確定申告平成30年3月締切分シリーズフリーランス&個人事業主 確定申告でお金を残す!元国税調査官のウラ技 第4

[表紙]フリーランス&個人事業主 確定申告でお金を残す!元国税調査官のウラ技 第4版

紙版発売

A5判/240ページ

定価1,738円(本体1,580円+税10%)

ISBN 978-4-7741-9281-9

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書籍の概要

この本の概要

「よくわからないから,なんとなく確定申告してしまっている……」は,もう終わり!確定申告書に何を書くか,事前にどんな準備をするかで,納める税金の額は大きく変わってきます。ただし税務署が節税になる書き方や,やり方を指導してくれることはありません。「知っている人だけがトクをする」ようにできているのが税金だからです。税務署は教えてくれないけれど,フリーランス&個人事業主の方々が稼いだお金をしっかり残すために必要なワザの数々。元国税調査官の大村大次郎さんが最新情報をご案内します。

こんな方におすすめ

  • フリーランス・個人事業主向けの節税情報を求めている方
  • 確定申告に関するウラ技的な情報に関心のある方
  • フリーランス・個人事業主で確定申告に慣れていない方

目次

Part1 確定申告の心得

  • 01 確定申告とは,そもそも何?
    • 確定申告とは「所得税」の申告のこと
    • 「所得税」は,どう決まるのか?
    • 確定申告の方法は2種類ある
  • 02 売上はきっちり把握しておこう
    • 売上の把握はもっとも大事
    • 売上帳は,銀行通帳を活用しよう
    • 現金商売の人は毎日の売上帳をつけよう
    • 税務署は抜き打ち調査にやって来ることもある
  • 03 売上を抜いたらどうなるか?
    • 売上は絶対に抜いてはダメ!
    • 税務署は売上除外には敏感
    • 少額の売上除外でも税務署はやって来る
    • 税務署はなぜ売上除外に厳しいのか?
  • 04 青色申告でないとダメ?
    • 青色申告って何?
    • 青色申告の申請期限
  • 05 青色申告のメリット
    • 青色申告の主な特典
  • 06 青色申告のデメリット
    • 青色申告,3つのデメリット
  • 07 ホントは白色申告のほうが有利!?
    • 白色申告も記帳が必要
    • 白色申告の記帳は小遣い帳程度で大丈夫
  • 08 会社と個人事業,どっちがいいのか?
    • 会社と個人事業はどこが違う?
    • 会社を作れば本当に税金が安くなる?
    • 会社を作った人の税金が一番安くなる方法
    • 最初は個人事業で,事業が軌道に乗ったら会社に

Part2 経費をたくさん積み上げよう

  • 01 経費をどれだけ積み上げられるか?
    • 税金を減らすには2つの方法しかない
    • 経費は自分の意志で増減できる
    • 経費の範囲はけっこう広い
    • “生活費”を経費に計上するというやり方
    • 税務署に文句を言われない経費計上とは?
  • 02 家賃を経費で落とそう!
    • プライベート部分と仕事部分で按分計算する
    • だいたい6割の経費計上なら税務署から文句が出ない
    • 仕事部屋が別にあっても,自宅家賃を経費にできる
    • 持ち家の場合,住居費を経費に計上できないのか?
  • 03 光熱費,電話代なども経費で落とそう!
    • 経費で落とせるのは家賃だけじゃない
    • 按分の割合は柔軟に考えていい
  • 04 配偶者や家族に「給料」を払おう!
    • 家族に給料を払って節税
    • 青色申告の専従者給与
    • ちょっとしたことでも「仕事の手伝い」になる
    • 建前の上で「給料」になっていればOK
    • 専従者控除は使い勝手がいい
  • 05 交際費を使いこなそう!
    • 個人事業主は交際費が使い放題!
  • 06 備品を買い込んで節税!
    • 儲かったときはパソコンやソファなど事業に関係するものを物色しよう
    • 備品を買うときの注意点
  • 07 青色申告者は30万円未満の備品をターゲットにしよう
    • 青色申告の特例
    • 特例を受けるための要件
    • テレビを事業用と認めてもらうには
  • 08 支払利息を忘れるな!
    • 消費者金融の利子も経費で落とせる
    • 生活のための借金か事業の借金か区別できないなら
  • 09 経費を大きく膨らませるには旅費交通費を使え!
    • 旅行を出張にアレンジする
    • 視察旅行の範囲はかなり広い
    • 仕事2割,旅行8割くらいでは危険
  • 10 個人事業主が福利厚生のためにお金を使ったらどうなる?
    • 個人事業主と福利厚生費
    • はっきりと答えることができない国税庁

