Ubuntu Weekly Recipe

第391回 ConkyでデスクトップPCの情報をモニタリングする

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ウィンドウを半透明にする

デスクトップの右上に黒いConkyのウィンドウが貼り付いているのは,あまりカッコよくありませんよね。もう少しモダンに見えるよう,ウィンドウを透明にしてみましょう。

own_window_transparentという設定値が存在します。これを「yes」に設定するとウィンドウが完全に透明になるのですが,ウィンドウの色(own_window_colour)が反映されません。また完全に透明にしてしまうと文字も読みにくいので,色のついた半透明にするのがよいでしょう。

図5 文字色を黄色,背景を透明にしたConky

図5 文字色を黄色,背景を透明にしたConky

そのためにはown_window_transparentには「no」を指定しておき,ARGBを有効にする必要があります。~/.conkyrcに以下を追記してみてください注9⁠。

注9)
もちろんこれはTEXTよりも前に書く必要があります。

ウィンドウを透明にする設定

own_window_transparent no
own_window_colour 123456
own_window_argb_visual yes
own_window_argb_value 180

図6 半透明になったConky

図6 半透明になったConky

ウィンドウの色はown_window_colour,透明度はown_window_argb_valueで設定できます。文字の色と合わせて,好みになるよう調整してみてください。

なおown_window_typeを「override」に設定すると,Conkyのウィンドウがウィンドウマネージャーによって管理されなくなります。ドラッグでウィンドウの大きさを変更したり,Alt+ドラッグでウィンドウを移動したりといったことができなくなり,own_window_hintsも無視されます。ウィンドウを操作できなくなるため,本当の意味で邪魔にならなくなりますが注10⁠,その反面,半透明にすることもできなくなってしまいます。このあたりはお好みで設定を選択してください。

注10)
ウィンドウの装飾を消しているだけの場合,タイトルバーはなくともAlt+ドラッグすればウィンドウを移動させられました。

ディスクの空き容量を表示する

メモリやCPUの情報を表示しているのですから,ついでにディスクの情報も表示しておきましょう。⁠$fs_size」⁠$fs_used」は,引数に指定したファイルシステムのサイズと使用量を表します。⁠$fs_bar」はもうおわかりでしょうが,使用率を棒グラフで表示します。⁠$diskiograph」は前述の「$cpugraph」のディスク版で,ディスクへのI/Oをグラフで表示します。

$hr
File systems:
 / ${fs_used /}/${fs_size /}
            ${fs_bar 6 /}
            ${diskiograph}

図7 ルートパーティションの情報を追加した

図7 ルートパーティションの情報を追加した

ネットワークの情報を表示する

次はネットワークです。⁠$upspeed」⁠$downspeed」はそれぞれアップロード,ダウンロードの速度を表します。⁠$upspeedgraph」⁠$downspeedgraph」はもちろんグラフ表示です。これらはどれも,監視の対象とするネットワークデバイス名をパラメータに取ります。たとえば有線のNICであればeth0でしょうし,無線LANであればwlan0になるでしょう。このあたりはお使いの環境に合わせて読み替えてください。グラフの最後の引数は,グラフの高さと幅の指定です。Conkyのグラフは,ウィンドウのサイズに合わせて自動的にスケールしてくれますが,アップとダウンのグラフを同じサイズで左右に並べたかったため,明示的に指定を行っています。

$hr
Networking:
 eth0
 Up: ${upspeed eth0} - Down: ${downspeed eth0}
 ${upspeedgraph eth0 32,140} ${downspeedgraph eth0 32,140}

図8 ネットワークの情報を追加した

図8 ネットワークの情報を追加した

著者プロフィール

水野源(みずのはじめ)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。理想のフリーデスクトップ環境を求めて東へ西へ……のはずが,気がついたら北の大地で就職していたインフラ寄りのエンジニア。最近レンズ沼にハマる。