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第33回 テキストエディタの活用(2):Kate

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フォント表示の調整

KDEアプリケーションを利用する場合,フォントレンダリングの調整はKDEの設定メニューを利用して行う必要があります。この設定を行うには次のように,kde-systemsettingsパッケージを導入してください。

$ sudo apt-get install kde-systemsettings

なお,kde-systemsettingsは多くのパッケージ(KDE本体を含む)に依存していますので,インストールに時間がかかるので注意してください。インターフェースのフォントの調整をしなくても問題なく利用できますので,EeePCのようにストレージがSSDで構成されているような,容量に制限のある環境ではインストールしない方が無難です。

またkde-systemsettingsはGNOME環境ではデフォルトではメニューの「未分類」に表示されてしまいます。コマンドから起動するのが便利でしょう。次のコマンドを用いてください。

$ systemsettings

メニュー図4が開いたら,⁠外観⁠⁠→図5⁠フォント]とたどり,⁠アンチエイリアスの使用」設定を用いてアンチエイリアスの設定を調整することができます。

図4 

図4 

メニューから設定したい場合,⁠アプリケーション⁠⁠→⁠未分類⁠⁠→⁠フォント]からアクセスすることができます(⁠⁠フォント]メニューは二種類あり,KDEアプリケーション全般の[フォント]設定と,Konquerorの[フォント]設定が含まれています。マウスオーバーで表示されるラベルが「フォントの設定」になっているものを使ってください⁠⁠。

図5 

図5 

メニューの日本語化

GNOME環境でKDEアプリケーションを使う場合,そのままではメニューなどは日本語化されていません図6⁠。次のパッケージをインストールすることで日本語メニューを利用することができます図7⁠。

図6 英語メニューのKate

図6 英語メニューのKate

図7 日本語化された状態

図7 日本語化された状態

$ sudo apt-get install language-pack-kde-ja

組み込みターミナルの利用

Kateにはターミナルが組み込まれていて,エディタ部分と行き来しながら作業をすることができます。画面下部にある[ターミナル]タブをクリックすると組み込まれたターミナルが展開し,操作が可能になります。

しかし,この「ターミナル」タブをそのまま開いても白紙の画面が表示されるだけで,そのままでは利用することができません。これもメニューの言語の問題などと同じように,GNOME内でKDEアプリケーションを使うことによる問題の一種です。このターミナル機能はKDEの標準コンソールであるkonsoleの構成ファイルを呼び出すことで実装されているためです。以下のコマンドかSynapticからkonsoleをインストールし,Kateを再起動してください。

$ sudo apt-get install konsole

これにより図8のような形で,Kateに組み込まれたターミナルが利用できるようになります。このターミナルは「その時点で開いているテキストファイルのあるディレクトリ」をカレントディレクトリとして開くことができます(たとえば,開いているテキストファイルがDesktop/txt/example.txtであれば,ターミナルはDesktop/txt/に自動的にcdします⁠⁠。

図8 Kateの組み込みターミナル

図8 Kateの組み込みターミナル

geditの場合もそうでしたが,テキストエディタにターミナルが埋め込まれているのは便利なものです。GNU Screenを利用することもできますので,ちょっとした操作をしてすぐにエディタに戻ることができます。特にscreen -drによるデタッチ&アタッチを利用すると,ちょっとメールを読んで作業を終了,などといったことも可能になります。

また,このターミナルをカスタマイズし,表示色などを変更することもできます。ターミナルを開いた状態で右クリックし,コンテキストメニューの[設定]をたどってください。⁠konsoleの設定を利用]を選択しておくと,Konsoleで行った設定をそのまま拾うこともできます。

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。