ここは知っておくべき!Windows Server 2008技術TIPS

第5回 バックアップ機能

この記事を読むのに必要な時間:およそ 1.5 分

VHDファイルの直接参照

もう1つぜひ紹介したい項目として,VHD形式ファイルの扱いがあります。VHD形式とはWindows Vista以降のマイクロソフトのバックアップ保存形式で,Hyper-Vなどの仮想化環境でもお馴染みではないでしょうか。

このVHD形式のファイルを2008R2では仮想化環境がなくても直接起動することが可能で(⁠⁠VHDブート」と呼びます⁠⁠,起動しなくても接続してファイルの中身を閲覧することができます。

たとえば,いままではVHDファイルの中身を調べたい場合に何かしらの仮想化環境を構築し起動させる必要がありました。2008R2では,⁠ディスクの管理」からVHDファイルに接続するとドライブレターが割り当てられ,ローカルディスクのように中身を見ることができるようになります。

「ディスクの管理」から「VHDの接続」を選択

「ディスクの管理」から「VHDの接続」を選択

VHDの表示

VHDの表示

VHDブート

最後にVHDブートを紹介します。仮想化環境で検証を行うと,使用できないハードウェアがあったり,3Dグラフィック機能が使えないなど,本格的な検証ができないことがあります。VHDブートはこの問題を解決してくれています。

構築手順を簡単に見ていきましょう。

まずVHDファイルを作成します。Hyper-VやVirtual PCなどでVHDファイルを作成します。

画像

そのVHDファイルを使用する仮想マシンを作成し,そこにVHDブートしたいOSをインストールします。現時点でVHDブートをサポートしているOSはWindows 7と2008R2のみです。

画像

OSインストール後sysprepを実行します。

このままではVHDブートできないため,作成したVHDファイルをブートメニューに組み込む「bcdedit」コマンドをホストコンピュータ側で実行します。

bcdedit /copy {current} /d  "メニュー表記"
bcdedit /set <GUID> device vhd=[ドライブレター:]¥<VHDファイルパス>
bcdedit /set <GUID> osdevice vhd=[ドライブレター:]¥<VHDファイルパス>
bcdedit /set <GUID> detecthal on

bcdeditの使用例

bcdeditの使用例

コマンド実行後はマルチブートと同じように起動時にOS選択画面が表れ,VHDブートが完成します。

著者プロフィール

安藤奈帆子(あんどうなほこ)

マイクロソフト認定トレーナー(パソナテック所属)として,ITプロフェッショナル向けコースを担当するほか,教育企画・開発を担当。

Microsoft Certified Trainer Award 2006新人賞 受賞
Microsoft Certified Trainer Award 2009優秀賞 受賞

パソナテックMicrosoft University
URLhttp://www.pasonatech.co.jp/msu/