新居浜高専PICマイコン学習キット Ver.3 完全ガイド

[表紙]新居浜高専PICマイコン学習キット Ver.3 完全ガイド

紙版発売
電子版発売

B5判/176ページ

定価2,420円(本体2,200円+税10%)

ISBN 978-4-297-13470-9

電子版

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書籍の概要

この本の概要

本書は,(株)秋月電子通商から販売されている「新居浜高専PICマイコン学習キットVer.3」を使用して,電子工作のいろはからプログラミングまで,やさしく丁寧に解説した入門書です。

Ver.3は,キットとパソコンを繋ぎ,パソコンのキーボード操作で対話的にキットの回路を動作させながらプログラミングの学習ができるモニタプログラムを搭載しています。従来,C言語でプログラム開発を行う場合は,プログラムを作成したら,ビルドしてからマイコンに書き込み,うまく動作しなければプログラムを書き換えて,またマイコンに書き込むという作業が必要でした。これがモニタプログラムにより,パソコン上でプログラムの作成・修正を行って,マイコンのフラッシュメモリを書き換えることなく,すぐにそれを試してみることができるようになりました。

「キットの回路を動作させながら(ハードウェアとの繋がりに目を留めながら),パソコン上でプログラミング」を行うことができます。

こんな方におすすめ

  • 電子工作を楽しみたい方
  • プログラミングを学習したい方
  • PICマイコンを使った電子工作,プログラミングを学習したい方

著者の一言

Ver.2からVer.3へのアップグレードが可能です。

(2023年4月10日更新)

Ver.2で使用しているPICマイコンのPIC16F886を,Ver.3で使用するPIC16F18857に挿し換えて,クロック発振のための水晶振動子を8MHzのものに付け替えてください(PIC16F18857,8MHzの水晶振動子は別途購入してください)。

Ver.3のマイコンに書き込まれているプログラム(ファームウェア)のHEXファイルは,技術評論社のWebサイト(書籍案内)から入手することができます。このプログラム(HEXファイル)をPIC16F18857に書き込めば「Ver.3」として使用することが可能です。

なお,HEXファイルをマイコンに書き込むには,プログラミングツール(PICkitやMPLAB SNAP等)が必要です。マイコンへの書き込み方は,本書では解説していませんので,適切なネット情報,または関連書籍をご覧ください。

本書のサンプル

本書の紙面イメージは次のとおりです。画像をクリックすることで拡大して確認することができます。

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目次

【A】エレクトロニクスの基礎を学ぼう

[A1]新居浜高専PICマイコン学習キットVer.3の概要

  • [A1-1]キットの構成と機能
  • [A1-2]キットに使用しているマイコン
  • [A1-3]キットの電子回路
  • [A1-4]内蔵プログラム

[A2]ハンダ付けの要領

  • [A2-1]ハンダ付けとは
  • [A2-2]ハンダ付けのコツ
  • [A2-3]ハンダ付けの基本手順

[A3]電子部品の基礎知識

  • [A3-1]抵抗
  • [A3-2]コンデンサ
  • [A3-3]トランジスタ
  • [A3-4]LED
  • [A3-5]CdSセル
  • [A3-6]水晶振動子と圧電ブザー
  • [A3-7]コンデンサマイク

[A4]マイコンと周辺回路の働き

  • [A4-1]2進数と16進数
  • [A4-2]0/1とH/L
  • [A4-3]スイッチと入力
  • [A4-4]出力とLEDやトランジスタの駆動
  • [A4-5]3-to-8デコーダ
  • [A4-6]アナログ入力
  • [A4-7]タッチ入力
  • [A4-8]マイク入力
  • [A4-9]サウンド出力部

[A5]エレクトロニクスのTips

【B】モニタプログラムでプログラミングを学ぼう

[B1]モニタプログラムのコマンド操作

  • [B1-1]モニタプログラムの起動
  • [B1-2]ポート出力のコマンド
  • [B1-3]ポート入力のコマンド
  • [B1-4]アナログ入力のコマンド
  • [B1-5]サウンド関連のコマンド
  • [B1-6]プログラミングに関するコマンド
  • [B1-7]その他のコマンド

[B2]プログラミングの基礎

  • [B2-1]一番簡単なプログラム
  • [B2-2]繰り返しのあるプログラム(for文)
  • [B2-3]条件判断と分岐(if文)
  • [B2-4]繰り返しのある条件判断(while文)
  • [B2-5]配列
  • [B2-6]2進数のbit操作

[B3]ハードウェアをプログラムで制御

  • [B3-1]マイコンのピンアサイン
  • [B3-2]LEDをON/OFF
  • [B3-3]スイッチの状態を読み取る
  • [B3-4]7セグメントLEDに数字を表示する
  • [B3-5]音を鳴らす
  • [B3-6]アナログ入力

[B4]プログラミングのTips

【付録】

  • 付録1:Let'sプログラミングのプログラム例
  • 付録2:サンプルプログラム
  • 付録3:モニタプログラムに内蔵のサンプルプログラム

著者プロフィール

出口幹雄(でぐちみきお)

  • 1960年 大阪で生まれる。
  • 1983年 京都大学工学部電子工学科 卒業
  • 1985年 京都大学大学院工学研究科電子工学専攻 修士課程修了
        三菱電機株式会社入社
  • 1995年 新居浜高専 電子制御工学科 講師
  • 2002年 『新居浜高専PICマイコン学習キット』の元となる電子工作教材を開発
  • 2003年 京都大学博士(工学)
         新居浜高専 電子制御工学科 助教授
  • 2005年 『新居浜高専PICマイコン学習キット(ver.1)』が秋月電子通商から発売
  • 2006年 新居浜高専 電子制御工学科 教授
  • 2014年 『新居浜高専PICマイコン学習キットVer.2』発売(秋月電子通商)
  • 2022年 『新居浜高専PICマイコン学習キットVer.3』発売(秋月電子通商)
  • 2023年 新居浜高専名誉教授・明石高専嘱託教授