Part3 個人事業主が使える「所得控除」

  • 01 所得控除を使い倒そう!
    • 所得控除って何?
    • 所得控除は自分で申し出て受けるもの
  • 02 所得控除にはあまり知られていないモノもある
    • 所得控除はけっこうたくさんある
    • 14種類の所得控除
  • 03 税務署員が使っている扶養控除のウラ技
    • 祖父母の兄弟でも扶養に入れることができる
    • 40歳の息子でも扶養に入れることができる
    • 同居していない親を扶養に入れることもできる
    • 年金をもらっていても扶養に入れられることがある
  • 04 社会保険料控除のウラ技と,意外に使える雑損控除
    • 家族の分も,しっかり控除を受けよう
    • 自然災害などで被害があったときに使える雑損控除
    • あまり知られていないけれど,活用の幅は広い
    • シロアリ退治,害虫駆除,雪下ろし費用も雑損控除になる
  • 05 もっとも節税効果の高い生命保険の掛け方とは?
    • 生命保険料控除はやり方によって3倍になる!
    • 「生命保険」「個人年金保険」「介護保険」の違い
    • 控除額が最高になる生命保険の掛け方
    • 漏れがないか保険会社に確認してみよう
    • 平成23年までに契約した生命保険は古い計算方法を使う
    • 「生命保険は掛け捨てがトク」ではない!
    • 節税額を利子と考えてみると
  • 06 地震保険料控除を忘れるな!
    • 災害への備えをしながら税金を安くする
    • 同じ地震保険なら控除される保険のほうがいい
  • 07 医療費控除は身近にある!
    • ハードルが低めの医療費控除
    • 医療費控除の計算
  • 08 市販薬も医療費控除の対象になる!
    • 医療費控除の対象になる市販薬,ならない市販薬
    • 市販薬を買った場合,どう判断すればいい?
  • 09 条件をクリアすれば,ビタミン剤,栄養ドリンクも含めていい
    • 医療費控除OKの条件
    • ビタミン剤や栄養ドリンクは医薬品を選ぶ
  • 10 マッサージ代も,しっかり医療費控除の対象に!
    • お世話になっている人は少なくないはず
    • マッサージ代が医療費控除になる条件
    • 具合の悪いところを施術前に伝えておくこと
  • 11 ED治療,禁煙治療も認められている!
    • 治療を受けている方々に朗報
    • 禁煙治療も税務当局に確認済み
  • 12 温泉に行きながら税金でトクをする!
    • 医療費控除のウラ技
  • 13 スポーツをして税金を安くしよう!
    • 温泉だけじゃない! スポーツもOK
    • 医療費控除の対象になる条件
  • 14 交通費,タクシー代も医療費控除にできる
    • 必然性があればタクシー代も認められる
    • 医療費控除のグレーゾーン
  • 15 医療費控除には知られていない面がまだある
    • 歯の矯正は子どものうちに!
    • 所得が200万円以下なら医療費10万円以下でもOK

Part4 さらに税金を安くするための強力アイテム

  • 01 国民年金基金は節税効果バツグン!
    • 節税しながら老後の資産を蓄積できる!
    • 国民年金基金はなぜオイシイのか?
    • 年金をバカにすると年金に泣く
  • 02 個人事業主節税の王様「経営セーフティ共済」とは?
    • 個人事業主の節税策の中で,もっとも使いやすく効果が大きい
    • 掛金は4年後には返ってくる
    • 経営セーフティ共済の注意点
  • 03 小規模企業共済もけっこう使える!
    • まだある! 節税しながら資産を増やす方法
    • 小規模企業共済の難点
  • 04 確定拠出年金に向いている人とは?
    • 確定拠出年金は年金を手厚くする3本目の矢
    • 「3本の矢」を比較する
  • 05 減価償却ってなんだ?
    • 減価償却がわかれば節税の幅がグーンと広がる!
  • 06 減価償却には定額法と定率法がある
    • 定額法と定率法
    • 減価償却の基本「定額法」とは?
    • 同じ率を掛けていく「定率法」とは?
  • 07 中古車を買って節税する方法
    • 1年で数百万円の経費計上も!
  • 08 収入の波が大きい職業には特別制度がある!
    • 収入の振れ幅が大きい人は要チェック
    • 変動所得の計算は税務署に聞いてもいい

