Ubuntu Weekly Recipe

第296回 Ubuntu 13.10と日本語入力

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im-setup-helper

[テキスト入力]の挙動をユーザ全員が理解するというのは不可能なので,日本語Remixではim-setup-helperというパッケージを用意しました。今回は収録されているmozc-setup-helperを使用します。mozc-setup-helperは主として次のようなことができます。

  • 変換エンジンのデフォルトをMozcに変更
  • 日本語キーボードのほか英語キーボードにも対応
  • 初回ログイン時に自動的に起動
  • (Unityで動作させた場合)Super+spaceからCtrl+spaceに切り替える機能
  • (Unityで動作させた場合)Mozcの各種ツールをメニュー注12に登録する機能

インストール方法は,Ubuntuの日本語環境を参考にしてリポジトリを登録してください。その後,im-setup-helperパッケージをインストールしてください。日本語Remixの場合は,とくに登録する必要はありません。インストール後,ログアウトして再ログインするとmozc-setup-helperが起動します。起動後は,指示に従ってください。一度設定を行うと,次からは自動的に起動しなくなります。

残念ながらmozc-setup-helperはすべての環境でうまく動作するとは限りません。たとえば日本語ないし英語キーボードではないキーボードを使用している場合や,メニューを英語にして使用している場合は動作しません注13⁠。そのような場合は,⁠テキスト入力]で手動で設定してください。

逆にAnthyを使い続けたいなど自動的に起動するのを抑止したい場合は,⁠自動起動するアプリケーション]注14を起動し,⁠Mozcセットアップヘルパー自動起動]のチェックを外してください。

なお,デスクトップ環境やウィンドウマネージャーを変更した場合注15は,Mozcセットアップヘルパーを⁠-f⁠オプションをつけて再実行してください。ダイアログにもその旨の警告が出るので,わかりやすいと思います。

図7 自動起動するアプリケーションに登録されている

図7 自動起動するアプリケーションに登録されている

図8 DashでMozcの各種ツールを表示しているところ

図8 DashでMozcの各種ツールを表示しているところ

注12)
ここではUnity Dashのことだと思ってください。
注13)
他にも,mozc-setup-helperという名称なのでAnthyやSKKには非対応です。
注14)
コマンドは⁠gnome-session-properties⁠⁠。
注15)
あまりそういうことはしないと思うのですが。

キーボードレイアウトのオプション

CapsLockキーをCtrlキーにするなど,⁠キーボードレイアウトのオプション]注16のお世話になっていた方も多いのではないでしょうか。残念ながらこれは13.10からはなくなってしまいました。IBus云々とは無関係で,GNOME 3.8による変更点です。⁠Tweak Tool]注17をインストール&起動し,Typingタブでひととおりの設定ができるようになりました。今回の例では,⁠Ctrlキーの位置][Caps LockをCtrlとして扱う]にします。しかし,筆者が確認したところではうまく動作しないこともありました注18⁠。そのような場合,⁠自動起動するアプリケーション]を起動し,⁠追加]をクリックします。表示されるダイアログにある[名前]を任意に決定し(ここでは[CapsLockをCtrlにする]としました⁠⁠,⁠コマンド][setxkbmap -option ctrl:nocaps]にします。⁠追加]をクリックすると設定が完了しますので,次回ログイン時からはCapsLockキーを追加のCtrlキーにする設定が動作するようになります。

図9 在りし日のキーボードレイアウトのオプション

図9 在りし日のキーボードレイアウトのオプション

図10 Teak ToolのTypingタブを開く

図10 Teak ToolのTypingタブを開く

図11 あまり使うことはないと思われるものの,⁠自動起動するプログラムの追加]を使用する場合はこのように設定する

図11 あまり使うことはないと思われるものの,[自動起動するプログラムの追加]を使用する場合はこのように設定する

注16)
Ubuntu 13.04では,⁠システム設定][キーボードレイアウト][オプション]で設定していました。
注17)
パッケージ名はgnome-tweak-toolで,コマンドも同じです。
注18)
Ubuntuの新規インストールではうまく動作しましたが,Ubuntu GNOMEのアップグレードではダメでした。

リリースノート

本連載をお読みの方は大丈夫だと思いますが,まだお読みでない方は第295回を参考にリリースノートをよくご覧ください。

次回予告

次回はインプットメソッドをFcitxに切り替え,使用する方法を紹介します。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntu Japanese Teamではパッケージングなどを担当。ほかには日本語入力関連やOpenOffice.org日本ユーザー会コミッティも兼任。