南天の星座20
20じょうぎ座
定規座
- 学 名
- Norma(略号 Nor)
- 英語名
- The Set Square
- 設 置
- ニコラ・ルイ・ド・ラカーユ
- 面 積
- 165平方度
天体観測の見どころ
1重星の観察
ε星
- 位置(分点2000.0)赤経16h27.2m,赤緯-47°33’
- 主星4.5等,伴星6.1等,位置角334°,離角22.9”(2016年),スペクトルB2V
じょうぎ座の中心に近い、とても素晴らしい観察対象です。主星は黄味がかった乳白色で、伴星は青い色のペアです。光度差と色の違いを楽しめる優れた重星です。
ι1星
- 位置(分点2000.0)赤経16h03.5m,赤緯-57°47’
- 主星4.6等,伴星8.0等,位置角242°,離角11.0” (2019年),スペクトルA7IV
南天の銀河の濃い部分の中にあります。小口径で楽しく観察でき、光度の差のある重星です。主星は黄白色で、伴星はオレンジ色をしています。主星はさらに離角0.3”の5.2等と5.8等の実視連星で26.9年の周期で公転しています。しかし、この分離には口径50cm以上の大望遠鏡が必要です。
Δ193星(=HIP 77645)
- 位置(分点2000.0)赤経15h51.1m,赤緯-55°03’
- 主星5.8等,伴星9.1等,位置角12°,離角16.2” (2015年),スペクトルB2III
白色の主星とオレンジ色の伴星が広い間隔を空けた、小口径向けの重星として良質です。南天の銀河の中にあって、多数の微光星にあふれており、美しい観察対象です。
h4813星(=HIP 77990)
- 位置(分点2000.0)赤経15h55.5m,赤緯-60°11’
- 主星5.9等,伴星8.4等,位置角103°,離角4.8”(2016年),スペクトルG5II-III
みなみのさんかく座との境界に近いじょうぎ座の南端にあります。主星は明るい黄色でこれに小さな伴星が付随しています。南天の銀河の中で、視野内はたくさんの微光星でいっぱいです。