Ubuntu Weekly Recipe

第354回 VMware Workstationを使用する

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[The Virtual machine will be created with the following settings]は設定の最終確認ですが,ここでさらにいくつか設定を行うので[Customized Hardware]をクリックします図8⁠。⁠Memory]は2Gバイト以上にしてくと良いでしょう図9⁠。Ubuntuは1Gバイトでは少々苦しいです。⁠Processors]は,クアッドコア以上を使用している場合は[Number of cores per processor][2]以上にしておくと良いでしょう図10⁠。⁠New CD/DVD (SATA)]は今回のキモで,⁠Use ISO Image]でUbuntu 14.10のisoイメージを指定します図11⁠。設定が完了したら[Close]をクリックします。前の画面に戻るので,⁠Finish]をクリックします。最後にゲストOSをインストールする方法と,VMware Toolsをインストールする方法が表示されますので,よく読んで[Close]をクリックします。

図8 ⁠Customize Hardware]をクリックします

図8 [Customize Hardware]をクリックします

図9 メモリーの割当は2Gバイト以上が望ましいです

図9 メモリーの割当は2Gバイト以上が望ましいです

図10 可能であればコアの割当を増やすと良いでしょう

図10 可能であればコアの割当を増やすと良いでしょう

図11 忘れずにUbuntu 14.10のisoイメージを指定します

図11 忘れずにUbuntu 14.10のisoイメージを指定します

仮想マシンが作成できたので,⁠Start up this guest operationg system]をクリックし,起動します。Ubuntu 14.10のインストーラー(Ubiquity)が起動しているはずなので,あとは普段どおりにインストールを完了します。

インストール完了後,VMware Toolsのインストールを促すダイアログを何度か目にすることになります図12⁠。もちろん普通にVMware Toolsをインストールしても良いのですが,やや面倒です。ゲストOSがUbuntu 14.04以降の場合は,VMware Toolsと同じ役割を担うopen-vm-toolsと言うパッケージがあるので,これをインストールすると簡単です。デスクトップ版の場合はopenvm-tools-desktopをインストールします。コマンドラインの場合は次のコマンドを実行してください。

図12 VMware Toolsをインストールしていないと,インストールするよう勧められます

図12 VMware Toolsをインストールしていないと,インストールするよう勧められます

$ sudo apt-get install openvm-tools-desktop

インストール後に再起動してください。VirtualBoxのGuest Additionsとは異なり,インストール後,自動的に解像度が大きくなったりはしません。通常どおりシステム設定設定(コントロールセンター)[ディスプレイ]から解像度を変更してください。

open-vm-toolsは,14.04以降はmainにあります。それどころか,VMwareによってサポートされることが明言されています。インストールが簡単でサポートが提供されるのであれば,これを使わない手はありません。

UnityでUnity

VMware Workstation/PlayerにはUnityという機能があります。ゲストOSのアプリケーションがあたかもホストOSのアプリケーションであるかのように扱える機能です。そしてUnityといえば我らがUbuntuにもあるわけです。ということで,UnityでUnityを動作させてみました図13⁠。ゲストOSはわかりやすくWindows 10 Technical Previewです。起動しているアプリケーションは言うまでもなくInternet Explorer(IE)です。ただ,表示が乱れたのでワークスペースを有効にしてIEだけ別のワークスペースに送ってます。

図13 UnityでUnityです

図13 UnityでUnityです

オマケ:筆者とVMware Workstationと価格

筆者が最初に購入したVMware Workstationは4だったか4.5だったか失念してしまいましたが,いずれにせよ10年近く前です。7までは普通に使っていましたが,以後VirtualBoxに移行してしまいました。最初はパッケージ版を購入しましたが,当時からややしばらくの間はWindows版とLinux版は別ライセンスになっており,Linux版は当然英語なので日本で購入する意味が全くありませんでした。というわけで,5から9まではドル建てで購入しています。9はさしあたって必要なかったのですが,バージョンを飛ばしすぎるとアップグレード版を購入する権利が失われてしまいます。当時の記録を調べると,2012年11月30日に82.99ドルで購入していました。いうまでもなく当時は円高で,80ドル/円くらいでした。ということは7,000円もしなかったということです。このくらいであれば,アップグレードの権利を消失するくらいなら必要になった場合に備えて購入しておいて良いかなと思う価格です。そして11もまた見送るとアップデート版を購入する権利を消失してしまいますが,購入はとても迷いました。一番大きな理由は,ドル建てで購入できなくなったことです。11の発売後数日間はサイバーマンデーということで30%オフだったのですが,アップグレード価格でも2万円を超えており,30%オフで1万5,870円でした。ドル建てだと149.99ドルの30%オフなので,1ドル150円くらいの計算です。これはいくら何でもあんまりだと思ったのですが,最安だと信じて清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入しました。しかし,本原稿執筆時点では高すぎたと気づいたのか,アップグレード版で1万6,890円と,常識的な価格に落ち着いています。これだと慌てて買わず,次のキャンペーンまで待つのが得だったと思いました。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntu Japanese Teamではパッケージングなどを担当。ほかには日本語入力関連やOpenOffice.org日本ユーザー会コミッティも兼任。