Ubuntu Weekly Recipe

第596回 snapパッケージ版Chromiumを使用する

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使用感

筆者の手元の環境(18.04 LTS)を試しにsnapパッケージ版Chromiumに変更してみました。

以前使用していたことがある場合、自動的に設定ファイルをsnapパッケージに移行する機能があるので、移行自体は楽です。

使用感も今のところあまり大きな問題を見つけていませんが、気になったところがいくつかありました。

まずはBasic認証のユーザー名とパスワードを記憶させているにも関わらず自動入力しませんでした。これは「Ubuntuソフトウェア」「Permissions」を開き、⁠Read, add change or remove saved passwords」「オン」にすると自動入力するようになりました図5⁠。

図5 ⁠Read, add change or remove saved passwords」「オン」にした

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ファイルのダウンロード先がsnapパッケージ向けの設定になっていたため、元のホームフォルダー直下に変更しています図6⁠。またフォントも以前使用していたものとは違っていたため、手動で変更しています。

図6 snap独自のダウンロード先になっていたため、変更した

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Ubuntu(とそのアップストリームであるDebian)では、x-www-browserというコマンドが用意されています。これはAlternativesという仕組みを使い、複数のWebブラウザーからこのコマンドで使用したい(=デフォルトにしたい)ものを選択することができます。

Debianパッケージ版ではChromiumもこのAlternativesのリストに入っていましたが、snapパッケージ版ではなくなってしまいました図7⁠。したがって、もしx-www-browserコマンドでChromiumを指定していた場合は、/snap/bin/chromiumを直接指定したほうがいいでしょう図8⁠。

図7 update-alternativesコマンドを実行してもchromiumがリストにない

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図8 筆者が使用しているSylpheedの設定例

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もしかしたらまだ気づいていない不都合な点があるかもしれません。その場合は随時バグ報告を確認するといいでしょう。

snapパッケージを使用したくない場合

Ubuntuを使用している時点でsnapパッケージから逃れるのはなかなか難しいのですが(フレーバーだとまだ容易ですが⁠⁠、snapパッケージ版Chromiumをどうしても使いたくない場合はGoogle Chromeを使用するというのが一番手っ取り早いでしょう。それも抵抗があるということであれば、DebianのリポジトリにあるChromiumのソースパッケージを自前でビルドするという手も考えられます。もちろんかなり茨の道なので(前述のとおりリリースの頻度が半端ないので)お勧めはしません。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese TeamとLibreOffice日本語チームのメンバー。LibreOffice,VirtualBox,Joplin,Budgieデスクトップなどの翻訳を手がける。技術同人サークルteam zpn主宰。ほか原稿執筆を少々。