Web制作者が知っておきたい オープンソースアプリ&クラウドでのWeb構築の心得

第5回 企業向けWordPress活用のススメ

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Mission3 実装がシンプルなPluginを開発せよ

現在,日本マイクロソフト社の支援の元,WordPressと上述のWindows Azureベースのサービスとの連携を行うプラグインの開発を行っています。

Active Directoryを認証プロバイダとして利用していれば,会社のPCにログインすることで,そのままWordPressの管理画面にもアクセスすることができます。WordPress上から直接,Windows Azureベースのサービスのデータストアに対して,データベースの定義,各データ項目の作成を行うことも可能です。

データベースの定義

データベースの定義

各データ項目の作成

各データ項目の作成

Windows Azureベースのサービスの各種設定やアクセスできるIPアドレスなども管理画面から制限をかけることができます。

テーブルの編集

テーブルの編集

ここで登録したデータはすべてWordPress上から使用することができ,使用している側からは,データがWordPress上にあるのか,Windows Azureにあるのかということは一切意識しなくて良いという利点があります。

また,WordPressのテーマからはWindows AzureのデータストアにアクセスするためのAPIを使用して,会員データを呼び出して自由に表示することができるのです。

Mission4 Windows Azure連携のメリットを最大化せよ

まずは,このサービスをWordPressのユーザ情報用のサーバとしてリリースすることは必須ですが,その後の展開としてはさまざまなサービスが考えられます。

これらはあくまでも,データを別のサーバに保存して個人情報を保護する部分のみのサービスです。それが可能になれば,データをどんどん貯めることができるので,データを加工した形で提供できるようになります。たとえば以下のようなサービス展開が考えられるでしょう。

メール配信するサービス

メルマガ,さらに開封率等測定してメールマガジンのA/Bテストなどを行います。また,サイトへの訪問回数に応じて,文面の内容を分けてキャンペーンメールを送信するなどの機能も考えられます。

サイトの解析ツール

クラウドサービスとしてサイトの解析ツールは存在しますが,サイトの情報外部に持たせたくないというニーズに向けたサイト解析ツールの提供。

問い合わせの一元管理

問い合わせの内容を一元管理して,誰がどのようにして対応したか等のログが履歴として残せます。

Microsoft Office製品との連動

Excelへのエクスポート機能など。

上記で述べたのはあくまで例ですが,こういった形でデータがたまれば,データを加工することで,さまざまなサービスが可能となるのです。

著者プロフィール

小賀浩通(こがひろみち)

株式会社デジタルキューブ 代表取締役

2006年オープンソースCMS関連の企画・制作・コンサルティング業務を目的として,株式会社デジタルキューブを設立。2008年,WordPress開発元(米国)Automattic, Inc.より,国内初(アジア圏初)のビジネスコンサルタントリストに掲載される。WordPressでのサイト構築数は400サイトを越える。