月山


白いベールに包まれた山頂

先週末、月山へと向かいました。
しかし!8合目の駐車場は霧で全然先がみえません(笑)。レストハウス越しに見えるはずの月山頂上の影も形もなく、あたり一面真っ白であります。
登山するかしないか迷ったのですが、何人か登山者の方がいるのを見かけたので、いけるところまで登ってみることにしました。

突然の障害!

月山の登山道は基本的に石だらけです。注意深く、一歩一歩着実に登っていきます。
気力、体力ともに充実していて、うん、とてもいい感じです。これなら頂上までいけそうだ!と感じ始めた瞬間、ガーン、雪渓が現れました(涙)。
しかも霧でどのくらいの距離があるのかも、下がどんな風になっているのかもわかりません。とはいえ、こんな風に雪が落ち込んでいる場所っていうのは、確実に深い谷or崖なんですね。足を滑らせたら、スーッと落ちていって今回の人生終了は免れません。

天の助け現る

登山用の特別な装備を持ってこなかった僕には、ニッチもサッチもいかない事態です。
悩みました。ムリをして進むか・・・それとも、ここで引き返すか・・・。
5分ぐらいムムム~と決めかねていると、なんと、背後の道から若いご夫婦が現れたんです!これぞ天の助けとオロオロしつつ声をかけたら、一緒に雪渓を渡りましょうと言ってくださいました。
ああ、よかった~!雪の山道での足の運び方を教えてくださったり、気を使ってゆっくり進んでくださったり、ホントに優しくしてくれたんです。このあと、もう2つの雪渓を越え、歩き出してから2時間弱、やっと9合目まで辿りつきました。
『自省録』に、マルクス=アウレリースさんはこんなことを書いています。

自分に起こることのみ運命の糸が自分に織りなしてくれることのみ愛せよ。それよりも君にふさわしいことがありえようか

そうだよなあ。自分が計画したことよりも、目の前に現れる出来事を楽しんで、喜んでいくことが大事なんだなあ。


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