Ubuntu Weekly Recipe

第701回 ストレージ管理ツール「ディスク」を活用する[2022年版]

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暗号化ディスクイメージを用意する

パーティションをまるごと暗号化はしたくないけれど,機密情報を暗号化領域に置きたいという場合には,暗号化ディスクイメージを用意するといいでしょう。作り方も簡単です。

ハンバーガーメニューの「新しいディスクイメージ」をクリックします図12⁠。ディスクイメージのサイズとファイル名と保存先を聞かれるので,設定します。図13はディスクイメージサイズが10GB,名前が「encrypted.img⁠⁠,保存先を「ドキュメント」とした例です。実際には暗号化しているとはわからないような名称にするのがいいでしょう。設定できたら「新しいイメージをアタッチ」をクリックします。あとは前項を参考にして使用できるようにしますが,一点LUKSオプションにチェックを入れるところが異なります図14⁠。

図12 ⁠新しいディスクイメージ」をクリックする

図12

図13 イメージサイズ,名前,保存場所を決定する

図13

図14 ⁠LUKS」にチェックを入れる

図14

いうまでもありませんが,暗号化するためにはパスワードを決定します図15⁠。入力の完了後,右上の「作成」をクリックします。しばらく待つと完了します図16⁠。

図15 パスワードを2回入力する

図15

図16 完了するとロックを解除した状態になる

図16

まずはロックを解除した状態でマウントされますが,左下の🔒(鍵)アイコンをクリックするとロックを行います図17⁠。左下の🔓(鍵解除)アイコンをクリックし,パスフレーズを入力すると再びロックの解除ができます。

図17 ロック中になった

図17

再起動後などにロックを解除したい場合は,⁠ファイル」で開いてダブルクリックしてパスワードを入力する方法と,⁠ディスク」のハンバーガーメニューにある「ディスクイメージをアタッチ」⁠前出の図13参照)でディスクイメージを指定し,パスワードを入力する方法があります図18⁠。

図18 パスワードを入力してロックを解除する

図18

この方法で作成したディスクイメージにあるパーティションはroot権限でしか書き込めないため,ユーザー権限で書き込めるフォルダーを作ってそこにファイルやフォルダを置くようにするといいでしょう。

新しいストレージを暗号化する

USBメモリーは紛失しやすいので,大事なデータを入れる場合は暗号化しましょう※2⁠。

※2
そもそもUSBメモリーはメディアとしての信頼性は高いとはいえないので,大事なデータを入れるべきではありません。一度大事なデータの入ったUSBメモリーが読めなくなって青くなったことがあります。

ここまでくると方法は推測できると思いますが,購入状態でパーティションが存在している場合※3はフォーマット(初期化)からしてもいいですし,パーティションテーブルの作成から行ってもいいです。

※3
少なくとも筆者は購入時点でフォーマットされていないUSBメモリーは見たことがありません。

「ボリュームを初期化」「LUKS」にチェックを入れてフォーマットすると完成です。

USBメモリーの場合は,認識した時点で図17と同じダイアログが表示され,入力したパスワードが合っているとマウントするという流れになります。

ショートカット

「ディスク」にもショートカットがあり,ハンバーガーメニューの「キーボードショートカット」から表示できます図19⁠。これによるとハンバーガーメニューはアプリケーションメニュー,ケバブメニューはドライブメニューという名称です。

図19 ショートカットキー一覧

図19

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図20 表紙イラスト

図20

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著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamのメンバー。VirtualBoxなどの翻訳を手がける。技術同人サークルteam zpn主宰。ほか原稿執筆を少々。