クラフトマウス ~パソコンで作る四季の手作りクラフト

第33回『ペタクタ その1 ダミー編』

ペタクタ、なんだそれ?と思われた方、ごもっともです。私もそうでした。

でも、実物をごらんになれば「あ、昔、縁日で見た」とか「懐かしのおもちゃ屋に売っていた」と納得すると思います。

ペタクタ……というより、ペタペタパタパタと絵が変わっていくおもちゃです。

カラクリは「絵がわり絵本」と一緒。

前回「もう少しわかりやすく書いてほしかった」という声が身近でありましたので、今回はじっくりと解説していきます。

わかりやすく書くためにはやはり制作手順を追っていった方が良いに決まっていますから、今回は3回に分けてお送りします。

まずは、その1・ダミーを作ろう編、です。

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材料と道具を揃えましょう

必要な材料は

  • 厚紙
  • 紙テープ用の薄紙(あればトレーシングペーパー)
  • 仮止め用テープ(製図用のテープやマスキングテープ)
  • 定規
  • カッター

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その他、あると便利な道具は順を追って紹介していきます。

あると便利かな道具その1・三角スケール

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製図で使う道具です。三角柱の各面に1/100、1/200、1/300、1/400、1/500、1/600の目盛りが刻まれています。

例えば100mmを2等分したいときは1/200の面で100mmの目盛り。3等分したいときは1/300の面の100mmの目盛りがそのサイズに充当しているわけです。

作例では268mmの厚紙を1/400の面のスケールを使って4等分しています。

あると便利かな道具その2・白色ボールペン

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ボールペンでなくてもいいのですが、黒では目立ちにくい色、もしくは白の方が目立つ色の紙などに印をつけるのに便利です。

最近のものは、いろいろな質感の紙にも色がのりやすくなっています。

あると便利かな道具その3・カッターマット
その4・長めのスチール定規

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カッターマットは大きいほど使い勝手がいいですが、仕舞い勝手は悪いです。作例ではB4サイズのものを使っています。

長めのスチール定規は長尺のものを切るときに、その長さと重みでしっかりとサポートしてくれます。

今回、紙帯にトレーシングペーパーを使いました。私は商売柄ロールで購入しているのでこいつの切り出しにはスチール定規が不可欠です。

どの道具も使い込んでいるので、見た目の悪さはご勘弁ください。

あると便利かな道具その5・透明アクリルグリッドつき三角定規

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透明でグリッドのついた三角定規は、90度でものをカットしたいときに便利です。

一度カットに使った定規はエッジがガタガタになっていますから、もうきちんとした直線を引く用途には使えません。

描画用とカット用の定規は使い分けるようにしましょう。

ダミーを組み立ててみましょう

  1. 道具の説明をしている間に、台紙と帯の準備ができました。

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    台紙のサイズは任意に、帯の幅は台紙のサイズで加減してください。

    長さは台紙の幅+厚み+糊代分×2が基準です。

    台紙が4枚の時、帯は9本必要になります。

    帯に糊代分を記しておくと作業がやりやすくなります。

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  2. 台紙に帯をセットしたらテープで仮止めします。なぜ仮止めにするかというと、ひとつはこの台紙を本番用に流用するため(今回は最終的に木の板で作ろうと思っていますので流用しませんが、流用でいっこうにかまいません⁠⁠。もうひとつは、テープの張り方を間違えたときにすぐにはがせるように、です。

    案の定、今回も間違えました。

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  3. 上の帯を1枚目の下側に折り返して、二枚目を重ねます。上の帯の糊代は二枚目の上面にくるように止め、下の二本の帯は二枚目の裏側を通って二枚目の上面で固定します。

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  4. 図で描くとこんな風になっているわけです。

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  5. 順番に帯と台紙を重ねていきます。

    何枚でもいけるけど、その分絵も増えてしまうので、今回は4枚。

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  6. 絵の位置がわかるよう裏と表に印を書いておきました。

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  7. 棒を付けずに一番上の両端を持ってもパタパタできますが、一面を犠牲にしても割り箸などを付けてやった方が遊びやすいようです。

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  8. ほら、ペタクタペタクタ。

    動きが面白いですね!

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いかがですか?

ペタペタとうまく動いてくれているでしょうか。

うまくいかないときは台紙をもっと重いものにしたり、帯をトレーシングペーパーのような薄くても丈夫なものに変えてみてください。台紙同士の間が狭すぎて干渉しあっていると、やはりうまく動いてくれません。

ともあれ、これはまだダミー。ダミーをパタパタやりながらどんな絵柄を描いたらいいか考えてみてください。

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ではでは次回は、デザインを起こしていきます。

あ、カマボコを食べたら板をきれいに洗ってとっておいてください。あればでいいです。

次々回のクラフト作りの時に使いたいと思っています。

ではでは、続きをお楽しみに!

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