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Twitter改革で、Mastodonに再び注目が集まってきた

Mastodonが騒がれ始めたのは、2017年ごろからだったはずで、日本を中心にユーザが急激に増えて行きました。

Twitterのように短文が投稿できるMastodonは一極集中型運用ではなく、インスタンスと呼ばれるサーバを自由に建てられる分散型で運用されます。

よって、騒がれ始めたころは、企業・個人と問わず雨後の筍のようにインスタンスが立ち上がっていた記憶があります。急激な盛り上がったものは、盛り下がっていくのも早いものです。Mastodonもその例外ではなく、2019年に入ると名前を聞く機会が徐々に少なくなり、インスタンスを閉じるところも多くありました。

そのMastodonが、ふたたび注目を集めています。

2022年10月、イーロン・マスクがTwitterを440億ドルで買収し経営権を握ったことで、収益体質を改善するために、社員の半数をレイオフ、残った社員にも退職か激務を選択を求めるなど、今もなお同氏らしい大胆かつ急激なスピードで改革を行っています。

これは健全な体質にする痛みですが、こうした進め方を疑問に感じ、結果としてTwitterの将来に不安を感じたユーザが、代替プラットフォームとしてMastodonに白羽の矢を立てて再び注目されたというわけです。

Mastodonをはじめるには

再び注目を集めたMastodonですが、皆が熱を上げたころから時間が経っているので、知らないという方、知るのは名前程度でという方もいると思います。

Mastodonを始めるには、Google検索などを使って好みのインスタンスを探します。たとえば「Mastodon ガンプラ」のように、Mastodonと好みのキーワードでインスタンスを検索します。

気になるインスタンスが見つかったらアカウントを作成します。これでWebアプリでMastodonが使えます。スマホでも使えた方が便利なので、専用アプリをインストールします。

オススメのインスタンス

筆者が、アカウントを作成しているインスタンスをご紹介します。

今回、ピックアップしたインスタンス以外にも、同じ趣味・嗜好を持つ人たちや同じスポーツチームを応援する人たちが集まるインスタンスがあるので、探してみると良いかもしれません。

グルドン

2014年から配信しているテック系のポッドキャスト「Backspace.fm」が運営するインスタンスです。立ち上げの頃から参加していますが、いまや4.68K人のユーザが参加するコミュニティーとなっています。これだけの人が参加しているにも関わらず、非常に穏やかでアットホームな雰囲気です。

グルドン https://mstdn.guru/

もちろん、ポッドキャストもオススメなので、こちらも聞いてください。

backspace.fm

箕面どん

Mastodonの分散型を活かして、地域に根付いたインスタンスもあります。

筆者は、大阪箕面の「箕面どん」に参加しています。面識のあるユーザがいるわけではないのですが、ときどき地域の話題に出ることもあってゆるく楽しんでいます。箕面どんのように、お住まいの地域や出身地のインスタンスが運用されているかもしれないので、興味があれば探してみてください。

箕面どん https://minohdon.jp/

mstdn.jp

ユーザ数が295K人と大規模なインスタンスです。

Mastodonに触れてみたいという方には、雰囲気を掴むために参加してみると良いインスタンスです。これで雰囲気や使い方を学んで、好みのインスタンスに参加する流れが良いと思います。

https://mstdn.jp/

オススメのクライアントアプリ

インスタンスのWebページでもMastodonは楽しめますが、Playストアで「Mastodon」をキーワードに検索すると、クライアントアプリが複数見つかります。公式アプリ「Mastodon」もありますが、筆者は「Tusky」を愛用しているのでこれをご紹介します。

Tusky for Mastodon - Google Play のアプリ

Tuskyは、オープンソースで開発がされており無料で入手できます。

作りがTwitterの公式アプリと似ているので、これを使ったことがあれば、操作方法をいちから覚える必要もありません。Playストアのページは英語での説明ですが、アプリの大半は日本語化されており安心して使えます。

Mastodonは、いくつかインスタンスに参加して使うことが前提なので、複数インスタンスを登録して切り替えて使える機能が必須です。Tuskyのインスタンスを切り替え機能は問題なく機能しますが、どのインスタンスを使っているかわかりづらいので、UIがもう少しこなれてくれば文句なしです。

今週は、このあたりで、また来週。

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