Ubuntu Weekly Recipe

第713回 Ubuntu 22.04 LTSの新機能,リモートデスクトップのRDPサポートを使用する

この記事を読むのに必要な時間:およそ 3 分

リモートデスクトップクライアント

RDPに対応したリモートデスクトップクライアントはいろいろありますが,代表的な2つのアプリケーションを紹介します。

リモートデスクトップ接続

「リモートデスクトップ接続」はWindowsにインストールされているリモートデスクトップクライアントです。おそらくご存知でしょうから,あらためて解説するまでもないかもしれません。

「リモートデスクトップ接続」を起動し,Ubuntu 22.04 LTSのドメイン名またはIPアドレスを入力します図6⁠。最近のWindowsはmDNSによる名前解決ができるため,図4にある「リモートデスクトップアドレス」「ms-rd://」以降の文字列を入力すればいいでしょう。

図6 リモートデスクトップの接続

画像

事前に解像度を設定したい場合は「オプションの表示」をクリックし,⁠画面」タブの「画面の設定」で解像度を指定します図7⁠。

図7 事前に解像度を変更しておける

画像

「接続」をクリックすると資格情報を入力するダイアログが表示されるので,ユーザー名とパスワードを入力してください図8⁠。毎回入力するのが面倒であれば,⁠このアカウントを記憶する」にチェックを入れてもいいでしょう。

図8 資格情報を入力する

画像

「このリモートコンピューターのIDを識別できません」が表示されるので,⁠はい」をクリックしてください図9⁠。毎回質問されるのが面倒であれば「このコンピューターへの接続について今後確認しない」にチェックを入れるといいでしょう。

図9 自己署名証明書を使用することによるエラーが表示される

画像

これでUbuntu 22.04 LTSのデスクトップが表示されます図10⁠。

図10 リモートデスクトップ接続での接続に成功した

画像

RDPにはクリップボードをサーバーとクライアント間で共有する機能があり,この「リモートデスクトップ接続」は文字(普通のコピー&ペースト)とファイルの両方に対応しています。換言すると,WindowsとUbuntu間でクリップボードを介して文字ばかりでなくファイルのコピーができ,もちろんそのまま貼り付けることができるのでとても便利です。

コラム:認証エラーが発生した場合

「リモートデスクトップ接続」図11のような認証エラーが出ることがあります。

図11 リモートデスクトップ接続の認証エラー

画像

まずは純粋にパスワードを間違えている場合です。結構複雑なパスワードを自動生成するため,見間違えが発生しがちです。前述のとおりパスワードをペーストしたテキストファイルを準備するのが確実です。

もう1つは,筆者が検証した限り,Windows 10/11にローカルアカウントでログイン(サインイン)すると問題にならないのですが,Microsoftアカウントでログインするとパスワードが正しいにもかかわらず図11のエラーが出ます。この場合「オプションの表示」をクリックし,⁠詳細設定」タブの「サーバー認証」「接続し,警告メッセージは表示しない」にすると接続できました図12⁠。また,この設定を変更すると図9のエラーが表示されなくなります。

図12 ⁠詳細設定」タブを開いて設定を変更する

画像

Remmina

前出のとおりRemminaに関しては第661回で詳しく取り上げていますが,あらためてRDPだけの簡単な接続方法を紹介します。

今回使用したのはUbuntu 22.04 LTSにインストールされているRemmina 1.4.25ですが,Snapのリポジトリにも同じバージョンがあるため(執筆時点⁠⁠,古いバージョンのUbuntuを使用している場合はこちらを使用するのがいいでしょう。重要な不具合が修正されているため,新しいバージョンのRemminaを使用するのが望ましいのです。

Remminaを起動し,ドメイン名を入力してエンターキーを押します図13⁠。証明書を受け入れるかどうかを質問されるので「はい」をクリックします図14⁠。ユーザー名とパスワードを入力して(ドメインは空欄でいいです)⁠OK」をクリックしてください図15⁠。

図13 Remminaを起動し,ドメイン名を入力する

画像

図14 自己署名証明書を受け入れるかどうかの質問

画像

図15 ユーザー名とパスワードを入力する

画像

これでUbuntu 22.04 LTSのデスクトップが表示されます図16⁠。

図16 Remminaでの接続に成功した

画像

Remminaクリップボード共有機能は,現在のところ文字のみの対応です。ファイルに関しては今後の対応予定となっています。

著者プロフィール

あわしろいくや

Ubuntu Japanese Teamのメンバー。VirtualBoxなどの翻訳を手がける。技術同人サークルteam zpn主宰。ほか原稿執筆を少々。