いつもの作業を自動化したい人の Excel VBA 1冊目の本

[表紙]いつもの作業を自動化したい人の Excel VBA 1冊目の本

紙版発売
電子版発売

A5判/320ページ

定価2,244円(本体2,040円+税10%)

ISBN 978-4-7741-9016-7

電子版

→学校・法人一括購入ご検討の皆様へ

書籍の概要

この本の概要

Excel VBAは,一人ひとりの作業のあり方,いえ,部署の仕事のあり方,いえいえ,会社のあり方すら変えてしまうパワーがある!Excel VBAを使いこなしたい方が,どこでつまずいてしまうのかを知り尽くした著者による,「1冊目」の決定版です。Excel VBAの基本ルールから,VBA関数,活用例まで,ゼロからスタートしてVBAを自分のものにするための土台をしっかり作ります。ほかの入門書には載っていない耳寄り情報や,Excel VBAで仕事を一変させた人のエピソードなど,すべての入門者,再入門者のみなさんにオススメします。

こんな方におすすめ

  • VBAで仕事をラクにしたい方
  • VBAとマクロで何ができるのか知りたい方
  • スタートに最適な1冊目を探している方

この書籍に関連する記事があります!

Excel VBAを学習したらどうなった?
働く人の過労,人手不足の顕在化,上がらない生産性……。働き方や仕事のあり方が問われるようになっています。

目次

第1章 マクロで仕事を,そして人生を変えた人たち
~マクロとは? VBAとは?~

1-1 Excelの「マクロ」を覚えるとなにができる?

  • マクロとVBAの違い
  • Excel VBAでできることの説明が難しい理由

1-2 マクロを覚えると,あなたの仕事が,いえ,人生だって劇的に変わる!

  • 「マクロ記録」だけで残業がなくなった!
  • 間接部門のスリム化に成功!
  • 契約社員から,「契約社員を評価する正社員」に昇格!
  • 第2章 VBAを知らなくても「録音」機能でマクロが作れる
    ~マクロ記録と,マクロの保存と実行~

2-1 操作を「録音」してくれるのが「マクロの記録」

  • [開発]タブを表示する
  • マクロを記録する

2-2 マクロを保存したり,マクロを含むブックを開く方法を覚えよう

  • マクロを含むブックを保存する
  • ブックを開いてマクロを有効にする

2-3 Excelの編集作業よりもはるかにカンタンなマクロの編集作業と,マクロの実行方法,登録方法を覚えてしまおう

  • マクロをVisual Basic Editorに表示して内容を変更する
  • マクロをVisual Basic Editor上で実行する
  • マクロを[フォームコントロール]のボタンに登録する
  • マクロをショートカットキーに登録する

2-4 マクロの骨組みと必須ワード

  • マクロの構成
  • マクロの基本用語
  • 第3章 スマホが使える人ならVBEは大丈夫
    ~VBEの基本機能とエラーへの対処~

3-1 Visual Basic Editorのメニューは使う必要がない!

  • プロジェクトエクスプローラーと標準モジュール
  • 標準モジュールを挿入する
  • 標準モジュールを削除する
  • モジュールとは? プロジェクトとは?

3-2 キーワードはVBEに表示された候補の中から選ぶだけ!

  • 「自動メンバー表示」機能を体験する
  • 「入力候補」でメッセージボックスを表示する

3-3 書いている最中のエラーと,実行したときのエラーに対処しよう

  • マクロを書いている最中に出るエラー
  • マクロを実行したときに出るエラー
  • マクロが思うように動かないエラー
  • 第4章 日本語がわかる人はVBAの基本文法を無意識にマスターしている
    ~VBAの3つの基本文法~

4-1 「私は走る」――この日本語を英語で書ければ,VBAはなにも怖くない!

  • VBAの文法は3つしかない
  • Excelの部品のことを「オブジェクト」と呼ぶ
  • オブジェクトの動作のことを「メソッド」と呼ぶ
  • メソッドの動作を細かく指示する
  • Sheetオブジェクトではなく,Worksheetオブジェクトを使う

4-2 マクロ記録があるのにVBAを学習する訳は?

