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第89回 pyRenamerでデジカメ画像を整理する

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デジカメ画像を撮影日時でリネーム

ここでは,複数のカメラで撮影された写真のファイル名の先頭に,撮影日時を付け加えることで,全ての画像を撮影順に表示できるようにします。ここで注意しなければならないのは,1つのフォルダへの統合は,ファイル名の変更を終えてから行うことです。複数のカメラの中に,同じファイル名のものが含まれている可能性があるからです。まずは,カメラごとにフォルダを用意して,フォルダごとにファイル名を変更していきましょう。

画面上部左側の,フォルダ選択画面で,画像が保存されているフォルダを選択します。すると,フォルダ内のファイルが上部右側に一覧表示されます。次に画面下部で,⁠Images」のタブを選択します。⁠Renamed file name pattern」の欄にマウスカーソルを合わせると,使用可能なパターンの一覧が表示されます図6⁠。

図6 使用可能なパターンを知りたい箇所にマウスポインタを置くと,巨大なツールチップが現れる

図6 使用可能なパターンを知りたい箇所にマウスポインタを置くと,巨大なツールチップが現れる

通常は,このパターンを組み合わせて,変更後のファイル名を決めていかなければならないのですが,撮影日時をファイル名の先頭に加える設定はすでに用意されています。⁠Renamed file name pattern」のプルダウンメニューを展開して,以下のパターンを選択します図7⁠。

{imageyear}{imagemonth}{imageday}_{imagetime}_{1}

この設定では,⁠2008年9月20日7時56分5秒」に撮影された「CIMG1498.JPG」というファイルの場合,⁠20080920_07_56_05_CIMG1498.JPG」というファイル名に変更されます。

ここでの注意点は,変更後のパターンの末尾に必ず「{1}」を含めることです。そうすることによって,変更後のファイル名の末尾に,元のファイル名が含まれるので,元のファイル名に戻したくなったときに,pyRenamerを使って一括で処理できます。また,デジカメの連写機能などを使って1秒間に何枚も撮影している場合,元のファイル名を末尾に含めておかないと,同じファイル名になってしまうファイルが複数存在することになり,エラーが出ます。

図7 プルダウンから,初期設定で用意されているパターンを選択

図7 プルダウンから,初期設定で用意されているパターンを選択

次に「Preview」をクリックし,⁠Renamed file name」の欄に表示されているファイル名が想定通りかよく確認します。間違いない場合は「Rename」をクリックすると実際にファイル名の変更が行われます図8⁠。

図8 ⁠Prevew」をクリックし,変更後のファイル名が想定外のものになっていないか確認して「Rename」

図8 「Prevew」をクリックし,変更後のファイル名が想定外のものになっていないか確認して「Rename」

全てのカメラの画像のフォルダを1つずつ処理していき,全ての処理を終えたら,1つのフォルダにまとめます。筆者は,フォルダ名を「2008-09-20--Camp」のように「西暦-月-日--イベント名」としています。ここまでの作業によって,カメラの種別に関係なく,撮影順に画像が並ぶようになります。

ファイル名を元に戻す場合

デジカメ画像のファイル名を変更してしまうと,携帯電話のデータフォルダでは閲覧できなくなる場合があります。そこで元のファイル名に戻す方法も紹介します。

先ほどの命名方法では,⁠20080920_07_56_05_CIMG1498.JPG」のようなファイル名となっていて,これを「数字_数字_数字_数字_残り」と解釈して,残りの部分を取り出す処理をすればよいわけです注2⁠。

そこで,⁠Original file name pattern」に以下のパターンを入力します。

{#}_{#}_{#}_{#}_{X}

「Renamed file name pattern」の欄には,⁠5番目の要素のみをファイル名とする」という意味で「{5}」を入力します。先ほどと同様に,⁠Preview」をクリックして確認してから,⁠Rename」をクリックすると実際に元のファイル名に戻ります図9⁠。

注2
今回の「CIMG1498.JPG」のような場合はパターンをもっと短くできますが,汎用性を持たせるために,確実な方法を取っています。

図9 ⁠Preview」をクリックして,元のファイル名に戻っているか確認して「Rename」をクリック

図9 「Preview」をクリックして,元のファイル名に戻っているか確認して「Rename」をクリック

または,画面下部の「Insert / Delete」タブを選択して,⁠Delete from 1 to 18」として,ファイル名の先頭から18文字目までを削除する方法でも同じことができます図10⁠。

図10 ファイル名の先頭から18文字目までを削除する方法でも,元のファイル名に戻せる

図10 ファイル名の先頭から18文字目までを削除する方法でも,元のファイル名に戻せる

音楽ファイルをリネーム

pyRenamerは,音楽ファイルに埋め込まれたメタデータを解釈して,曲のタイトルや,アーティスト名をファイル名に反映できます。音楽フォルダには,大量の楽曲ファイルがあるでしょうから,音楽フォルダに含まれているファイル全てを一度に処理できるようにします。画面左側のフォルダ選択画面で音楽フォルダを選択した状態で,[View]-[Show options]にチェックを入れて,画面右端に「Options」欄を表示させます。次に「Add files recursively」にチェックを入れると,音楽ファイル内のファイルが全て表示されます図11⁠。

図11 ⁠Add files recursively」にチェックを入れると,下位階層も含め全てのファイルが表示される

図11 「Add files recursively」にチェックを入れると,下位階層も含め全てのファイルが表示される

フォルダ内に複数の形式の音楽ファイルが混在している場合,⁠Original file name pattern」「{X}.{C}」として,⁠Renamed file name pattern」の末尾に「.{2}」と付け加えて,同じ拡張子が付けられるようにするとよいでしょう。

著者プロフィール

村田信人(むらたのぶと)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntuオフラインミーティングに参加するうちにUbuntu Japanese Teamの活動に興味を持ち,2009年8月に加入。