Ubuntu Weekly Recipe

第533回 多くのプラットフォームに対応するメディアサーバー「Emby」

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Emby Serverへのアクセスと設定

まずはウェブブラウザーでアクセスしてみます。標準で使用しているポート番号は8096ですので,ブラウザーのアドレスバーに「http://localhost:8096」と入力してください。⁠localhost」の部分はEmby Serverが動いているマシンか,上記手順でポートマッピングしているのならLXDホストのアドレスを指定します。

図2 表示言語の選択。ただし日本語化は作業者募集中の状態

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図3 アカウントの作成

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Emby上では任意の数のアカウントを作成できます。アカウントごとに表示できるライブラリーを変更することも可能です。

Emby Connectを使えば,複数のメディアサーバーにシングルアカウントでログインすることも可能になります。とりあえずEmbyを使ってみたい場合は,気にしなくていいでしょう。

図4 メディアライブラリーの登録。あとで登録するので今は何もしない

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図5 メタデータの言語。主に字幕の選択などに使われる

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図6 外部からのアクセスの許可。許可しないとメディアサーバーとしての意味を失う

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図7 Privacy policyとTerm of Serviceの確認

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図8 初期設定の完了

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初期設定が完了すると,サーバーの管理画面が表示されます。

図9 WAN側のIPアドレスも表示されるので注意

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起動した状態だと何も再生できないので,適宜メディアライブラリーを追加します。Emby Server上に任意のディレクトリを作成し,そこに再生したいファイルなどを配置します。その後,サーバー設定画面の「Library」から次のように設定します。

図10 ⁠Add Media Library」を選択

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図11 ⁠Contenty type」を選択し「Display name」を設定した上で「Folders」をクリック

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Emby Server上の複数のディレクトリをライブラリーとして登録できます。たとえばNextcloudサーバー上のディレクトリを指定すれば,Nextcloud上にアップロードしたファイルをEmbyから配信することも可能になるのです。

またOptional Network Pathsという機能も存在します。クライアントがメディアに直接アクセスできるような状態にある場合(SMB経由でアクセスできるなど)にこのパスを設定しておくと,クライアントはストリーミング再生時にEmbyを介することなく直接アクセスします。

ライブラリーを登録したら,Web UIの左上にあるホームボタンからメディアライブラリーのトップ画面にアクセスしましょう。今回の例だと「/home/ubuntu/Movie」以下にあるファイルが表示されるはずです。

図12 カバーなどはメディアによって適宜調整・表示される

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これで無事に配信できるようになりました。試しに何か再生してみると良いでしょう。Chrome/ChromiumであればChromecastに転送することも可能です。

図13 ブラウザー上で再生が可能

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Emby Serverへは,スマートフォンからもアクセス可能です。たとえばAndroidアプリをインストールし,初回起動時にURLを指定するだけで,Emby Serverのコンテンツを閲覧できるようになります。

ただしスマートフォンアプリ上での1分以上の再生は別途アプリ内購入システムにより機能を有効化する必要があります。Chromecastは特に制限はないので,購入しない限りはChromecast専用アプリ程度に思っておけば良いでしょう。たんにスマートフォンでストリーミング再生したいだけであれば,Chromeを立ち上げてそこからアクセスする手もあります※2⁠。

※2
Android版のアプリには写真の自動アップロード機能も備わっているようです。

著者プロフィール

柴田充也(しばたみつや)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社 創夢所属。数年前にLaunchpad上でStellariumの翻訳をしたことがきっかけで,Ubuntuの翻訳にも関わるようになりました。