  • マクロ記録の限界を理解する
  • 親オブジェクトを指定する

4-3 「黒い」瞳はカラコンで「青」に「変える」ことができる。VBAも同じ仕組み

  • オブジェクトの特徴のことを「プロパティ」と呼ぶ
  • プロパティの値を変更する

4-4 VBAにも「コレクション」がある

  • オブジェクトの集合体=コレクション
  • コレクションとオブジェクトをすっきり理解する
  • 第5章 VBAでデータベースを扱うためのカンタン・必須テクニック
    ~VBAでセルを自由自在に操作する~

5-1 四則演算マクロを体験して,日々の計算業務に役立てよう!

  • セルにはRangesコレクションはない
  • 四則演算マクロを体験する
  • セルにさまざまな種類の値を代入する
  • セルの値を消去する

5-2 セルを自在に操るための「セルを選択する」テクニック

  • セル番地でセルを選択する
  • 行や列全体を選択する
  • すべてのセルを選択する
  • アクティブシートのセルしか選択できない

5-3 今度は「選択されたセル」の位置を変えてみよう

  • 選択されたセル範囲の行と列の位置を変更する

5-4 続いて,「選択されたセル」のサイズを変えてみよう

  • 選択されているセル範囲の行数と列数を取得する
  • 行数や列数を変更してセル範囲のサイズを変更する
  • OffsetプロパティとResizeプロパティを併用する

5-5 VBAでデータベースを操作! 半日かかる手作業が数秒に!

  • データベース全体を選択する
  • CurrentRegionプロパティでデータベース範囲を印刷する
  • CurrentRegionプロパティでデータの登録件数を取得する
  • CurrentRegionプロパティでデータベース範囲に罫線を引く
  • データベースの操作に必須のEndプロパティとは?
  • Endプロパティでデータベースの一番下の行に移動する
  • Endプロパティで新規データを入力するセルに移動する
  • 第6章 作業自動化の真骨頂!処理を繰り返すテクニック
    ~変数と繰り返し処理(ループ)~

6-1 「変数」の規則は冷蔵庫の仕組みとまったく同じ!

  • Dimステートメントで変数を宣言する
  • 変数のデータ型
  • バリアント型という変数のデータ型
  • 変数を宣言しないとマクロが動かないようにする

6-2 大量のデータを瞬時に処理する繰り返し処理をマスターしよう

  • For...Nextステートメント(繰り返し処理)を理解する
  • 仕事に応用しやすい「足し算マクロ」を理解する

6-3 繰り返し処理の応用で,見やすい表を一瞬で作るマクロを準備しておこう

  • 表に5行おきに罫線を引く
  • 第7章 人生もマクロも「条件分岐」が最大の醍醐味!
    ~If...Then...Elseステートメント~

7-1 給料日前には牛丼。ボーナスのあとには焼き肉。こんな「分岐」がVBAにもある

  • If...Then...Elseステートメントで条件分岐をする
  • Ifステートメントでセルが空白かどうかを判断する
  • Ifステートメントの比較演算子を理解する
  • 複数の条件を判断する(ElseIfとElseを使う)

7-2 「やせたいけど1日2食は食べたいし,ジム通いはイヤだけど運動はしないと」――複雑な条件を満たすためのIfステートメント

  • 複数の条件を満たしたときに処理を実行する(And演算子)
  • 複数の中から一つの条件を満たしたときに処理を実行する(Or演算子)
  • Ifステートメントを入れ子にする
  • 1行のIfステートメントと「True」「False」の省略

7-3 繰り返し出てくるキーワードを1回書くだけにして,マクロを読みやすくするテクニック

  • Withステートメントの基本構文
  • WithとNotでTrueとFalseを切り替える

7-4 作業時間短縮をコツコツ積み重ねて業務効率アップ!

