Ubuntu Weekly Recipe

第583回 LibreOfficeのPDFエクスポート機能を活用する 2019年版

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初期表示タブ

初期表示タブ図3には,エクスポートしたPDFをPDFビューアーで表示した際,そのPDFドキュメントをどのような状態にして表示するのかを定義するオプションが集められています。当然のことですが,PDFビューアー側で対応している必要があります。Ubuntu 18.04 LTSのドキュメントビューアーでは,⁠ナビゲーションパネル」「拡大」には対応していましたが,⁠ページレイアウト」は非対応でした。Acrobat Reader DCはすべて対応していました。

図3 初期表示タブ

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例えばブックマーク(目次あるいはしおり)を表示したい場合は「ブックマークとページ」に,1ページまるごと表示したい場合は「表示に合わせる」にチェックを入れるといいでしょう。

ユーザーインタフェースタブ

ユーザーインタフェースタブ図4には,エクスポートしたPDFをPDFビューアーで表示した際,PDFビューアーをどのような状態にして表示するのかを定義するオプションが集められています。特に最近のAcrobat Reader DCはいろいろと表示されてPDFそのものの表示領域が小さいので,⁠ユーザーインタフェースオプション」のチェックを3つとも入れるといいかもしれません。

もちろんこれも,有効になるかどうかはPDFビューアーの実装によります。

図4 ユーザーインタフェースタブ

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リンクタブ

リンクタブ図5ではドキュメント内のリンクをどのように扱うかを定義するオプションが集められています。細かい解説は省略しますが,ここのオプションを変更する必要があるようなPDFドキュメントは汎用性が低いことを意味するので気をつけください。。

図5 リンクタブ

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セキュリティタブ

セキュリティタブ図6ではPDFにパスワードを付加し,セキュリティを確保します※2⁠。⁠パスワードの設定」をクリックすると表示されるパスワードの設定ダイアログ図7に,⁠文書を開くパスワードの設定」「権限パスワードの設定」があります。そもそもPDFを開くのにパスワードが必要な場合は前者に,開くことはできるものの制限を設ける場合は後者にパスワードを入力します。もちろん両方を設定することもできます。

※2
ただしこれもPDFビューアー次第で,非対応のビューアーだとパスワードなしで開くことができる,ということも過去に経験したことがあるため,過信しないでください。また,あまり大きな声では言えませんが,Ubuntuのドキュメントビューアーは権限には非対応のようです。例えばパスワードをつけて印刷を不可にしても,ドキュメントビューアーで開くと印刷できてしまいます。

具体的な設定項目は,そのままの意味なので特に付け加えることはありません。なお,パスワードを忘れるとリカバーする手段はありませんので,くれぐれも注意してください。

図6 セキュリティタブ

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図7 ⁠パスワードの設定」をクリックすると表示されるダイアログ

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デジタル署名タブ

デジタル署名タブ図8では,PDFをデジタル署名できるため,手軽に真正性を確保できます。ただし筆者が試したところではGPG/OpenGPGの秘密鍵ではエラーが出てエクスポートすることができませんでした。確認してみると,すでにバグ報告がありました。

図8 デジタル署名タブ

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著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese TeamとLibreOffice日本語チームのメンバー。LibreOffice,VirtualBox,Joplin,Budgieデスクトップなどの翻訳を手がける。技術同人サークルteam zpn主宰。ほか原稿執筆を少々。