知りたい!サイエンスシリーズ知るほどハマル!化学の不思議
−見る目が変わる身近な世界−

[表紙]知るほどハマル!化学の不思議 −見る目が変わる身近な世界−

紙版発売

四六判/304ページ

定価1,738円(本体1,580円+税10%)

ISBN 978-4-7741-3017-0

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書籍の概要

この本の概要

コップの水滴の話から地球温暖化まで,日常生活で身の回りに起こる具体的な現象をあげ,その原理やしくみをわかりやすく解説します。中学レベルの理科知識を持っていれば簡単に理解できます。

「へぇー」と興味を持ちながら,気楽に読めて,とてもためになる化学の本。

こんな方におすすめ

  • 身の回りのふしぎな化学現象に興味のある方

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定理は,遠い世界のことと思われがちです。でも定理の歴史をみてみると,もっと生活に密着した存在だったのです。例えば,古代文明時代は,国を治めるために,自然や暦を知って政を行う必要がありました。そのために当時の数学者達は,天文学に精通していました。

目次

第1章 化学の目で観察する話

  • 1-(1) 物質の状態の話
    • ワカサギは氷の下でなぜ凍らないのか
    • コップの水滴はなぜできるのか
    • 海水は0℃でなぜ凍らないのか
    • 橋の上に塩をまくのはなぜ
    • 自動車の不凍液ってなに
  • 1-(2) 液体は燃えない話
    • ロウソクはなぜ一気に燃えないのか
    • 天ぷらを揚げているだけでは火事にならない
    • ウィスキーは炎を上げて燃える
    • 灯油とガソリンは違う
  • 1-(3) 火を使わない加熱の話
    • 火を使わずしてなぜ温まるのか
    • 使い捨てカイロってなに
    • 駅弁のヒモを引くとなぜ温まるのか
    • IHコンロのしくみ
  • 1-(4) 汚れを落とす話
    • 銀の指輪を美しく保つ
    • コップに付いた茶渋はどう落とすか
    • 鍋に焦げ付いたものをどう落とすか
    • 換気扇の汚れをどう落とすか
    • 自転車の錆をどう落とすか
  • 1-(5) イオンが好きになる話
    • マイナスイオンってなに
    • 電子イオン水ってなに
    • 電解質ってなに
    • イオンの力が電池を作る
    • 温泉水ってなに
  • 1-(6) 水の溶けるものと溶けないものの話
    • 水と油は仲が悪い
    • 環境ホルモンのlogPとは?
    • エタノールと水を混ぜると体積が減る
    • フェノールフタレインの赤紫色が消えた

第2章 身近な色の話

  • 2-(1) 美しい色の素
    • 花の色を決めるものはなに
    • アントシアニンと青いバラ
    • 紅茶のタンニンでpH測定ができる
    • 緑の色素クロロフィルの驚くべき機能
  • 2-(2) ペンとインクの話
    • ボールペンとサインペンとどう違うのか
    • 油性ペンで書かれた文字を消す
    • 水性ペンが魔法のペンになる
    • 黒は何色からできているか
  • 2-(3) 絵の具の話
    • 絵の具は何でできているのか
    • 七色混ぜると何色になるか
    • 顔料ってなに
  • 2-(4) 可視光線の色
    • 太陽光線とは
    • 可視光線と虹色
    • CDはなぜ七色に光るか
    • 赤外線と紫外線の性質
  • 2-(5) 美しい炎色の話
    • 金属が燃えると何色になるか
    • プラスチックを炎色で分類する
    • 花火の色の美しさのヒミツ
    • 線香花火の火花のもとはなに

第3章 無機と有機の話(命のないものとあるものの話)

  • 3-(1) 身の回りの話
    • 人体は水でできている
    • 水の硬さってなに
    • アジサイの色は何色が好き
    • 食品添加物ってなに
    • 山菜のあく抜きってなに
  • 3-(2) 酸とアルカリの話
    • 酸っぱいって測れるの?
    • 身の回りのもののpHを知っておく
    • 鉄筋コンクリートはなぜ錆びないか
  • 3-(3) 無機から有機が生まれた話
    • 原始地球にあったものとなかったもの
    • 物質の根源は何か(すべての物質は化学物質である)
    • 鍾乳洞はカルシウム塩の輪廻でできる?
    • 卵の殻は燃えるごみ
  • 3-(4) 発酵食品の話
    • 腐るってなに
    • アルコールはどうして作られるか
    • 味噌と醤油の違いはなに
    • 発酵乳のヨーグルトをうまく作るコツ
    • イソフラボンは納豆のポリフェノール
  • 3-(5) 地球を支える化学の話
    • 世界人口は適正か
    • 原始地球はどうだったか
    • オゾン層はどうしてできたか
  • 3-(6) 分子進化から生物の話
    • 遺伝子のDNAってなに
    • 人の体は何でできているか
    • プラスチックは腐るのか
    • 缶詰のみかんはなぜむいてあるのか

第4章 モノのサイズの話

  • 4-(1) 分子量と濃度の話
    • 水という分子はどんなものか
    • モル濃度ってなに
    • ppmとは?
    • 重水ってなに
  • 4-(2) 分子の大きさの話
    • アボガドロ数ってなに
    • 絶対温度ってなに
    • 牛乳はなぜ白いか
    • 砂糖を入れたら溢れるのか
    • 紙おむつはなぜ漏れない?
  • 4-(3) 温度と圧力の話
    • ドライアイスの白煙はなに
    • 空気は何℃で液体になるか
    • ビールの栓を抜くとなぜ泡が出るのか
    • 爆発ってどうして起こるのか
    • 缶ビールを1分で冷やす
  • 4-(4) モノのサイズを決める単位の話
    • 水1rは何molか
    • 地球と分子の大きさ比べ
    • SI単位ってなに
    • 慣用単位に親しみがある

第5章 自然を支える化学の話

  • 5-(1) 原子の結合の話
    • 原子より分子が安定なわけ
    • 結合での電子の役割
    • 余った電子は共有し合う
    • 分子構造が予測できるか
  • 5-(2) 炭素原子の手の話
    • 炭と煤の違いは?
    • 炭素の手はいくつあるのか
    • ダイヤモンドはなぜ硬いか
    • 予言されていたサッカーボール
  • 5-(3) 電気を流すプラスチックの話
    • 電気を通すのは金属と黒鉛
    • プラスチックは電気を通さない
    • 導電性プラスチック
    • 電気を通すプラスチックの未来
  • 5-(4) テレビを支える液晶の話
    • 液晶ってなに
    • プラズマテレビとは?
    • 青色発光ダイオードでカラー表示が実現
  • 5-(5) もったいないから生まれた化学の話
    • ペットボトルはそのまま資源になる
    • アルミ缶はそのまま資源になる
    • アトムエコノミーってなに
    • もったいないから生まれたノーベル賞

第6章 地球を救う化学の話

  • 6-(1) 化学の功罪の話
    • 作物と農薬の功罪
    • フロンと人間の知恵
    • プラスチック科学の進歩
    • ごみ焼却炉は良かったか悪かったか
  • 6-(2) 薬はコンピュータで創る話
    • まちがった知識に引き回されないために
    • 生体内でドラッグデザインされるコエンザイム
  • 6-(3) 新エネルギーの話
    • 化石燃料は枯渇するか
    • 太陽光エネルギーをもっと取り込む
    • 光合成を再認識しよう
    • 生ごみはエネルギーの素
  • 6-(4) 生物との共生の話
    • 地球と共に生きている人間
    • 古来からのシステムは決して貧しくない
    • 自然は叡智の宝庫