Ubuntu Weekly Recipe

第633回 字幕ファイルを作成し,動画に焼き込む

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動画編集については本連載でも,YouTuberを目指す記事でShotcutを,他にもKdenlivePiTiViなどを取り上げてきました。

今回は,YouTubeへのアップロードにも対応した字幕ファイルを作成し図1⁠,さらに字幕表示に対応していない環境のために,字幕を画像として映像内に合成する作業の様子を紹介します。

図1 作成した字幕がYouTube上で表示されている様子

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動画ファイルの準備

まずは事前に動画ファイルを作成しておきます。筆者の場合は,渡された動画データ(英語音声)から短縮版を作成し,その後に字幕をつける,という工程を踏む必要がありました。そのため,操作に慣れているKdenliveを使い,クロスフェード等の効果を用いて場面を切り貼りした短縮版動画ファイルを作成しました図2⁠。Kdenliveの操作については過去にも紹介されているため割愛します。

図2 元の動画ファイルを切り貼りして短縮版を作成している様子

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字幕ファイルの作成

動画ファイルが用意できたら,いよいよ字幕をつける作業に入っていきます。今回はUbuntu上で作業を行いますが,最終的なアップロード先がYouTubeの場合には,YouTube Studioを使ってWebブラウザ上で字幕を作成することもできます。ブラウザではなくローカルで作業をする利点としては,若干のレスポンスの良さ,そして後述のショートカットキーを自分好みに設定することによる作業効率の良さが挙げられます。

字幕作成に対応したソフトウェアはいくつかありますが,今回は⁠subtitleeditor⁠を使って説明していきます。このソフトウェアは,音声の波形を見ながら字幕の編集ができるため,セリフの話し始めや終わりのタイミングと字幕とを合わせやすくなっています。

“subtitleeditor⁠パッケージをインストールして起動したら,まずは新規プロジェクトを作成します。⁠File⁠⁠→⁠New」をクリックし,デフォルトの保存形式であるSubRipファイル(.srt)を開きます。

次に,⁠Video⁠⁠→⁠Open」をクリックし,字幕をつけたい動画ファイルを選択します。そして,⁠Waveform⁠⁠→⁠Generate Waveform from Video」をクリックし,動画内の音声データから波形を生成します。

続いて,⁠Edit⁠⁠→⁠Insert After」をクリックするかキーボードのInsertキーを押すと,図3のように実際に字幕を入力するモードになります。字幕の表示タイミングは音声波形上で,左クリックをすると開始位置を,右クリックで終了位置を指定できます。中クリックでは,再生位置の頭出しができます。

図3 subtitleeditorで字幕を入力しているところ

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このように地道な字幕入れ作業を続けていくと,⁠Edit」「Timings」メニューから操作を繰り返し選んでいく反復作業であることに気づきます。このソフトウェアのいいところは,すべての操作に好きなようにショートカットキーを設定できるところです。⁠Options⁠⁠→⁠Configure Keyboard Shortcuts」から,筆者の場合よく使う操作を次のように設定しました。

操作名 説明 割り当てキー
Play / Pause 再生 / 停止 .
Play Selection 選択された字幕部分のみを再生 Ctrl+.
Play Next Subtitle 次の字幕を選択して再生 Ctrl+N
Play Previous Subtitle 一つ前の字幕を選択して再生 Ctrl+P
⏩ Tiny ほんの少しだけ早送り(0.5秒) Ctrl+F
⏪ Tiny ほんの少しだけ巻き戻し(0.5秒) Ctrl+B
Insert After 字幕を次の位置に挿入 Insert(デフォルト)
Move Subtitles 選択された字幕以降を一括で移動 Ctrl+M(デフォルト)
Split 複数行の字幕を分割 S

著者プロフィール

村田信人(むらたのぶと)

Ubuntu Japanese Teamメンバー。Ubuntuオフラインミーティングに参加するうちにUbuntu Japanese Teamの活動に興味を持ち,2009年8月に加入。