Flashのアクセシビリティについて考える

第5回 オープンソース・スクリーンリーダーの導入

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NVDAの設定

NVDAをインストール後,起動するとシステムトレイに常駐します。

NVDAのアイコンを右クリックして,設定 > 出力先を開き「Microsoft Speech API Version 5」⁠SAPI5)にします。

インストール直後は「音声なし」になっていて音声が出ません

インストール直後は「音声なし」になっていて音声が出ません

再び,NVDAのアイコンを右クリックし,設定 > 音声設定を開いたら,音声を選択し,速度や高低を設定します。この時,音声は「AquesTalk」から始まるどれかにします。この音声がドキュメントトーカv2.1のインストールで追加される音声です。

AquesTalkが日本語をしゃべります

AquesTalkが日本語をしゃべります

スクリーンリーダーが機能している間は,音声が終了しないと次の入力をアプリケーションが受け付けません。そのため,適度に早くしないと反応が悪くなります。また,スペックの低いPCでは,NVDAそのものの動作も遅くなりますので,注意してください。

設定が終了したら,NVDAを再起動して完了です。

NVDAの動作確認

NVDAは,スクリーンリーダーなので,デスクトップをクリックするだけで日本語をしゃべります。

Flashを読み上げる

FirefoxやIEを起動してFlashを使用しているページに行きます。

たとえば,トゴル・カンパニーのサイトへ行くと,メニューがFlashでできていますので確認してみましょう。

Flashをすぐに読み始めるには,Flashコンテンツのボタンでないところの赤丸)をクリックし,すぐにTABキーなど,キーだけの操作に切り替え,マウスカーソルがFlashのボタンに反応しないようにします。

TABキーを押すとフォーカスが黄色い四角で表示されマウスから離れたことがわかります

TABキーを押すとフォーカスが黄色い四角で表示されマウスから離れたことがわかります

 Flash操作に必要な3つのキー

キー名動作内容
TABキー次のボタン
Shift+TAB前のボタン
スペースキーボタンクリック

ブラウザは,Firefox3が推奨ですが,IE8でも使用できます。また,Firefox用のFlash Playerの場合,TABキーによるフォーカス制御にバグがあり,一度Flashの中のオブジェクトにフォーカスが入ると,html要素などFlashコンテンツの外にフォーカスが移動しません。問題を回避するには,Flashコンテンツの外をマウスクリックする必要があります。なお,IE用のFlash Playerでは,この問題がありません。

まとめ

Flashコンテンツがスクリーンリーダーに対応しているかどうかを調べるには,まず,シンプルにTABキーとスペースキーを利用して,音声だけで内容がわかり操作できるかどうかを確認すれば良いでしょう。

また,NVDAで動作する/しないからと言って,他のスクリーンリーダーや音声ブラウザでも同じ現象になるとは限りません。あくまでも,複数あるウチの1つの選択肢を試しているにすぎないことを覚えておいてください。

著者プロフィール

NORI(伊藤のりゆき)

Twitter:@nori_togoru

有限会社トゴル・カンパニー代表。Flashアクセシビリティをきっかにアクセシビリティ全般に興味を持つ。UIデベロッパとして企業用WebアプリケーションのUIデザインを行う。写真集「Snap or Nothing写真集」(iTunes AppStoreにて)をリリースするなど写真家としても活動している。