税金の表と裏の教科書

[表紙]税金の表と裏の教科書

紙版発売
電子版発売

四六判/256ページ

定価1,760円(本体1,600円+税10%)

ISBN 978-4-297-12036-8

電子版

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書籍の概要

この本の概要

あの手この手,いろんな名目でサイフからお金を抜いていくもの。その名は「税金」です。
年末調整や確定申告の際に必ず目にする「所得税」や「住民税」。会社の決算の後にかかってくる「法人税」。毎日の生活で払っている「消費税」。人生の節目で発生する「相続税」や「贈与税」。家や車を所有したときの「固定資産税」,「自動車税」。
「来年から税負担が増える」「一部○○〇の人は減税になる」「あの人は節税をうまくやっている」。そんな声を耳にすることがありますが,税金の基本的なことや「抜け穴」の知識をまとめてインプットする機会ってあるものでしょうか? ほとんどありませんよね。
本書は,税金の“表向き”の情報とともに,誰も教えてくれない“裏側”から見た税金のことを1冊にまとめました。
サラリーマンの税金,個人事業者・フリーランサーの税金,会社を経営する人の税金,投資や運用をする人の税金,そして日本に住む人誰しもが払っている税金。名前ばかりで実態がよくわからなかった「みんなの税金」のことが,ぐっとわかるようになります。税金対策を真剣に考えたい人の最初の本としてもオススメです。

こんな方におすすめ

  • 税金のことをゼロから知りたい方
  • いつも取られている税金の知識をまとめて仕入れたい方
  • 節税に興味がある方

本書のサンプル

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目次

chapter 1 誰もが無関係でいられない所得税

  • 01 【所得税とは?】所得税は一番影響が大きい税金
  • 02 【所得の種類】10個ある所得を整理しよう
  • 03 【所得控除】所得控除が増えると税金が安くなる
  • 04 【控除の種類】所得控除の全体像を押さえよう
  • [裏情報]
  • 「治療のため」か「健康のため」かは本人次第
  • 子供の歯の矯正や禁煙治療も医療費控除に含められる

chapter 2 必ず仕組みを知っておこう!住民税

  • 05 【住民税とは?】住民税は定額と歩合の併用制
  • 06 【ふるさと納税】ふるさと納税はお手軽+強力な節税方法
  • [裏情報]
  • 実は低所得者への増税だった住民税の改正
  • 住民税の所得割が免除されるとどうなる?
  • 住民税で多いのは脱税より未納
  • 海外移住に見せかけた脱税

chapter 3 過払いしていませんか?サラリーマンの税金

  • 07 【サラリーマンの税金】サラリーマンこそ税金を学ぼう
  • 08 【給与所得控除とは?】給与所得控除を引いて「課税対象となる所得」を出す
  • 09 【源泉徴収票と年末調整】源泉徴収票はサラリーマンの収支決算書
  • 10 【払いすぎのケース】税金過払いになっているサラリーマンたち
  • 11 【税金還付】サラリーマンが税金を還付してもらう方法
  • 12 【自分で申告したほうがいいケース】医療費控除の申告は自分でやったほうがいい
  • [裏情報]
  • 源泉徴収は悪魔の発明品?
  • 税務署員がすべて正しいわけじゃない

chapter 4 税金も自分でコントロール!個人事業者の税金

  • 13 【個人事業者の所得税】個人事業者やフリーランサーの税金の求め方
  • 14 【青色申告とは?】そもそも青色申告って何?
  • 15 【青色申告の条件と特典】条件をクリアすると青色申告のプレゼントがもらえる
  • 16 【白色申告】あえて白色申告をする意味は?
  • 17 【経費とは?】経費が税金を大きく左右する
  • 18 【接待交際費】個人事業者は交際費に制限なし
  • 19 【個人事業者の事業税】売上規模が大きくなると課税の可能性あり
  • [裏情報]
  • 本当に青色申告は有利?
  • 青色申告をするなら会社をつくったほうがいい
  • 個人事業者の脱税手口
  • 税務署が使い分ける「実地調査」と「簡易な接触」

chapter 5 やっぱり会社にするのがお得?会社の税金

  • 20 【そもそも会社とは?】会社に直接かかる税金は6つ
  • 21 【法人税とは?】法人税は会社の税金の中心
  • 22 【会社の経営者】「個人事業者の所得税」と「法人税」の違い
  • 23 【会社と節税】会社をつくればそれだけで税金が安くなる?
  • 24 【家族従業員】会社だと思い切った節税ができる
  • 25 【福利厚生費】福利厚生費を使いこなさないと絶対に損
  • [裏情報]
  • 法人税の脱税の特徴
  • 海外に向かう法人税の脱税
  • 常勤していない家族に給料を払う方法

chapter 6 実は意外と身近にあるのが相続税

  • 26 【相続税とは?】どのくらい遺産があると相続税が発生する?
  • 27 【相続税の計算】相続税は2段階で計算する
  • 28 【相続税がかかる財産】現金を隠し持っていても相続税は逃れられない
  • 29 【法定相続人】誰が遺産をもらって,相続税をどれだけ払う?
  • 30 【配偶者,未成年者の控除】配偶者と未成年の人に用意されている税の減免制度
  • 31 【保険金】生命保険の非課税枠をうまく使う方法
  • 32 【申告までの流れ】申告だけ済ませて,税金は後回しにするのも可
  • 33 【養子】養子と相続税の関係
  • 34 【小規模宅地等の特例】「家」は最強の相続税節税アイテム
  • [裏情報]
  • 孫を養子にすると節税になる?

