Ubuntu Weekly Recipe

第11回 デスクトップのカスタマイズ(3):Compizの設定による体感速度・操作性の改善

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

まず,⁠追加]ボタンを押し,新しいリスト項目を追加しましょう。

筆者は次のように設定しています(この設定では,GNOME Doだけでなく,[Alt]+[F2]で起動される「アプリケーションの実行」にも適用されるようになっています⁠⁠。

  • 開く時の効果:散らばる葉っぱ
  • 持続時間:110
  • 対象ウインドウ:((type=Splash) & title=Do) | title=アプリケーションの実行
  • オプション:(空欄)

設定を追加しただけでは,リスト上の優先順位の問題でアニメーションが利用されませんので,↑ボタンを押し,この設定項目をリストの最上位に移動させておいてください。

この状態でGNOME Doを起動すると,以下のような,ブロックが集まってウインドウを構成するアニメーションが適用されるようになります。

図5-1 ⁠散らばる葉っぱ」が集まるように表示させるための設定

図5-1 「散らばる葉っぱ」が集まるように表示させるための設定

図5-2 ⁠散らばる葉っぱ」が集まる

図5-2  「散らばる葉っぱ」が集まる

同様に,GNOME Doが閉じる時(=[Enter]を入力した時)にも特有のアニメーションを設定しましょう。

「閉じる時の効果」タブで,同じように[追加]ボタンを押し,設定を入力します。

筆者は次の設定にしています。

  • 開く時の効果:炎
  • 持続時間:125
  • 対象ウインドウ:((type=Splash) & title=Do) | title=アプリケーションの実行
  • オプション:(空欄)

また,やはりこの場合も↑ボタンを押し,この設定項目をリストの最上位に移動させておいてください。

この設定を行った状態でGNOME Doを閉じると,炎のエフェクトが表示されるようになります。

図6「炎」で消えるGNOME Do

図6 「炎」で消えるGNOME Do

以上のような個別のアニメーションの割付は,GNOME Doだけでなく,titleなどのマッチ条件を変更することで,他のアプリケーションに対して割り付けることもできます。操作性の異なるアプリケーションごとに,異なるアニメーション設定をすることで,より便利に利用できると思われます(例えば「端末」は通常の操作とは異なる感覚で操作するものですし,各種設定ダイアログや,Rhythmboxのようなオーディオ系アプリケーションなどでは別のアニメーションを割り付けると良いでしょう⁠⁠。

3Dデスクトップの体感速度の改善

GNOME Doへの専用アニメーションの割付を実際に試した際,通常の状態よりも「きびきびと」動作しているように感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

一般に,GUIにおける高速なアニメーションは,体感速度を若干改善する効果があります。これは単にエフェクトに気を取られた人間側が錯覚しているだけであり,実際の処理は一切速くなっていません。純粋な表示時間については,エフェクト表示を行う分だけ,むしろ遅くなっています注1⁠。

注1)
実際には,⁠何も設定していない場合の表示時間」「エフェクト表示開始までの時間」はほぼ等しく,エフェクトが有効な場合は,エフェクトの持続時間が余計にかかっています。GNOME Doの例であれば,110ms~125ms分の余計な処理が加わっている計算になります。
このように,本来はエフェクト表示をする方が不利なのですが,ユーザの注意はアニメーション表示に向くため,充分に短いアニメーション時間であれば,処理が高速化したように感じられます。

デフォルトで設定される3Dデスクトップの設定は,ややアニメーション速度が遅いため,必ずしも体感速度の改善にはつながらないように筆者は感じています(Mac OS Xのエフェクトの速度に揃えてあるように思います⁠⁠。

個人の好みの部分もありますので,今の設定で満足されている方にはお勧めしませんが,以下の設定を行うことで,体感速度が向上します。

標準的なウインドウのアニメーション速度を変更する

GNOME Doの場合は新規にリストに追加する形で設定を行いましたが,既存のアニメーション設定の効果時間を短くすることもできます。

CCSMの「アニメーション」設定ページを開き,既存のアニメーションの効果時間を,本来の数値の6~8掛け程度に減らすと,かなり高速に感じられるはずです。あまりにも短くしすぎると,アニメーションが見えなくなるので意味がありません。

ユーザによって(動体視力ですので,利用する環境やディスプレイの明るさによっても変化します)適切な数値は異なりますので,⁠辛うじてどのようなエフェクトなのかが見て取れる程度」に調整してみてください。

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。