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第448回 知っておくべきLibreOfficeの便利な機能 全般編

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Java仮想マシン依存の削減

OpenOffice.orgやApache OpenOfficeは一部機能にJava仮想マシンが必要です。そのため,LibreOfficeでも同じように見られがちですが,これは事実とは異なります。具体的には[ファイル⁠⁠—⁠ウィザード]でJavaで書かれた機能はPythonで書き直されています。

LibreOfficeでは,データベースであるBaseをインストールしない限りはJava仮想マシンは不要です。そのBaseも,データベースエンジンをFirebirdにすべく開発中であり,これが達成されればJavaに依存する箇所はなくなります。しかし現実には互換性の関係でJavaに依存したデータベース(HSQLDB)を完全になくすことは難しいと思います。

Firefoxテーマのサポート

LibreOfficeではFirefoxテーマを使用できます。ただしすべてのテーマを適用できるわけではなく,中には適用しようとしたところ強制終了してしまうものもありました。また,FirefoxテーマであるにもかかわらずFirefoxでは使用できないLibreOffice専用テーマもあり,なかなかにカオスです図7⁠。

図7 LibreOfficeでしか使えないFirefoxテーマを適用したLibreOffice

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とはいえテーマはツールバーがたくさん(3段以上)表示されていないとあまり有り難みがないにもかかわらず,最近の流れとしてはツールバーを削減する傾向にあるため,使いどころがなくなってきているのが正直なところです。

シングルツールバー

5.2ではWriterとCalcのみですが,⁠表示⁠⁠—⁠ツールバー][標準(シングルモード)]が選択できるようになりました図8⁠。もちろんこれを有効にした場合は,ほかのツールバーを非表示にしないと意味がありません。

図8 シングルツールバーだと縦を広く使える

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シングルツールバー,すなわちデフォルトだと2行のツールバーを1行にすることは,昨今の横に余裕があり縦に余裕がないワイドディスプレイを考慮すると理にかなったものです。

余談ですが5.3からはImpressにもシングルツールバーが実装されます。そればかりか,デフォルトになる見込みです。Drawはもともとツールバーは1行です。

HiDPIサポート

昨今解像度は高いもののサイズはあまり大きくない,いわゆるHiDPIディスプレイがよく使われています。LibreOfficeはHiDPIディスプレイをサポートしていて,HiDPIであることを認識すると自動的にアイコンなどのメニューが大きくなります。

Wikiによると,DPIが192以上の場合が対象のようです。また,"xrdb -query"コマンドを実行すると,現在のDPIの値がわかります図9図10図11⁠。

図9 ⁠メニューとタイトルバーの拡大表示」が1なので,これが等倍表示

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図10 Ubuntu上では1.5倍,すなわち144DPIではアイコンの大きさが変わらない。ちなみにWindows 10では1.5倍でもアイコンの表示が大きくなった

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図11 2倍,すなわち192DPIではアイコンが大きくなるものの,2kディスプレイにはそぐわない

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著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamメンバーで,主として日本語入力関連を担当する。特定非営利活動法人OpenOffice.org日本ユーザー会。LibreOffice日本語チーム。ほか,原稿執筆も少々。