがあり,NVMeの場合は最大でReadが680,000IOPS・2,650MB/s,Writeが360,000IOPS・1,400MB/sになります。

シンプルなネットワーク

GCEの内部ネットワークはプライベートアドレス帯を指定して作成します。Developers Consoleで必要な情報を入力すると5秒ほどで作成できます。リージョン・ゾーンをまたいだものなので,リージョン・ゾーンごとのやりくりを気にする必要はありません。

ネットワーク帯域幅は,ゾーンをまたいで3Gbps以上出るため帯域も問題になりません。

レイテンシは,ゾーン間は0.5msec以下で同一ゾーンと遜色ありません。リージョン間ではasia-east1-a,asia-east1-b - us-central1間で試したところ160msecと相応でした。

気になる通信料は上り・ゾーン内通信は無料,リージョン内ゾーン間通信は1GBあたり$0.01です。インターネット経由の下りは$0.12/GB~⁠ただしオーストラリアは$0.19/GB~,中国は$0.21/GB~)です。

ファイアウォール,ロードバランサはGCPのサービスとして用意されています。これらについては次回以降で詳しく説明します。

その他のネットワーク関連機能としては,VPN接続や専用線接続も可能です。

はじめてみよう!

筆者の会社blogにスクリーンショット盛りだくさんのチュートリアルがあるのでぜひご覧いただいて始めてみてください!

次回は

次回はファイアウォール,ロードバランサと,DNSサービスであるCloudDNSについて解説する予定です。

著者プロフィール

馬場俊彰(ばばとしあき)

株式会社ハートビーツ 技術統括責任者。

電気通信大学の学生時代に運用管理から業界入り。MSPベンチャーの立ち上げを手伝った後に,中堅SIerにて大手カード会社向けJavaプログラマーを経て現職。現在インフラエンジニアとして活動中。インフラエンジニア勉強会hbstudy主催。最近の興味は写真とPythonプログラミングとクラウドの活用。大好物はカレー。静岡県の清水出身。

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