Ubuntu Weekly Recipe

第392回 Snappy Ubuntu Coreを試してみる

この記事を読むのに必要な時間:およそ 8 分

アプリケーションのインストール

アプリケーションやフレームワークのインストールもsnappyコマンドを利用します。searchサブコマンドを使うとインストールできるアプリケーションやフレームワークを検索できます注7⁠。

注7)
引数なしでsearchサブコマンドを実行すると,インストールできるパッケージリストが表示されます。
$ snappy search hello
Name              Version Summary
say               1.4     say
hello-world       1.0.18  hello-world (forks not shown: 2)
spi-test.pedronis 0.3     spi-test
hello-dbus-fwk    1.0.2   hello-dbus-fwk
saythis           1.3     saythis
Use --show-all to see all available forks.

helloで検索するといろいろなsnapパッケージがリストアップされますが,今回はただ「Hello World!」と表示されるhello-worldパッケージをインストールすることにします。

$ sudo snappy install hello-world
Installing hello-world
(中略)
Name          Date       Version Developer
ubuntu-core   2015-09-17 5       ubuntu
hello-world   2015-10-05 1.0.18  canonical
webdm         2015-09-17 0.9     canonical
generic-amd64 2015-09-17 1.4     canonical

$ ls -l /apps/
total 12
drwxr-xr-x 2 root ubuntu 4096 Oct  5 18:21 bin
drwxr-xr-x 3 root root   4096 Oct  5 18:21 hello-world.canonical
drwxr-xr-x 3 root ubuntu 4096 Sep 17 12:51 webdm

$ hello-world.echo
Hello World!

searchサブコマンドの結果は,インストール済みのフレームワークに依存します。つまり特定のフレームワークに依存しているアプリケーションは,そのフレームワークをインストールするまで表示されません。

$ snappy search owncloud
Name Version Summary

$ snappy search docker
Name   Version   Summary
docker 1.6.2.003 Docker

$ sudo snappy install docker
Installing docker
(中略)
Name          Date       Version   Developer
ubuntu-core   2015-09-17 5         ubuntu
docker        2015-10-05 1.6.2.003 canonical
hello-world   2015-10-05 1.0.18    canonical
webdm         2015-09-17 0.9       canonical
generic-amd64 2015-09-17 1.4       canonical

$ snappy search owncloud
Name     Version   Summary
owncloud 8.0.2.006 Owncloud 8.0.2

$ sudo snappy install owncloud
Installing owncloud
(中略)
Name          Date       Version   Developer
ubuntu-core   2015-09-17 5         ubuntu
docker        2015-10-05 1.6.2.003 canonical
hello-world   2015-10-05 1.0.18    canonical
owncloud      2015-10-05 8.0.2.006 canonical
webdm         2015-09-17 0.9       canonical
generic-amd64 2015-09-17 1.4       canonical

このowncloudアプリは単純にkickinz1/owncloud-8.0.2-sqlite3-amd64にあるDockerイメージをdocker runしているだけです。よって数分待てばdocker psに状態が表示されるようになります。インスタンスが起動したら,⁠https://localhost:8443」にアクセスしてみてください。ownCloudの初期設定の画面が表示されるはずです。

図1 現在はARMにも対応しているので,Raspberry Pi 2上でも簡単に構築できる

図1 現在はARMにも対応しているので,Raspberry Pi 2上でも簡単に構築できる

また,infoサブコマンドを実行すると,これまでインストールしたアプリケーションやフレームワークも表示されています。

$ snappy info
release: ubuntu-core/15.04/stable
architecture: amd64
frameworks: docker, webdm
apps: hello-world, owncloud

Snappyコマンドのブラウザ版:WebDM

WebDMはWebベースのSnappyシステム管理システムです。

KVM版のイメージであれば最初からWebDMが入っています。入っていない場合は,⁠sudo snappy install webdm」としてください。4300番のポートで待ち受けているので,⁠http://localhost:4300/」にアクセスしてみましょう。

図2 トップ画面はインストール済みのパッケージ一覧

図2 トップ画面はインストール済みのパッケージ一覧

図3 Snappy storeからパッケージをインストールできる

図3 Snappy storeからパッケージをインストールできる

今はまだパッケージリストの表示やインストールぐらいしかできませんが,今後はUbuntuのアプリストア相当の情報表示やレビューシステムなどが実装される見込みです。このあたりは,Ubuntu Phoneのアプリストアとどう統合していくかが課題になっています。

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。