chapter 7 相続税とセットで考えよう!贈与税

  • 35 【贈与税とは?】相続税があるのになぜ贈与税もある?
  • 36 【贈与税の基礎控除】贈与税の基礎控除を使えば相続税を節税できる
  • 37 【おしどり贈与】長年連れ添った夫婦にプレゼントされる贈与税の特例
  • 38 【相続時精算課税】贈与税がかからずに親から子に確実にお金を届ける特例
  • 39 【教育資金の税免除】孫の教育にかかるお金なら1,500万円までは無税で渡せる
  • [裏情報]
  • それは潜在的な贈与税の脱税
  • 貸借にすれば贈与税は逃れられる

chapter 8 知られざる仕組みがけっこう多い消費税

  • 40 【消費税とは?】消費税には3つの税率がある
  • 41 【輸入品と消費税】消費税を払わないで買い物をする方法
  • 42 【免税品と消費税】海外で買ったモノを日本に持ち込むと消費税はどうなる?
  • 43 【消費税の納付額】預かった分から支払った分を引いて納付する額を求める
  • 44 【免税事業者】消費税の課税事業者と免税事業者
  • 45 【還付制度】消費税の還付,消費税の脱税
  • [裏情報]
  • 海外の免税品を無税で20万円以上持ち帰る方法
  • 日本製商品を消費税抜きで買う方法
  • 日本製商品を20万円以上持ち帰る方法
  • 輸出戻し税は補助金?
  • 消費税を4年間払わずに済ませる方法
  • 消費税は脱税されにくい?
  • 消費税単独での脱税
  • 消費税はどうしても未納が多くなる

chapter 9 ドライバーはしっかり取られている!車の税金

  • 46 【自動車にかかる税金】車はたくさんの税金を乗せて走っている
  • 47 【自動車税と軽自動車税】車を持っている人は毎年納税
  • 48 【環境性能割】車を買ったときに一度だけ納税
  • 49 【自動車重量税】買ったときと,車検のたびに納税
  • [裏情報]
  • 普通車は月初めに買おう
  • 軽自動車は4月2日以降に買おう
  • オプションを後から付けてみる
  • 下取り分を車両代金の値下げに充てる
  • 環境性能割を半額にする方法

chapter 10 家を持ったら必ずかかる不動産の税金

  • 50 【固定資産税とは?】家や土地を持っていると毎年かかる
  • 51 【都市計画税とは?】市街化区域では固定資産税に上乗せして都市計画税がかかる
  • 52 【不動産取得税とは?】家を買ったり贈与されたときにかかる
  • 53 【タワマン】節税アイテムとしてのタワーマンション
  • [裏情報]
  • 賃貸マンションの固定資産税も割引になる不思議
  • 固定資産税を安くする裏ワザ
  • 家は年初に買おう
  • 中古マンションの固定資産税の抜け穴

chapter 11 投資や運用を始めたい人のための株の税金

  • 54 【配当金の税金】株や投資信託の配当は優遇されている
  • 55 【売買益の税金】株の売買益はほかの所得と合算できない
  • 56 【NISA】NISAのメリットとデメリット
  • 57 【つみたてNISA】つみたてNISAはどんな人に向いている?
  • 58 【確定拠出年金】確定拠出年金も税金がゼロになる
  • 59 【個人型と企業型】掛金を自分で出すか,会社に出してもらうか
  • [裏情報]
  • 株にかかる税金は世界的に見ても安い
  • 確定拠出年金はなぜ手数料が高いのか?

chapter 12 知ってしまえば怖くない!税務署の実態

  • 60 【税務署とは?】5万人を擁して国税を取り扱う巨大組織
  • 61 【税務調査とは?】税務調査の表と裏
  • 62 【調査選定】税務調査はどういうときに行われるのか?
  • 63 【税務調査の種類】税務署の調査を必要以上に恐れなくていい
  • 64 【税務調査の実態】税務調査で泣きを見ないために
  • 65 【修正申告とは?】自ら修正申告を出すかどうかは大きなポイント
  • 66 【調査の大原則】実は税務調査ではこれが一番大事

著者プロフィール

大村大次郎(おおむらおおじろう)

1960年生まれ,大阪府出身。元国税調査官。
国税局,税務署で10年間,主に法人税担当調査官として勤務。退職後,経営コンサルタント,フリーライターとなる。
難しい税金をわかりやすく,面白く語る専門家として定評がある。執筆活動のほか,ラジオ出演,フジテレビドラマ「マルサ!!」,テレビ朝日ドラマ「ナサケの女」の監修など幅広く活動。
主な著書に『あらゆる領収書は経費で落とせる』(中公新書ラクレ),『確定申告でお金を残す!元国税調査官のウラ技』『会社の税金 元国税調査官のウラ技』(技術評論社),『教養として知っておきたい33の経済理論』(彩図社),『おひとりさまの老後対策』(小学館新書),『会計の日本史』(清談社Publico),『ブッダはダメ人間だった』(ビジネス社)など多数。