実践!仮想化ソフトウェア 2009

第4回 Microsoft Hyper-Vを使ってみよう

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仮想マシンの作成

仮想マシンを作成して動かしてみましょう。

①ゲストOSのインストールメディアを準備

仮想マシンにインストールするゲストOSのためのインストールメディアを準備します。Hyper-Vでは,以下の選択肢があります。

  • a) 仮想ホストの物理ドライブを利用する
  • b) ISOイメージを利用する
  • c) ネットワークインストール

何度もインストールを行うのであれば,ローカルストレージにISOイメージを置いておくとよいでしょう。

②仮想マシンの作成

ウイザード形式で仮想マシンの作成を行います。画面の指示に従って,各種設定を行います。作成を行うには,右ペインの「新規」から「仮想マシン」を選択します。

メモリの割り当て
ウィザードではゲストOSの種類などを選択しないため,メモリの割り当て容量は512MBがデフォルトになっています。インストールするOSによって適切な容量を設定するようにして下さい。
ネットワークの接続
Hyper-Vインストール時に有効にしたネットワークインターフェースを選択できるようになっています。デフォルトでは「接続しない」になっているので,外部への接続は行いません。

図7図7 作成する仮想マシンを接続したいNICを選択します。

図7 作成する仮想マシンを接続したいNICを選択します。

仮想ハードディスク
仮想ハードディスク(.vhd)は,デフォルトでは可変長サイズのディスクファイルとして作成されます。使った分だけ容量を消費しますので,上限値だけを設定しておきます。
インストールメディア
用意したインストールメディアに合わせて,設定を行って下くだい。
仮想プロセッサ数
ウィザードでは設定は行えず,デフォルトでは1になっています。複数の仮想プロセッサを割り当てたい場合には,仮想マシンの設定から行います。

Hyper-Vでは,ゲストOSの種類によって割り当て可能な仮想プロセッサ数が異なります。

Hyper-VのサポートするゲストOS
URLhttp://www.microsoft.com/japan/windowsserver2008/technologies/hyperv-guest-os.mspx

③仮想マシンの起動

ウィザードを実行すると,仮想マシンは作成されますが,自動的には起動されません。もし仮想マシンの設定を変更するのであればここで変更を行い,仮想マシンを起動します。

仮想マシン操作用の仮想コンソールは,仮想マシンに対して「接続」を行うことで表示されます。

図8 仮想コンソールの画面。画面はスケールされないので,小さい画面だと大変かも。

図8 仮想コンソールの画面。画面はスケールされないので,小さい画面だと大変かも。

④統合サービスのインストール

ゲストOSのインストールが終わったら,統合サービスのインストールを行います。Windows Server 2008 R2をゲストにしている場合には,あらかじめ組み込まれているのでインストールの必要はありません。

統合サービスをインストールするには,ゲストOSに管理者権限でログオンした後,仮想マシン接続ウィンドウの操作メニューの「統合サービスセットアップディスクの挿入」を選択すると,仮想DVDドライブにISOイメージがセットされます。オートランが実行されますので,インストーラを起動してインストール後,ゲストOSを再起動してください。

まとめ

Hyper-V 2.0になって性能も向上したため,より本格的な利用も可能となってきました。複数ホストでの仮想化環境構成も,ライブマイグレーションのサポートやCSV(クラスタ共有ボリューム)などのサポートにより,機能面でもかなり追いついてきた感があります。

あとはやはり利用実績の面でしょうか。今後,Windows環境が仮想化されていく上で,実質無償で利用できるHyper-Vが利用されるケースも増えていくのではないでしょうか。

著者プロフィール

宮原徹(みやはらとおる)

「仮想化技術に特化した専門家集団」日本仮想化技術株式会社 代表取締役社長兼CEO。どんなに難しい案件でもこなせる,頼れる会社を目指して,日々研鑽中。仮想化技術の普及のために全国を飛び回る毎日です。