Ubuntu Weekly Recipe

第392回 Snappy Ubuntu Coreを試してみる

この記事を読むのに必要な時間:およそ 8 分

システムのアップデートとロールバック

試しに古いバージョンのSnappyイメージからアップデートしてみましょう。まず,1つ前のリリースであるImage 4をダウンロードして起動します。

listサブコマンドで状態を確認してみましょう注6⁠。アップデートの有無を確認するために「-u」オプションもつけて実行します。

注6)
オプションなし,もしくは「-v」オプションをつけた場合,ローカルのバージョンだけを確認するのに対し,⁠-u」オプションをつけた場合,イメージサーバーに新しいバージョンがないか問い合わせに行きます。このためオプションなしよりは若干時間がかかります。
$ snappy list -uv
Name          Date       Version
ubuntu-core*  2015-09-17 5
webdm*        1-01-01    0.9.2
generic-amd64 2015-07-29 1.4

より新しいubuntu-coreとwebdmがリリースされているのでアップデートしましょう。

$ sudo snappy update
Installing ubuntu-core (5)
Syncing boot files
Starting download of ubuntu-core
(中略)
Waiting for webdm_snappyd_0.9.service to stop.
Name        Date       Version Developer
ubuntu-core 2015-09-17 5       ubuntu!
webdm       1-01-01    0.9.2   canonical
Reboot to use the new ubuntu-core.

$ snappy list -v
Name          Date       Version Developer
ubuntu-core   2015-07-29 4       ubuntu*
ubuntu-core   2015-09-17 5       ubuntu!
webdm         2015-07-29 0.9     canonical
webdm         2015-10-05 0.9.2   *
generic-amd64 2015-07-29 1.4     canonical*
Reboot to use the new ubuntu-core.

$ ls -l /apps/webdm/
total 8
drwxr-xr-x 6 clickpkg clickpkg 4096 Jul 29 04:07 0.9
drwxr-xr-x 6 clickpkg clickpkg 4096 Oct  5 16:53 0.9.2
lrwxrwxrwx 1 root     root        5 Oct  5 16:53 current -> 0.9.2

listサブコマンドによって,新しいバージョンがインストールされていることがわかります。また,webdmのcurrentのリンク先も新しいバージョンになっています。

さらにアップデート時のメッセージにもあるように,ubuntu-coreの反映には再起動が必要です。再起動をする前に,現在マウントしているパーティションを確認しておきます。

$ df -h /
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda3       976M  568M  341M  63% /

どうやら/dev/sda3のようです。では,改めて再起動を行います。

$ sudo shutdown -r now

再度ログインした上で,状態を確認してみましょう。

$ snappy list -v
Name          Date       Version Developer
ubuntu-core   2015-09-17 5       ubuntu*
ubuntu-core   2015-07-29 4       ubuntu
webdm         2015-07-29 0.9     canonical
webdm         2015-10-05 0.9.2   sideload*
generic-amd64 2015-07-29 1.4     canonical*

$ df -h /
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda4       976M  583M  327M  65% /

アクティブフラグが新しいバージョン(Image 5)になり,さらにルートファイルシステムも,/dev/sda4になりました。

さらにSnappy特有のこれまでのUbuntuにはない機能が「ロールバック」です。updateサブコマンドで更新したものの,何らかの問題が発生したために1つ前のコアシステムに移行したいとしましょう。

$ sudo snappy rollback ubuntu-core
Setting ubuntu-core to version 4
Name        Date       Version Developer
ubuntu-core 2015-07-29 4       ubuntu!
Reboot to use the new ubuntu-core.

$ sudo shutdown -r now
$ df -h /
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda3       976M  568M  341M  63% /

$ snappy list -v
Name          Date       Version Developer
ubuntu-core   2015-07-29 4       ubuntu*
ubuntu-core   2015-09-17 5       ubuntu!
webdm         2015-07-29 0.9     canonical
webdm         2015-10-05 0.9.2   sideload*
generic-amd64 2015-07-29 1.4     canonical*

これだけです。これだけで,Image 4に戻ることができました。実際内部的に行っていることも,grubの起動パーティションを変更しているだけなのです。

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。