南天の星座8

8かじき座

旗魚座

学 名
Dorado(略号 Dor)
英語名
The Goldfish
設 置
ペーテル・ケイセル,フレデリック・デ・ハウトマン
面 積
179平方度

天体観測の見どころ

1星雲星団の観察

大マゼラン銀河(Large Magellanic Cloud=LMC)

  • 位置(分点2000.0)赤経05h23.6m,赤緯-69°45’視直径650’x550’,等級0.4,型SB(s)m
大マゼラン銀河(撮影:佐伯和久(鹿児島県天体写真協会))

大マゼラン銀河は不定形ながら、大きな繭のような形をしています。南天に銀河からはなれてぽっかりと浮かぶ雲のように見えます。小マゼラン銀河とは約21度の間隔を空けて並んでいます。大マゼラン銀河の大半はかじき座にありますが、南側の一部はテーブル山座に入っています。

NGC2070散光星雲 愛称:タランチュラ星雲(Tarantula Nebula)

  • 位置(分点2000.0)赤経05h38.6m,赤緯-69°05’長径30’×短径20’
  • タイプHⅡ発光
大マゼラン銀河とタランチュラ星雲(撮影:隈元俊一(鹿児島県天体写真協会))

大マゼラン銀河の中では星の生成が盛んです。このために星の揺りかごとなる散光星雲が多数存在しています。16万光年もの彼方にある散光星雲であるにもかかわらず、小望遠鏡でも観察できます。写真では水素輝線の赤い星雲として写り、その形状からタランチュラ星雲(Tarantula Nebula)の愛称があります。