Ubuntu Weekly Recipe

第95回 複数のOSを使う(1)LiveCD,VirtualBoxの利用

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ゲストOSでのUSB機器の利用

VirtualBoxのインストール後にホストOSを一度でも再起動したのならば,ゲストOSのUSBサポートは有効になっているはずです。VirtualBoxメニューの[デバイス]-[USBデバイス]の中から,ゲストOSに渡したいUSB機器を選択します。USBメモリを選択すると,ゲストOSのデスクトップにアイコンが現れ利用可能になります図10⁠。

図10 USB機器を選択するとゲストOSで使えるようになる

図10 USB機器を選択するとゲストOSで使えるようになる

Ubuntu上でVirtualBoxを動かす

WindowsとUbuntuを共存させるためだけではなく、VirtualBoxは様々な状況で役に立ちます。ホストOSをUbuntuとして,さらにUbuntuをゲストOSとして起動させると,実マシンに変更を加える前に,仮想マシンで実験して確かめるなどの検証環境として役立ちます。また,Ubuntuの開発版(alpha版やbeta版)などは仮想マシン内で動かすのが最適でしょう。

Ubuntu用のVirtualBoxはuniverseリポジトリに含まれていて,非常に簡単に使い始めることができます。ただし,Ubuntuのリポジトリから入手できるVirtualBoxはGPLv2でライセンスされているOpen Source Edition(OSE)と呼ばれるもので,VirtualBox PUELが適用されるバイナリ版(non-free版とも呼ばれる)と比べて,ゲストOSでのUSBサポートなどの機能が削られています注5⁠。

注5
詳しい違いはVirtualBoxのサイトを参照してください。

OSEをインストールする場合は,[アプリケーション]-[アクセサリ]-[端末]を開いて以下のコマンドを実行します注6⁠。もちろんapt-getの代わりにSynapticで作業してもかまいません。

9.10の場合
$ sudo apt-get install virtualbox-ose virtualbox-guest-additions
9.04の場合
$ sudo apt-get install virtualbox-ose
注6
virtualbox-guest-additionsはmultiverseリポジトリに含まれています。

インストールが終了したら[アプリケーション]-[アクセサリ]-[VirtualBox OSE]から起動します。

バイナリ版(non-free版)をインストールする場合は,端末で以下のコマンドを順に実行していきます。

まず,VirtualBoxのリポジトリを追加します。

9.10の場合
$ echo 'deb http://download.virtualbox.org/virtualbox/debian karmic non-free' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/virtualbox.list
9.04の場合
$ echo 'deb http://download.virtualbox.org/virtualbox/debian jaunty non-free' | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/virtualbox.list

次に公開鍵を追加します。

$ wget -q http://download.virtualbox.org/virtualbox/debian/sun_vbox.asc -O- | sudo apt-key add -

続いて,インストールします。

$ sudo apt-get install virtualbox-3.0 dkms

インストールが終わったら,ゲストOSでのUSBサポートを有効化するために,[システム]-[システム管理]-[ユーザとグループ]を開きます。

画面下部に表示されている鍵アイコンをクリックしてパスワードを入力します図11⁠。VirtualBoxを使用するユーザを選択して「プロパティ」をクリックします。

「ユーザの権限」タブで「VirtualBoxを使用できる」にチェックを入れます図12⁠。

図11 鍵アイコンをクリックして,変更可能にする

図11 鍵アイコンをクリックして,変更可能にする

図12 ⁠VirtualBoxを使用できる」にチェックを入れる

図12 「VirtualBoxを使用できる」にチェックを入れる

ここまでの作業を終えたら一度再起動します。

再起動後に[アプリケーション]-[システムツール]-[Sun VirtualBox]から起動すれば,ゲストOSでUSB機器が使用できるようになります。

著者プロフィール

村田信人(むらたのぶと)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntuオフラインミーティングに参加するうちにUbuntu Japanese Teamの活動に興味を持ち,2009年8月に加入。