Ubuntu Weekly Recipe

第204回 Unity Lens 10番勝負

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ユーティリティ系

電卓

One Hundred Scopesが開発しているunity-scope-calculatorは,Dash上で電卓が使えるツールです。GNOMEの電卓をバックエンドとして使うので,三角関数や指数計算といった数値計算もできます。

Scopeとして提供されているため,他のLensのように画面下にアイコンは表示されません。汎用のDash(Superキーをタップして表示されるホームアイコンのDash)で使用します。

図7 円周率の計算もこれこのとおり

図7 円周率の計算もこれこのとおり

sudo add-apt-repository ppa:scopes-packagers/ppa
sudo apt-get update
sudo apt-get install unity-scope-calculator

Cities

電卓と同じくOne Hundred Scopesが開発しているunity-scope-citiesは,世界の街を検索し,地図上の場所や現在時刻,天気を表示するツールです。

これもScopeとして提供されているため,汎用のDashで使用します。

図8 汎用のDashで検索するため,Google DocsやGwibberの検索結果もヒットしていますが,一番下がCitiesの結果です

図8 汎用のDashで検索するため,Google DocsやGwibberの検索結果もヒットしていますが,一番下がCitiesの結果です

sudo add-apt-repository ppa:scopes-packagers/ppa
sudo apt-get update
sudo apt-get install unity-scope-cities

Tomboy Lens

Tomboy Lensは,ノートアプリであるTomboyで保存したデータを検索するLensです。

図9 Tomboyのノートは編集中のものをリアルタイム検索できず,一度ログアウトする必要があるようです

図9 Tomboyのノートは編集中のものをリアルタイム検索できず,一度ログアウトする必要があるようです

sudo add-apt-repository ppa:remi.rerolle/unity-lens-tomboy
sudo apt-get update
sudo apt-get install unity-lens-tomboy

Simple Applications Lens for Unity

Simple Applications Lens for Unity(Bliss)は,UnityのApplication Lensを,GNOME 2のアプリケーションメニューと同様のカテゴリを使った階層構造で表示するLensです。

図10 アプリケーションカテゴリを一覧表示した例。他のカテゴリを表示したい場合は,Backを選択して一度戻ります

図10 アプリケーションカテゴリを一覧表示した例。他のカテゴリを表示したい場合は,Backを選択して一度戻ります

単純にカテゴリごとにアプリケーションを検索・一覧表示したいだけなら,既存のApplication Lensと右側の絞り込みを併用すれば実現可能です。それに対してBlissは,階層構造の移動も含めて左側のUIだけで行えるため,キーボードだけで操作を完結できるというメリットがあります。

開発自体はUnity Teamが行っていますが,パッケージはWEB UPD8のリポジトリからインストールできます。

sudo add-apt-repository ppa:nilarimogard/webupd8
sudo apt-get update
sudo apt-get install unity-bliss-lens

RunLens

RunLensは,インストールされたアプリケーションに,説明文をつけて表示するLensです。

図11 通常のApplication LensはSoftware Centerにあるインストール可能なものも表示されますが,これはインストール済みのものだけ表示します

図11 通常のApplication LensはSoftware Centerにあるインストール可能なものも表示されますが,これはインストール済みのものだけ表示します

説明文も検索対象になるため,アプリケーション名がよくわからなくても検索しやすくなります。

sudo add-apt-repository ppa:diesch/testing
sudo apt-get update
sudo apt-get install runlens

その他

上記のように,UnityのLensはさまざまなアプリケーションやウェブサービスと連携することで,多種多様な「検索結果」を提供してくれます。

さらに比較的シンプルなコードで機能追加をできるため,今回紹介できなかったいろいろなLensが登場しています。

例えばクリップボードマネージャであるDiodonは,プラグイン機能としてLens対応を提供しています。Evolutionをインストールしているなら,そのカレンダー機能と連携するLensも存在します。

まだパッケージとしては提供されていないものの,辞書機能を提供するDictionary Lensや,連絡先を検索するContact Lensを開発している人もいます。最近だとちょっと扱いが難しい変り種のLensとして,紳士な大人向けのAdult Lensなども登場してきました。

現在開発中のPrecise Pangolinでは,これらのLens/Scopeをできるだけたくさん,ソフトウェアセンターからインストールできるよう,まとめる計画も立ち上がっています

ちなみに,日本のウェブサービスに対応したLensはまだないに等しい状態です。冬休みの課題として,Lensを作ってみるのはいかがでしょうか?

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。