体験してわかるプログラミング教育
~うちの子の「考える力」が伸びるワケ

[表紙]体験してわかるプログラミング教育 ~うちの子の「考える力」が伸びるワケ

紙版発売
電子版発売

A5判/160ページ

定価1,628円(本体1,480円+税10%)

ISBN 978-4-297-12173-0

電子版

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書籍の概要

この本の概要

全国の小学校で必修化されたプログラミング教育。
でも学校で学ぶ子どもの姿は,なかなか見えないもの。
実際のところ,「パソコンのゲームで遊んでいるだけじゃないの?」なんて思ったりしていませんか。

本書ではそんなギモンを持つお父さん・お母さんが,大人の目線からプログラミング教育を追体験できます。
授業でも利用されているScratchを使って,

  • これからの子どもたちに求められている「プログラミング的思考」
  • 家庭での学びを後押しするために親として身に付けておきたいスキル

を楽しみながら理解していきましょう!

こんな方におすすめ

  • 我が子のプログラミング教育を体験してみたいお父さんやお母さん

著者の一言

~「はじめに」より~

この本は,静岡県にある武修館という道場から生まれました。たくさんの子どもたちと,そのお父さん・お母さんが一緒になって剣道の稽古に励んでいる,とても活気のある場所です。
私は門下生として通いながら,この道場でプログラミングの教室を開いてきました。長くITエンジニアとして働き,高専や高等学校での情報教育にも携わった経験から,その楽しさと奥深さを,同じ道場の子どもたちと共有したいと思ったのです。参加してくれた子どもたちは,幼稚園から小学校高学年までさまざまですが,とても実りのある時間になりました。
そんななか,気付いたことがあります。子どもたちに負けず劣らず,その親御さんたちもプログラミングに興味を持っているということです。ちょうど話題になっていたのが,学校ではじまったばかりの「プログラミング教育」でした。

  • 将来役に立つの? うちの子,プログラマーになりたいわけじゃないのに?
  • 最近よく聞く「プログラミング的思考」ってなに?
  • 学校に任せっきりで本当に大丈夫?

など,期待と戸惑いが混じったさまざまな声を耳にしました。何より他の教科と違って,自分がプログラミング教育など受けてこなかったので,うちの子が何をやっているのかまったくわからないというのが,みなさんの率直なギモンだったのです。
本書は,そんなギモンに答えるために書かれました。ならば,お父さん・お母さんにもプログラミング教育を体験してもらおう,というわけです。自分の頭と手を動かしてみることで,子どもたちが何を学んでいるのかを,より鮮明に理解していただけるはずです。コンピュータが苦手な方でも読めるよう,なるべくやさしい説明を意識しましたが,そのおかげでより本質的な考え方に絞ってご紹介することができたのではないかと考えています。

この書籍に関連する記事があります!

「プログラミング的思考」って何なのさ?
突然ですが,「プログラミングなんて一度もやったことがないよ」という方に質問です。

本書のサンプル

本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。

サンプル画像1

サンプル画像2

サンプル画像3

目次

  • はじめに
  • 目次
  • 本書で使用するサンプルファイルについて

1時間目 うちの子が受けるプログラミング教育へのギモン

  • どうしてプログラミングを学ぶ必要があるの?
  • どのように「プログラミング的思考」を身に付ければよいの?

2時間目 パソコンを使わないプログラミング教育

  • アンプラグドプログラミング教育って?
  • アンプラグドプログラミング教育を体験してみよう!
  • パソコンでプログラミングをする必要はある?

3時間目 Scratchの基本操作

  • Scratchをはじめるために準備することは?
  • まずはScratchに触って慣れよう!

4時間目 図形を描いて身に付けるプログラミング的思考

  • 図形を描くのに必要なことって?
  • 正三角形を描くにはどうすればよいの? (直列の考え方)
  • もっとスマートに正三角形を描きたい! (繰り返しの考え方)
  • 他の図形も簡単に描ける方法はない? (関数の考え方)

5時間目 楽しんで学ぶプログラミング的思考

  • ゲームをつくったりするのに必要なことって?
  • 簡単な絵を描いてみたい! (メッセージの考え方)
  • 音楽を演奏してみたい! (並列の考え方)
  • 野球ゲームをつくってみたい! (分岐の考え方)

6時間目 日常生活で実践するプログラミング的思考

  • プログラミング的思考を日常生活に生かすってどういうこと?
  • 最後に少しだけ補足しておきたいことって?

著者プロフィール

淺井登(あさいのぼる)

昭和47年,名古屋大学理学部数学科卒業。34年間,富士通株式会社にてコンピュータ言語処理系,スーパーコンピュータ及び人工知能関連の基本ソフトウェア開発に従事。その後10年間,他社にて,情報管理とシステム開発,主にUNIXでのC++による開発に従事。平成12年度から18年間,沼津工業高等専門学校電子制御工学科非常勤講師(人工知能)。平成24年度から2年間,御殿場南高等学校非常勤講師(情報B)。著書に「はじめての人工知能 Excelで体験しながら学ぶAI」(翔泳社)。