Ubuntu Weekly Recipe

第205回 LibreOfficeのPDFエクスポート機能を活用する

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LibreOfficeには[挿入]-[コメント]という機能があります。これをPDFの注釈としてエクスポートするのが[コメントをエクスポート]機能です。たったそれだけといえばそうなのですが,PDFに注釈を入れる機能はよく使うため,これは知っておくと便利でしょう。

ただし,Ubuntu 11.10のドキュメント・ビューアーでは注釈があることは認識しているものの,そこに書かれている内容は見られるものもあれば見られないものもありました注7⁠。もちろん,Adobe Reader 9では問題なく表示します。

注7
今回はじめて知ったのですが、ドキュメント・ビューアーは注釈を付けて保存することもできるようです。

ハイブリッドファイルの作成

PDFインポート拡張がインストールされている場合,[ハイブリッドファイルの作成]という項目が増えます。ハイブリッドファイルとは,PDFにODFを埋め込んだ形式のことであり,通常のPDFビューアーではPDFとして,PDFインポート拡張がインストールされているLibreOfficeではODFそのままの形式で読み込むことができ,編集できます。3.5.0からはハイブリッドファイルという言葉は使われず,[OpenDocumentファイルを埋め込む]に変わります。LibreOfficeを組織導入するときなどに使えるかと思います。

図3 ハイブリッドファイルの例。左上のファイル名に注目しよう

図3 ハイブリッドファイルの例。左上のファイル名に注目しよう

区画

[初期値]タブに移ります。[区画]では全く意味がわかりませんが,これはPDFビューアーの左ペインのことだと思ってください。ドキュメント・ビューアーでは[サイド・ペイン]であり,Adobe Readerでは[ナビゲーションパネル]のことです。3.5.0からはAdobe Readerに合わせて[ナビゲーションパネル]としました。

[初期値]タブでは,デフォルトでナビゲーションパネルに何を表示するのかという設定を行います。Adobe Reader 9だと[ページのみ]ではナビゲーションパネルを表示せず,[ブックマークとページ]ではナビゲーションパネルのしおりを表示し,[サムネールとページ](3.5.0からは[サムネイルとページ])ではナビゲーションパネルのページを表示します。ドキュメント・ビューアーでは残念ながらこのようには動作せず,原則として既定値が適用されるようです。ただし[ブックマークとページ]と[サムネールとページ]でエクスポートしたPDFでは,サイド・ペインを表示していない場合は表示するようになります。つまり,何を表示するかは既定値によります(直前に表示していたのがサムネイルならサムネイル,目次なら目次ということです⁠⁠。

切り替え効果を使用

[ユーザーインタフェース]タブに移ります。ここに[切り替え効果を使用]というチェックがあります。これはImpressだけで使える,[画面切り替え]という画面を切り替え時の効果を設定することができます。

この機能は改めて説明するまでもないのですが,Adobe Reader 9には[編集]-[環境設定]-[フルスクリーンモード]-[フルスクリーンモードの効果]-[デフォルトの効果]という設定項目があり,フルスクリーンモードで画面を切り替える際に表示する効果を設定することができます注8⁠。

そのため,Impressの画面効果とAdobe Reader 9の効果がどのように結びつくのかがポイントになりますが,調べ上げることができませんでした。目視で確認したところ,次の画面効果はフルスクリーンモードで何らかの効果があったことを確認しています注9⁠。

  • 時計回りの輪 1スポーク
  • 時計回りの輪 2スポーク
  • 時計回りの輪 3スポーク
  • 時計回りの輪 4スポーク
  • 時計回りの輪 8スポーク
  • ランダムストライプ(縦)
  • チェッカーワイプ(縦)
  • くさび形
  • ベネチアンブラインド(縦)
  • フェードアウト(黒いスクリーンから)
  • ディゾルブ
  • ランダム
  • 波頭を水平方向へ
  • スムースフェード

PDFでプレゼンテーションをやりたい,でも画面はなるべく目を引くようにしたいという場合には,この機能を使ってみるといいのではないでしょうか。

注8
もちろん,ここでの設定はデフォルトであり、実際のPDFにはスライドごとに異なった効果を割り当てることもできます。
注9
筆者の目視なので、正確さにあまり自信はありません。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバーで,主として日本語入力関連を担当する。特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会。LibreOffice日本語チーム。ほか,原稿執筆も少々。