ビジネスで成功するためのシステム運用管理のポイント

第1回 システム運用,基礎の基礎

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3.システム運用の効率化

企業の成長とあわせ,新たな業務システムの追加や顧客の増加により,サーバやクライアントPCなどの機器が増え続け,システム運用の負担増が大きな課題となっています。IT資産の費用面だけではなく,その維持・運用費用を加えた総費用TCO(Total Cost of Ownership)の最適化を図り,効率運用を目指します。

  • クライアントPCやサーバの資産管理を行い,ハードウェアやソフトウェアライセンスの管理を徹底する事で,IT資産の最適化を図ります

  • クライアントPCやサーバのOSやソフトウェアなどを常に最適な状態に保つ維持管理業務の特定担当者依存を廃し,システム化による運用工数削減を図ります

  • 業務運用プロセスを整備し,業務を最適な状態でスケジューリングすることによりシステム運用工数の削減を図ります

 ITシステムで成功するシステム運用

図 ITシステムで成功するシステム運用

システム運用タスクを実現するための課題

企業活動への対応,利用者サービスの向上,そしてシステム運用の効率化を図りながら業務システムの安定稼働を実現しなければなりません。実現するための主な課題を3つ紹介します。

1.IT投資とリスク管理のバランス

基幹システムは企業の生命線を握る情報の要です。顧客情報,生産計画など企業にとってはコンプライアンス上,最も注意しなければならない情報がITシステム上に構築されています。業務システムがスムーズに動けば良いとだけ言ってはいられません。情報漏えいやセキュリティの脅威からシステムを守る必要があります。IT投資とリスク管理のバランスが課題です。

2.実際の運用フローに沿ったシステム化

個々の業務システムはそれぞれ独立して作られていますが,企業内では受発注と在庫管理システム,受発注システムと経理システムなど多くの業務システムが連動して動いています。これらの運用を担当者に偏った手作業で行っている場合も多いため人員の増加と人的ミスが止まりません。運用ノウハウのシステム化が課題です。

3.事業変化に対応できるシステムの準備

今後の事業環境の変化に備え,迅速なシステム変更・拡大ができるように余裕を持ったサーバやネットワーク能力の確保。サーバ,ネットワーク,さらににソフトウェアの2重化によって設備面でカバーできる部分は多いものの,IT投資費用と安定稼働とのバランスが課題です。

次回は,これらのタスクと課題を解決する方法について詳しく紹介します。

JP1による業務システム運用管理の実践

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株式会社日立製作所 監修
版型:A5判/336ページ
定価:3,045円(本体2,900円)

著者プロフィール

友成文隆(ともなりふみたか)

株式会社日立製作所

http://www.hitachi.co.jp/jp1/