ソロソロ来るゾ! Google Cloud Platform!

第3回 Google Compute Engineのファイアウォール,ロードバランサとCloud DNS

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Google Compute Engineのロードバランサ

Google Compute EngineのロードバランサにはHTTP負荷分散(HTTP Load Balancing)とネットワーク負荷分散(Network Load Balancing)の2種類があります。

HTTP負荷分散(HTTP Load Balancing)

HTTP負荷分散(HTTP Load Balancing)を使うとPort 80または8080宛のHTTP通信を分散することができます。HTTPに特化したL7ロードバランサです。HTTPSは非対応なので,HTTPSが必要な場合はネットワーク負荷分散(Network Load Balancing)を利用します。

分散方式はRPS(Requests Per Second)かCPU利用率の2種類から選択できます。HTTP疎通でのヘルスチェックを利用した切り離しも設定可能です。

仕様上の特徴としてはロードバランサに対してFQDNではなくIPアドレスが設定されます。そのため特別なDNSを使わなくてもZone Apexでのアクセスにも対応することができます。

HTTPロードバランサの凄いところは,ウォームアップなしでシームレスにスケールするところです。AWSのELBの場合はシームレスにスケールアップしないためトラフィックが急増する直前やメンテナンス明けなどに事前のウォームアップを申請して実施してもらう運用対応が必要でしたが,Google Compute Engineではこのような運用対応は不要になりそうです。

機能面ではURLマップ機能が特徴的です。この機能を使うことで,特定URL配下を処理するためのインスタンスグループを個別に指定できます。

ネットワーク負荷分散(Network Load Balancing)

ネットワーク負荷分散(Network Load Balancing)を使うと,任意のポート宛のTCP/UDP通信をロードバランスすることができます。

こちらもロードバランサに対してFQDNではなくIPアドレスが設定されます。URLマップ機能のような気の利いたものはないのですが,セッションアフィニティがクライアントIPクライアントIPとプロトコルから選べます。なおネットワーク負荷分散もヘルスチェックができるのですが,HTTPによるヘルスチェックになります。

Cloud DNS

Cloud DNSはDNSホスティングサービスです。Developers Consoleやgcloudコマンドを使ってDNSを管理できます。

以下のレコードタイプが利用できます。またワイルドカードでの指定*.example.comのような指定方法)に対応しています。

  • A
  • AAAA
  • CNAME
  • MX
  • NAPTR
  • NS
  • PTR
  • SOA
  • SPF
  • SRV
  • TXT

APIベースで操作できるDNSホスティングサービスはまだ数が少ないので重宝しそうです。AWSのRoute53のようなヘルスチェックを組み合わせたGSLB(Global Server Load Balancing)機能はありませんが,今後の拡充に期待しましょう。

公式ブログができました!

今までGoogle for Work公式ブログ内のコンテンツとしてGoogle Cloud Platformのニュースが配信されていましたが,2015年2月23日(月)にGoogle Cloud Platformの公式blogが公開され,Twitterアカウントも作成されました。

ニュース,事例,コミュニティ情報などGoogle Cloud Platform関連の情報が多数配信されているので,ぜひウォッチしてください。

次回は

次回はデータベース系のサービスを紹介します。MySQLサービスであるCloud SQLと,独自のKVSであるCloud Datastoreを紹介する予定です。

著者プロフィール

馬場俊彰(ばばとしあき)

株式会社ハートビーツ 技術統括責任者。

電気通信大学の学生時代に運用管理から業界入り。MSPベンチャーの立ち上げを手伝った後に,中堅SIerにて大手カード会社向けJavaプログラマーを経て現職。現在インフラエンジニアとして活動中。インフラエンジニア勉強会hbstudy主催。最近の興味は写真とPythonプログラミングとクラウドの活用。大好物はカレー。静岡県の清水出身。

URLhttp://heartbeats.jp/
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