  • そのほかの「オンとオフのスイッチ・マクロ」

7-5 全VBAユーザー必見の「重複データを削除する」マクロ

  • For...Nextステートメントで,カウンタ変数を減算しながらループする
  • 第8章 「対話型のマクロ」で不正なデータ入力を防ぎ,あとからデータベースの整形作業に追われないようにする
    ~MsgBoxとInputBoxによる「対話型のマクロ」~

8-1 MsgBoxを使い倒して,ユーザーに処理を選択させよう

  • メッセージボックスで押されたボタンを判断する
  • MsgBoxでメッセージボックスにボタンを表示する(引数「Buttons」)
  • MsgBoxでメッセージボックスにアイコンを表示する(引数「Buttons」)
  • MsgBoxでメッセージボックスにタイトルを表示する(引数「Title」)
  • MsgBoxで文字列と変数を連結する
  • MsgBoxの対話型マクロを体験する

8-2 ダイアログボックスに決められた種類のデータしか入力させないようにして,作業ミスを減らそう

  • InputBoxメソッドの対話型マクロを体験する
  • 文字列の入力を促すダイアログボックスを表示する
  • 第9章 VBA関数を使えれば,文字列操作や日付処理も自由自在!
    ~ワークシート関数よりカンタンなVBA関数~

9-1 まずはVBA関数の基礎を理解しておこう

  • ワークシート関数とVBA関数
  • メソッドとVBA関数の違い
  • VBA関数の構文の見方

9-2 文字列を自在に操作して,VBA関数でデータベースを思いのままに操ろう

  • 文字列を取得する(Left関数・Right関数・Mid関数・Len関数)
  • 文字列を検索する(InStr関数)
  • アルファベットの大文字と小文字を変換する(LCase関数・UCase関数)
  • 文字列からスペースを削除する(LTrim関数・RTrim関数・Trim関数)
  • 指定した文字列を検索し別の文字列に置換する(Replace関数)

9-3 関数の醍醐味は文字列操作と日付処理。次は日付処理をマスターしよう

  • 今日の日付を取得する(Date関数)
  • 現在の時間を取得する(Time関数)
  • 今日の日付と現在の時間を取得する(Now関数)
  • 日付から年・月・日を取り出す(Year関数・Month関数・Day関数)
  • 時刻から時・分・秒を取り出す(Hour関数・Minute関数・Second関数)
  • 日付を元に曜日を取得する(WeekdayName関数)

9-4 そのほかの重要テクニックをマスターして,VBA関数の基礎を網羅しよう

  • VBAでExcelのMAXワークシート関数を使う
  • 日付・時刻型であるかどうかをチェックする(IsDate関数)
  • 数値であるかどうかをチェックする(IsNumeric関数)
  • 乱数を生成する(Rnd関数)

第10章 今日から早速実務に使ってほしい20のマクロ
~即効性バツグンのサンプルたち~

  • 本章の目的
  • 確認メッセージを表示せずにブックを閉じる方法
  • 確認メッセージを表示せずにシートを削除する方法
  • ユーザーが再表示できないようにシートを非表示にする方法
  • 数式が入力されているセルをすべて保護する方法
  • エラーを含む数式をクリアする方法
  • 数式を値に変換する方法
  • アクティブセルを画面の左上に表示する方法
  • セルの値のデータ型を確認する方法
  • 日付に変換されてしまう値を文字列として入力する方法
  • 分割された年月日を一つの年月日に結合する方法
  • 月の最終日を取得する方法
  • 1行おきに行を挿入する方法
  • 1行おきにセルに背景色を塗る方法
  • 空白セルを含む行をすべて削除する方法
  • 「ある文字」が入力されているセルを検索する方法
  • すべてのコメント内の文字列を検索する方法
  • セルのふりがなを取得する方法
  • 2枚のシートの両方に存在する行だけを抽出する方法
  • 2枚のシートの片方にしか存在しない行だけを抽出する方法
  • 4つ以上の列でソートする方法

著者プロフィール

大村あつし(おおむらあつし)

VBAを得意とするテクニカルライター。Excel VBAの解説書はおよそ30冊出版しており,その解説のわかりやすさと正確さには定評がある。過去にはAmazonのVBA部門で1~3位を独占し,同時に上位14冊中9冊を占めたこともあり,「今後,永遠に破られない記録」と称された。
1997年11月に,その後国内最大級に成長することになるMicrosoft Officeのコミュニティサイト「moug.net」をたった一人で立ち上げた経験から,徹底的に読者目線,初心者目線で解説することを心がけている。また,VBAユーザーの地位の向上のために,2003年には新資格の「VBAエキスパート」を創設。静岡県富士市在住。