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第32回 テキストエディタの利用(1):gedit

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geditの配色を変更する

前述の図4では,行の強調表示色に灰色が使われています。灰色以外の色に変更する場合,⁠編集⁠⁠→⁠設定⁠⁠→⁠フォントと色」タブから『色のスキーム』を変更してください。プリセットを用いて表示色を変更することが可能です図5⁠。特にこだわりがない場合は,⁠Kate」スキームを選択しておくと良いでしょう。この場合は行の強調表示色が水色になります。

図5 カラースキームの変更

図5 カラースキームの変更

黒背景が好みの場合は「Oblivion」を選択すると,図6のような色遣いになります。

図6 Oblivionカラースキーム

図6 Oblivionカラースキーム

また,http://live.gnome.org/GtkSourceView/StyleSchemesに各種色定義がありますので,これをダウンロードして利用することができます。

これらの色定義に飽き足らない場合,独自の色設定を利用することもできます。デフォルトの色定義ファイルは,/usr/share/gtksourceview-2.0/styles/にありますので,これらのXMLファイルのいずれかをコピーし,それを編集します。

以下の例ではcustom.xmlというファイルに名前を変更していますが,他の名前でも構いません。

$ cp /usr/share/gtksourceview-2.0/styles/kate.xml ~/custom.xml

次に,コピーしたXMLファイルの先頭にある,style-scheme属性を修正します図7⁠。

<style-scheme id="yourprofile" _name="yourprofile" version="1.0">

図7 style-schemeの修正

図7 style-schemeの修正

この定義箇所の下に,下記のような「color」に定義(色名と実際のRGB値を対応させる宣言部)があります。これらに,好みの色の設定を追記します(もともとの定義はそのまま残します⁠⁠。以下の例では「green」「nt-green」という色を追加しています。

  <color name="red"                         value="#FF0000"/>
  <color name="blue"                        value="#0000FF"/>
  <color name="dark-blue"                   value="#000080"/>
  <color name="dark-red"                    value="#800000"/>
  <color name="dark-green"                  value="#008000"/>
  <color name="grey"                        value="#808080"/>
  <color name="yellow"                      value="#FFFF00"/>
  <color name="white"                       value="#FFFFFF"/>

  <color name="green"                      value="#00FF00"/>
  <color name="nt-green"                       value="#007F7F"/>

さらに,XMLファイルの下の方にある「style」の定義の色指定を修正します。ここでは行の強調色(current-line)に,さきほど定義した色を指定しています。

<style name="current-line"                background="nt-green"/>

ここでは行の強調色だけを定義しなおしていますが,他の色指定も変更すると良いでしょう。こうして修正したXMLファイルを[編集⁠⁠→⁠設定⁠⁠→⁠フォントと色」[追加]することでカラースキームを追加できます。

テキストエディタの魅力のひとつは,こうした色指定を自分の好みに指定できることですので,積極的に修正してみると良いでしょう。なお,XMLファイルを修正しても自動的に「フォントと色」には反映されませんので,XMLファイルの更新の都度,⁠削除]して[追加]しなおす必要があります。

テキストの文字数・行数をカウントする

[ツール⁠⁠→⁠ドキュメントの統計情報]とメニューをたどることで,テキストの文字数などを確認することができます。常に必要になるわけではありませんが,文字数制限がある入力欄(blogなどのコメント欄など)へ流し込むテキストを記述している時には便利でしょう。

図8 テキストの統計情報

図8 テキストの統計情報

プラグインの利用

geditでは多彩なプラグインを利用し,機能を拡張することができます(実際には[ドキュメントの統計情報]などもプラグインによって実現されています⁠⁠。デフォルトではほとんど有効になっていませんので,⁠編集⁠⁠→⁠設定⁠⁠→⁠プラグイン]を確認し,興味のある機能があれば有効にしてみると良いでしょう。

プラグインの中から幾つか機能を見ていきましょう。たとえば,⁠ファイルの参照ペイン」というプラグインがあります。これはgeditにファイル選択ダイアログに似たサイドバーを追加するプラグインです図9⁠。これはプラグインを有効にした後,⁠表示⁠⁠→⁠サイド・ペイン]を選択することで利用できます(あるいは,⁠Shift]+[F9⁠⁠。複数のファイルを行き来しながらテキストを作成する場合に非常に有効な機能です。

図9 ファイルの参照

図9 ファイルの参照

少し変わった機能としては,⁠Pythonコンソール」という機能もあります。これを利用すると,geditの下部にPythonのコンソールを表示させることができます。プラグインを有効にした後,⁠表示⁠⁠→⁠ボトム・ペイン]を選択することで利用できます(⁠⁠F9]あるいは[Ctrl]+[F9]でも呼び出せます⁠⁠。

機能はPython Shell(IDLE)とほとんど変わりませんので,メモを取りながらPythonのコードを学ぶには非常にお勧めです。

図10 Pythonコンソール

図10 Pythonコンソール

また,標準では導入されていないプラグインも存在します。これらはgedit-pluginsパッケージにまとめられていますので,次のコマンドでインストールできます。もしくはSynapticでgedit-pluginsパッケージをインストールしてください。

$ sudo apt-get install gedit-plugins

gedit-pluginsパッケージには,対になる括弧を自動的に入力する「括弧の補完」や,RGB値をカラーパレットから入力できる「色の取得」などといった,細かい機能が納められています。

その他のプラグイン

パッケージングはされていませんが,http://live.gnome.org/Gedit/Pluginsに有志が作成したプラグインがリストされています。特に積極的にコーディングを行う場合,⁠Document Words Completion」を導入することで入力効率が上がるはずです。

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。