Part5 誤解だらけの確定申告

  • 01 レシートは領収書の代わりになる!
    • 支払いを証明できればOK
    • 領収書がないときはどうすればいい?
    • なくさないためにすぐできることは?
    • 使える領収書,使えない領収書をその場で選別する
  • 02 概算で申告するというウラ技
    • 無申告だけは避けないといけない
    • 手がかりを見つけて数字をはじき出す
    • 税務署も概算で税金を計算することがある
    • 概算で申告するときの信頼性のある基準とは?
    • 否認するのは税務署にとって高いハードル
  • 03 「特殊事情」欄の賢い使い方
    • 地味ながら大事な「特殊事情」欄
    • 税務調査の誤爆を避ける
  • 04 開業届は出さなくても申告できる
    • 出していなくてもペナルティはない
    • どんな届出書が必要なのか?
  • 05 申告手続きに関するウラ技
    • 申告期限に間に合わなかったら
    • 確定申告の本当の期限は3月末?
  • 06 税金を納めすぎたらどうなる?
    • 納めすぎた税金は戻ってくる
    • サラリーマンは5年分さかのぼって還付を受けられる
    • 税金が不足していた場合は?
  • 07 あなたのところにも税務調査は来るのか?
    • 税務調査の本音と建前
    • どんな事業者が税務調査の対象になりやすい?
    • 一定以下の規模の事業者には税務調査が入りにくい
  • 08 税務調査は逃れられないのか?
    • 税務調査には強制調査と任意調査がある
    • 「任意」でも黙秘はできない
    • 正当な理由があれば,任意調査は拒否できる
    • 「税務署は常に正しい」と思ったら大間違い
    • 税務署の言うことをうのみにしていると
    • 税務署は絶対に節税方法を教えてくれない
  • 09 マイナンバーで納税者はみんな不利になる?
    • マイナンバーの狙いは何?
    • マイナンバーなんて,おそれることは何もない
    • マイナンバーで困るのは誰?
    • 「防犯カメラ」とみなしておけばいい

Part6 住宅ローン控除を使いこなそう

  • 01 控除の王様「住宅ローン控除」を知ろう!
    • 税額控除だから強力
    • 住宅ローン控除の手続きは簡単
  • 02 共働き夫婦は,住宅ローン控除でさらにトクをする方法がある!
    • 税額控除40万円をフル活用
    • 夫婦でダブル控除の条件
  • 03 長期優良住宅なら,割り増しで控除が受けられる
    • 最大で節税額が100万円アップ
  • 04 「自己資金住宅」「増改築」でも控除が受けられる!
    • ローンを組んでなくても税金の控除が受けられる!
    • 増改築でも税金の控除が受けられる!

Part7 消費税対策講座

  • 01 消費税を知らないと大変なことになる!
    • 事業をはじめれば消費税の「納付者」になる
  • 02 簡易課税を使いこなそう
    • 消費税計算の手間を大幅に省ける
  • 03 消費税のウラ技! 開業してから4年間消費税を払わない方法
    • 消費税には2年間の猶予がある
    • 3年目に会社を作れば消費税はさらに2年間免除
  • 04 消費税を還付してもらう方法
    • 消費税が還付になるってどういうこと?
    • 還付になる可能性をしっかりチェック

巻末付録

  • 「青色申告決算書」の記入例
  • 白色申告の「収支内訳書」の記入例
  • 「確定申告書B 第一表」の記入例
  • 「確定申告書B 第二表」の記入例
  • よく使う減価償却資産の「耐用年数」と「定額法の償却率」一覧
  • 税務署のツッコミはこう切り返す

マンガ

  • 今年こそは“納得できる”確定申告を!
  • 青色申告のホンネ
  • 魅惑のプライベートカンパニー
  • 接待交際のルール
  • 所得控除のニューカマー?
  • リフォームも節税アイテム
  • どんと来い!税務調査
  • どんと来い!税務調査 その2

著者プロフィール

大村大次郎(おおむらおおじろう)

1960年生まれ,大阪府出身。元国税調査官。国税局,税務署で10年間,主に法人税担当調査官として勤務。退職後,経営コンサルタント,フリーライターとなる。
難しい税金をわかりやすく,面白く語る専門家として定評がある。執筆活動のほか,ラジオ出演,フジテレビドラマ「マルサ!!」,テレビ朝日ドラマ「ナサケの女」の監修など幅広く活動。
主な著書に『あらゆる領収書は経費で落とせる』『最強の国家権力・国税庁』(以上,中公新書ラクレ),『お金の流れでわかる日米関係』(KADOKAWA),『税務署の正体』(光文社新書),『ブッダはダメ人間だった』(ビジネス社)など多数。