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第19回 あえてターミナルを使う(2):作業環境としてのターミナルw3m, screenなどの利用

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w3mでGmailへアクセスする

w3mはJavascriptをサポートしていませんので,AJAXを利用したサイトは利用できません。ただし,AJAXを利用したサイトの代表例であるGmailは,⁠簡易HTMLで表示する」ことでJavascriptを利用しない環境でも動作するようになっているため,w3mから利用することができます。

が,w3mを用いてGmail(http://mail.google.com/)を表示させようとする場合,ログイン画面まではたどり着けるものの,ログイン後に以下の図3のような画面になってしまうはずです。

図3 Gmailへログインできない

図3 Gmailへログインできない

w3mからGmailを利用する場合,次の操作でログインが可能です。

まず,通常通りhttp://mail.google.com/へアクセスし,ログインします。

ログインすると図3の画面になりますので,⁠U]を押し,URL Gotoに再度http://mail.google.com/と入力します。この時のみ,必ず「http」を指定してください⁠⁠。こうすることで,図4のような画面が表示されるはずです。

図4 w3mでGmailへログイン

図4 w3mでGmailへログイン

ここで「Gmail を Javascript を使わない簡易 HTML で表示するには,ここをクリックしてください。」というリンクをたどることでGmailにアクセスできます。

図5 w3mでGmailを表示

図5 w3mでGmailを表示

screen

デスクトップ環境でターミナルを利用していく場合,複数の作業を平行して行いたいことがあります。たとえばw3mを起動した状態でvimやEmacsなどでメモを取る,といった作業です。このように複数の作業を行う場合,通常であれば作業の数だけターミナルを起動することになります。数枚程度であれば特に問題なく利用していくことができますが,あまりにも数が多くなってくるとターミナルのウインドウ切り替えだけで煩雑になってしまいます。

このような場合,GNU screenを利用するのが良いでしょう。通常,screenはデフォルトでインストールされていますが,もし利用できない場合はscreenパッケージをインストールしてください。

まず起動する前に,最低限の設定を行いましょう。screenの設定は~/.screenrcファイルに設定を記述することで行います。以下の設定を~/.screenrcに記述してください。

startup_message off
autodetach on
hardstatus alwayslastline "%w"
defscrollback 3000

この状態でscreenコマンドを実行すると,画面の下に「0* bash」といった表示が現れるはずです。

図6 screen起動後

図6 screen起動後

この状態で,⁠Ctrl]+[a⁠⁠→⁠Ctrl]+[c]と入力してみてください。画面下部の表示が「0 bash 1* bash」に変わったのではないでしょうか。これだけでは意味がありませんので,ターミナルの切り替えを試してみましょう。

ターミナルが切り替わったことを確認するため,そのままw3m http://gihyo.jp/として,gihyo.jpのトップページを起動してみましょう。

この状態で,⁠Ctrl]+[a⁠⁠→⁠Ctrl]+[a]と操作してみてください。最初の(screenを起動した直後の)画面に戻るはずです。さらにもう一度[Ctrl]+[a⁠⁠→⁠Ctrl]+[a]と操作することで,w3mが起動した画面に戻ることができるでしょう。⁠Ctrl]+[a⁠⁠→⁠Ctrl]+[c]を押して新しく画面を生成した場合,切り替えは[Ctrl]+[a⁠⁠→⁠Ctrl]+[p][Ctrl]+[a⁠⁠→⁠Ctrl]+[n]で戻る/進むを使い分けることになります。

このように,screenは複数のターミナルを擬似的に切り替えることができます。

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。