Ubuntu Weekly Recipe

第372回 Ubuntu Makeで簡単にAndroid開発環境を構築する

この記事を読むのに必要な時間:およそ 4 分

アプリの作成

実際に適当なアプリを作ってみましょう。ウェルカムダイアログで「Start a new Android Studio project」を選択します注4⁠。以下,次の画像に従って設定を行ってください。

注4)
他にもウェルカムダイアログの「Import an Android code sample」やFileメニューの「Import Sample...」でGoogleのさまざまなサンプルコードをダウンロードできます。

図9 アプリ名や保存先の設定

図9 アプリ名や保存先の設定

図10 フォームファクターの選択

図10 フォームファクターの選択

図11 アクティビティは今回は「Blank Activity」を選択

図11 アクティビティは今回は「Blank Activity」を選択

図12 アクティビティの設定,今回はそのままで

図12 アクティビティの設定,今回はそのままで

図13 設定が完了し,編集画面が開く

図13 設定が完了し,編集画面が開く

うまく行けば,編集画面が現れるはずです。この状態で,基本的なソースコードや設定はすべて揃っていますので,さっそくツールバーの緑色の再生アイコンを押すか,Runメニューの「Run "アプリ名"」でビルド&実行してみます。まずは次のようなダイアログが現れるはずです。

図14 実行するデバイスを選択するダイアログ

図14 実行するデバイスを選択するダイアログ

ここで設定しなくてはいけないのは,アプリを実行するターゲットデバイスです。今回は「Launch emulator」でエミュレーターを起動しましょう。

若干時間はかかりますが,アプリをビルドし,エミュレーターが起動し,エミュレーターの中にアプリを転送し,アプリを起動するという手順が自動的に行われます。エミュレーターが起動すると画面がロックされた状態なので,スワイプアップしてロックを解除しましょう。そうすると,テンプレートどおりのアプリが起動しているはずです。

図15 ⁠Hello world!」と表示するだけのアプリ

図15 「Hello world!」と表示するだけのアプリ

KVMが使える環境であれば,ハードウェアアクセラレーションが効いた状態でエミュレーターが起動します。以前は,Runメニューの「Edit Configurations...」を開き,Emulatorタブの「Additional command line options」「-qemu -m 512 -enable-kvm」と入力するといった作業が必要でしたがx86イメージについてはKVMが必須になった結果,設定しなくても高速化されるようです。

エミュレーターではなく,実デバイス上でアプリを起動したい場合は,まずデバイスのUSBデバッグを有効にしてください。Android 4.2以降であれば,設定の端末情報でビルド番号を7回タップすることでUSBデバッグの項目が現れます。あとは実デバイスをUSBケーブルでPCに接続します。実行時のターゲットデバイスの選択ダイアログの「Choose a running device」に該当のデバイスが表示されるはずですので,このデバイスを選択するだけです。

ここまで作成したプロジェクトのファイル群は「~/AndroidStudioProjects」に保存されています。

ちなみに,アプリなどを転送する場合に使うadbコマンドはAndroid SDKの「~/Android/Sdk/platform-tools/adb」を使用します。もしAndroid Studioをインストールしていない環境でadbコマンドを使いたい場合は,android-tools-adbパッケージをインストールするという手もあります。Ubuntu Touchなどはこちらのパッケージのadbコマンドを使用しています。またfastbootコマンドを提供するandroid-tools-fastbootパッケージも存在します。

Android Studioの使い方については,同じgihyo.jpで連載されていた,Android Studio最速入門が参考になります。1.0がリリースされる前から始まっている連載のため,今とは異なる部分もいくつか存在するものの,基本的な部分は同じなので一通り読んでおくと良いでしょう注5⁠。

注5)
余談ではありますが,Android Studioのメニューを日本語化する公式な方法はないようです。ただIntelliJ IDEAベースであることから,IDEA/Android Studio用の日本語化リソースファイルを非公式に作成・配布している有志はいらっしゃるようです。ライセンスが不明瞭だったためここでは紹介していませんが,リソースファイルを1つ置き換えるだけで日本語化できます。詳しくは「Android Studio 日本語化」などで適宜検索をしてください。ただ,Unityを使うのであれば英語メニューのままにしておくと,Altキーをタップ後HUDで「それっぽい英単語」を入力すれば,メニューにある機能を検索できて便利です。ちなみにオリジナルのままでも,日本語入力そのものは問題なくできますし,日本語の表示も問題ありませんでした。

次回は

来週のRecipeはお休みです。次回は5月13日(水)公開予定となります。

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。